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エロゲ環境向上計画番外編 私のオーディオ遍歴

オーディオ

今日は自分語り……です>挨拶

基本的なお話が終わって、具体的なシステムの提案に移っていこうと思うのですが、その前に。
なんだか色々と書いてるけど、あんたはそもそもどんなオーディオ機器使ってるの?とか、そんなに偉そうなこと言ってるけど確証はあるの?と思われる方もいらっしゃると思いますし、せっかくのいい機会ですので私のオーディオ遍歴を書いてみようと思います。
ちなみに現有のシステムはこんな感じ。諸事情で具体的な製品名はないしょw
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ただのエロゲオタがよりよい環境を目指して色々試行錯誤している内にどんどんオーディオ沼に沈んでいく様子を、どうぞ!


オーディオ機器で音が変わる。今となっては当然のその事実を認識こそしていなかったものの生まれて初めて体験したのは中学生の時だ。当時使っていた父のお下がりのCDプレーヤーが故障し、買い替えてもらった。それはどちらも所謂ミニコンポと言う奴で、普通の家電屋にも売っている様なCDやテープ読み取り装置とアンプが一体型となっている機器とスピーカー二本がセットとなっているアレだ。CDを3枚までセットして入れ替えながら聞くことが出来るCDチェンジャー機能が付いた新しいミニコンポを前に、喜んで早速CDをかけてみた時、驚いた。同じCDでもさっきまで聞いていた音と随分違うのだ。細かいことは判らなくても、明らかに低音がバッサリ切られたようになって、迫力が無くなったのは当時の自分でもわかった。

今考えてみれば当たり前である。メーカーが違う。スピーカーの大きさが違う。ウーファーの口径が、ツィーターの材質が、CD読み取り機構が、アンプが、電源部がetcetc……。
そんな事は知る由も無かったものの、音が変わってしまったことははっきり事実として認識していた。幸か不幸か、当時は「いい音を聞く」のではなく「音楽を聴く」事にしか意識が向いていなかったのであろう、「音は変わったけど、まぁいいや」と全く気にすることなくその変化を受け入れることが出来たのだった。

その後も音自体を気にすることなく無事高校まで進んだが、この時に転機が訪れる。音楽プレーヤーの付属イヤホンで聞いている自分を見かねて、父がヘッドホンを買ってみる事を勧めてくれたのだ。”そんなのどうでもいい”と言う自分を半ば無理やりに家電量販店のヘッドホン売り場に連れて行き、好きなものを買ってやると言うのだ。あの元来ケチな父がそんな事を言うとは!あんな強硬手段に出たのは今考えてみても驚くのだが、私が自覚も無いままよっぽど酷い環境で聞いていたというのだろうか。
ともあれ、そこで店頭のヘッドホンを試聴してみて衝撃を受けた。なんだこれは!低音の迫力が違う。高音がハッキリと聞こえる。もう付属イヤホンとは何もかもが違い過ぎていた。それは5000円にも満たないものだったが、当時の自分としては決して安くない額だったし、何よりこんなに素晴らしいものを教えてくれた父に感謝したのだった。オーディオ的な快感と言うものを生れてはじめて感じたのはこの時だったように思う。

ところで余談だが、何度か登場する父という奴は話の流れからおそらくオーディオオタクなのであろうとお考えの方が多数いらっしゃるだろうが、父はオーディオファンではあってもオーディオマニアではない。大学当時にサンスイのコンポセットを購入した後は壊れるまで使い続け、その後も10万円に満たないシステムで手持ちのクラシックCDを楽しみ続けている。オーディオ機器の高い機材は自己満足の世界、ガワが立派なだけで出てくる音はそこまで変わらない。そう豪語していた彼だったが、私が無理やりに試聴に連れて行くうちに”いい音”に出会えたのか、また誠に残念ながらオーディオ機器の間に越えられない価格のヒエラルキーが存在することに気付いてしまったようで、遂には最近システムの更新を考えだしてしまったようだ。

オーディオと言うものは一度足を踏み入れてしまったら最後、自制できるだけの自我が無ければどこまでも深みにはまってしまう、また周囲にもその素晴らしさを伝えずにはいられない、ある種の宗教のような業の深い存在なのだ。
知らぬことは幸せである、などと言うが本当にその通りだと思う。”いい音”と言うものを知ってしまった今、格安ミニコンポをポンと渡されて今日からこれで聞いてねとどれだけ頼まれても我慢できそうにはない。当時容量がもったいないからと借りてきたCDからリッピングしたMp3 126kbpsのデータも、友人と交換して楽しんでいたCD-Rも今ではすべて処分してしまった。どれだけ好きなアニメの主題歌であっても、音が聞くに堪えないものは再生頻度が低いままである。ストリーミング再生で満足できず、音源を積極的に購入するようになったのはいいことかもしれないが。

大分話がそれてしまったので、話をもどそう。新しいヘッドホンでその時はまたも満足した自分であったが、ある時遂に気付いてしまう。もっと高いヘッドホンがあるが、それは一体どのような音がするのだろうか。どんな機種が良いのかわからない。余り高いものも買うことなんて出来ない。せっかく買うのだから良いものを買いたい。右も左も分からないが主用途であるエロゲで一番役立ってくれる、つまり声が明瞭に聞き取れるものを中心にネットで調べまくり、いくつか候補を上げたものを店頭で試聴した結果、選んだものはオーディオテクニカATH-a900と言うヘッドホンだった。一万数千円だったが、自分の中では過去最大級に大きな買い物だったこと。またこのクラスからは立派な箱に入っており、使うのがもったいないほどの高級感に溢れていたこと。そして何より、良いヘッドホンだと思っていた代物よりも遥かに良い、いや、最早次元が違う素晴らしい音を奏でてくれたことに感動した。こんなに声がはっきり聞こえるのか!低音はここまでズンズン響くのか!そして何より、同じ音楽を聴いていても今まで聞こえなかった”音”が聞こえるという新たな発見が楽しくて仕方が無かった。
さて、その後新たなヘッドホンで素晴らしい音楽生活を送っていたが、そんな中気になるヘッドホンが出てきてしまう。AKGのK701である。K701と言えば、けいおん!に登場する澪が着けていたという事で話題を集め、けいおん!ファンがアニメグッズを買う勢いで購入したため売り切れ続出となったヘッドホンと言う事で有名だが、自分はそれほどけいおん!ブームに乗っていたわけではなかったので、その事を知ったのはもっと後の話だった。自分が気になったのは“至高のエロゲ向けヘッドホン”の一つである、と言った内容の記事だった。曰く、声の艶かしさが違う。曰く、まるで耳元でささやいてくれているかのよう。今のヘッドホンでもこんなに素晴らしいのに、まだ上が存在するというのか。
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このK701、けいおん!ブームの際はAKGの最高級機として5~7万円で売られていた。それをバンバン買ってのけた澪ファンの財力には驚くばかりだが、今はそれは置いておくとして。当時民主党政権によって日本経済には未曽有の円高が押し寄せていた。そのせいか、K701の値段はみるみる下がっていき、遂には三万円を切ってしまったのだった。もちろんこの大幅な円高のせいだけではなく、もとより代理店が高値を付けて売っていたことに加えて、円高による個人輸入が可能だという情報が広く知られたことで大幅な値下げを余儀なくされてしまったのであろう。
この時もまたいくつかの候補を調べ上げ、いくつかの主題歌とドラマCDを片手に試聴に向かった。K701と対するは、ゼンハイザーのHD650、 beyerdynamicのT-5p、そしてSTAXのイヤースピーカー(具体的な製品名は失念)である。どれも3~5万円以内である事以外は、音も装着感もまるで違うヘッドホンであった。細かい比較はともかく、自分の中ではK701とSTAXが飛びぬけて好みの音を鳴らしてくれた。いや、STAXだけが別次元だったと言っても良いだろう。ヘッドホンとは音の抜けの良さ、そして音の聞こえ方が違う。イヤースピーカーと言う別名にも納得だった。ならば何故STAXではなく大きく水をあけられて二番手のK701を選んだのか?それは二つの理由があった。
まず一つ目は値段の問題。STAXは本体に加えて、専用のドライバー(ヘッドホンアンプ)が必要となるのだが、それが5万円ほどする為、当時はアンプに5万円とか、本体と同じ値段を払えるか!!と反感を覚えたものだった。(なおこの考えは直ぐに改めざるを得なくなるのだが、それはまた別のお話)
そして二つ目は着け心地の問題。STAXの装着感ははっきり行ってしまえば「とても悪い」。主目的であるエロゲはその性質上長時間プレイする必要があり、当然装着する時間も長くなる。そんな長い間つけたくもないモノをつけながら快適にプレイできるだろうか?と考えた時に、この選択はありえないと思った。
そういえばK701もヘッドバンド部についているコブで頭が押さえつけられて痛くなる、等と付け心地の評判が悪い機材である。実際、購入直後はコブがいたくなったが、一週間もしないうちに慣れてしまった。また低音が薄すぎる!と言う評判も多々目にしたが、聞いてみても全く低域の不満は感じなかった。
これらの事から、個人の感想というものはあくまで他人の感覚や価値観、感性によるものであって、その感想が自分にも当てはまるものではない、と言う事を深く印象付けられた。もちろんそれは私と見てくださっている貴方にも当てはまる事で、先のK701の低音が薄く感じられるかもしれないし、STAXの着け心地が良いという人も居るかもしれない。もっと言うと、そもそも私が音が良いと言った機材が本当に貴方にとって音が良いとは限らない。"他者の評価"という箱の中に押し込められたオーディオ機材の音はあなたが試聴してやることで初めて確定する。どれだけ提灯記事でベタ褒めされていようが、どれだけネット上で酷評されていようが、その音質評価は観測者である貴方が決める事なのだ。

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思いの外長くなってしまった……。。ということで続きます。(ぁ

試聴の果てに購入したK701。意気揚々と持ち帰ったそれから奏でられた音とは――!?

ではまたーノシ