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はつゆきさくら ~prologue~ プレイメモ

ギャルゲー

 ちょっと余裕が出てきて、なにかエロゲ、それも名作やりたいなぁーってことで。

選ばれたのは、はつゆきさくらでした。前から再プレイしたい有力候補の一角でしたが、結局冬も卒業シーズンも終わっちゃって若干季節外れ感ありありなのですが(;´Д`)

 

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そうそう、最初はこんな画面だった。なんだかすっかりコンプ後のに慣れちゃってて逆になんだか新鮮w

 

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全ては、このゴーストについての噂話から始まる。要所要所で挟まれるこの"噂話"がゴースト等の得体のしれない存在の気味悪さをプレイヤーに程よい加減で伝えて来て上手かったように感じますね。

 

 不思議なウサギに奪われた千円。それを取り戻すために追って旧市街へ足を踏み入れた初雪は、場違いなドレスを身に纏った少女に出会う。

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彼女はそのウサギ、ネムの飼い主だと言い、匂いを辿って一緒に探す最中も手をつなぎたがる。作中を通して事あるごとに初雪と手をつなごうとする桜だけど、その理由を知っている今となってはもうこんな何気ないシーンでもグッっと来たり…。

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 飲んだくれてきた初雪へのランのお仕置きジャイアントスイング

 自分の中でランと言えばコレ!と言える程印象的なシーンですが、この生き生きとしたシーンのおかげで、訳有り気なランが単なる人形ではないこと(この時点ではそう確信はできないか)、そして初雪にとって大切な存在であることを肌で感じることが出来る一幕。

「河野君は、探してるゴーストを見つけて、どうしたいの?」

「……」

なぜだろうか。それだけは、本当は、誰にも言うつもりのない言葉。

最期まで、俺一人で抱き続けたいと思っていた言葉を、ふと目の前の少女に、暮れてやりたくなった。

「……」

俺は玉樹の方へ横顔だけを向けながら、短く答える。

「復讐」

 あーもー!本当にムービーの入れ方上手いよなぁ……。。なんでアランフェス協奏曲やねん!って言う突込みはヤボってことで…wしかし当時ここではつゆきさくらにどっぷり嵌っていた気がする。

 

しかし初雪はどうして桜に打ち明けてみたくなったのだろう。この二人の出会いが様々な思惑の内に果たされた運命だという以外にも、周囲の人間と常に距離を置いて接してきた初雪にとって桜はランと綾以外だと初めて濃密に接した人間だったから、と言うのもあるのかなぁ(桜もランも人間と言う表現が正しいかはさておき)

 

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初雪のことを全て知っているかのような浪人こと、綾。

うーん、この距離感が堪りません。

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「お前は、将来なんて堂でもいいと思っているだろう」

「……なに?」

「だから、そんなにいつでも投げやりにやっていけている。過去にいいことがあったか?先生はやさしかったか?勉強は楽しかったか?お前は未来を見ていない。もっともっと別の何かに建てた操のために、しょうがなく生きている、生かされているだけのゾンビのようだな」

「うるせぇ」

「そうやって吠えている時くらいしか、感情を表に出す事も出来ない。獣だな」

「なにぃ」

「まぁお前が焼けバチになって将来をどぶに捨てるのは結構だが、せいぜい、周りの連中を感化させないように気を付けてくれ」

この来栖の台詞、1周目だと全く気付かなかったけど一見単なる嫌味と言うか比喩表現のように見えるんだけど、実は字面の通りそのまま初雪の本質をついてるよなぁ…。はつゆきさくらの面白いところは、こういう風に一見何気ないやり取りに深い意味合いが隠れていたりすることだよなぁ。

 

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 「初雪、何がそんなに気に食わないの?」

「……馴染めないんだ。この街にあるもの、暮らす人…。決まり事、日々の悪いニュース、良いニュース。どいつもこいつも、腹立たしいくらいよそよそしくて、むかむかするんだ。」

――――

「それは違うんだ、ラン。お前だってわかってるはずだ。お前だけは解ってくれているはずだ。俺は、ダメなんだ……どうやっても、こっち側の人間にはなれないんだ……。」

――――

「こんな世界嫌だ」

「……」

「嫌なんだ」

「ぐじぐじするなぁ。そういうものを、誰だって抱えてがんばってるんだよ。どこかに辿りつきたいなら、歯を食いしばって進みなよ。安易に、安息の場所が見つかるなんて、思うなぁ」

 つらい時、苦しい時、しんどい時。人並み以上に苦しみ耐えてきた我が身を満たされた日々を笑顔で送る他人を比べて、どうして俺だけがこんなに苦しまなければならないのだろう、と言う思考に陥る事がある。でも悩みがない人間なんていない。今でこそ笑顔を浮かべるその人は、自分など歯牙にもかけないほどの艱難辛苦を歯を食いしばって苦しみを耐えて耐えて耐え抜いて乗り越えてきたからこそ、その安息の場所を得られたのかもしれない。誰だって嫌な事を抱えて生きている。それに負けてしまうか、それとも乗り越えてやる!と真正面から向き合えるかが大切で、自分だけが不幸だ、などと言う悲劇のヒロイン気取りの思考では、何時まで経っても前へと進み安息の場所を得ることは難しいのかもなぁ、なんて。

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 「あはは。すごいですよね。呪われてると思わないと、説明もつかないですよ」

「……面白いな」 

 「面白い?」

「組んでやる」

「組むって、何がですか」

「パートナーが、怪我をしたのだろう。一人じゃでられないだろうつってんだ」

「……私、呪われてますよ?」

「気にするな。俺も呪われている」

 初雪カッコいいなぁコンチクショウ!ヒロインに下ネタだとか死ねだとか暴言吐いちゃう主人公って基本的に好きになれない、いやむしろもうはっきり言って大嫌いなんだけど、初雪の事は嫌いになれない。

結局、彼は自分の特殊な立場と一年前の事があるから人との距離の取り方が下手くそで感情表現が苦手なだけで根はイイ奴なのだ。だから綾が言うように、『恥ずかしいぜ』と言うところが『死ね』になっちゃうし、こんなキザな台詞を吐いてもまったく違和感がないツンデレさんなところが憎めない主人公になっているのかもしれないなー。

 

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ほっぽうりょうどっ!

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 処女だもん!

また奥深い名言が生まれちまったな……

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まかのろんさ!名言と言えばこちらも。 

ところでこの直後の

「だいたい浪人、てめぇが、どうこう言える事かよ」

「私がなんだい」

「いや……」

「うん?」

「お前だって、マカロン好きだろうっ」

 

と言う綾と初雪のやり取りに今更気づいたのですが、この一言に込められた初雪のもどかしさを思うと胸を締め付けられるようです……。

 

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遂に探し続けていたゴーストと遭遇する初雪。

 

「卒業、か。

そんなことはどうでもいい。

俺はもう、春に至れなくてもいい。

それよりも、最後の冬に、はじめよう。

この罪深い街に

……

復讐を」

いやぁ、知っていても、何回みても鳥肌モノです。往々にして名作ってムービーの入れ方が上手いんだよなぁ……。

もうこのプロローグからOPがかかる流れは最高だと思うんだ!