大阪サウンドコレクション 2016 に行ってきました

と言っても先週の日曜ですけどね>挨拶

オーディオを趣味にしてからというもの、この手のイベントは大阪で開催されているものはだいたい網羅していたり。実際には到底買えないような代物ばかりですが、"こんな製品もあるんだ!"と見本市として楽しめば各社様々なアプローチが覗えて面白いです。それにホテルの部屋ですので環境は良くないですが、基本的に各社全力を上げてセッティングしている為ちゃんとした「良い音」に触れる事が出来る数少ない機会だと考えています。今回はちゃんと全てのブースを一通り回ってきたので、かるーく書いてみようかと。需要がないことは承知ですが、ご興味があればどうぞー。

5F
アッカのブース。
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人の背丈ほどもある、YGアコースティック Sonja1.3がドーンとお出迎え。キャビネットがまるごと金属の塊なので見た目の時点で迫力がスゴイ。
重量が二百キロを超えているため設置してしまったら動かすことが出来ず、奥のスピーカーのデモが出来ずに困った、もう大阪にはもって来たくないというスタッフの説明に思わず笑っちゃいました。
金属でガッチリしたキャビネットを作ってしまうというのは最近のハイエンドスピーカーの中の潮流の一つとなり珍しくはありませんが、YGの面白いところはユニットでしょう。一般的にツィーターもウーファーといったドライバーユニットはアルミ材をプレスして作られるのですが、YGではなんとアルミ材から削りだして作っているのだとか。確かにユニットは湾曲しているためプレスだと強度が不均一になるのは分かります。CNC金属加工だと思いますが、このこだわりはある意味最新の技術だからこそできた暴挙でしょうね。
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オルフェウスのSACDP、クレルのアンプで試聴。肝心の音について。30分くらいじっと様々な曲を聞かせてもらいましたが、聞いていて段々気持ちよくなってきて、途中で思わずうとうとしてしまったほど。といっても眠たくなるような優しい音色というわけではなく、むしろ高域から低域まで情報量が多く、また空間は大きく広がり全域にわたってハイスピード。一見あの圧倒的な存在感を放つ金属の塊からとてつもない低域を響かせるのかと思いきや、量感は(見た目に対して)控え目。ですが当然不足は感じず、むしろこれがベストバランスなのではないかと思わされるような説得力がありました。
閑さや岩にしみ入る蝉の声、というのはかの有名な松尾芭蕉の句ですが、この句が意味するのはこういった感覚なのだろうかと初めて実感したとでも言いましょうか。オーディオショーだけあって試聴位置で90db程度という比較的大きめの音量であるにもかかわらず、その音は自然で煩さを一切感じさせることのない、"浸透力"のある音でした。
お値段1700万円。重量180キロ。値段もサイズも言葉通り桁違いで、いずれも導入するにはあまりに高すぎるハードルですが、数あるブースの中で一番いい音で鳴っていました。

エソテリックのブース。
avantgardeのホーンスピーカーとtannoyのスピーカーをesotericのフルシステムで鳴らしていました。tannnoyのスーパーツイーターの有無の試聴テストに立ち会えましたが、半沢直樹を試聴曲として使っていて面白い試みだなと思いました。スーパーツイーターの有無での音質差は一聴して感じられるのもそうですが、tannoyのprestigeでああいう曲を聞けたのは初めてで、ホーンツィーターだし古風な見た目に思わず身構えてしまいますが、予想に反して全く違和感なく鳴っており面白かったですね。やはり先入観などクソ食らえ!ってことで。

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アキュフェーズのブース。新製品のプリアンプC-2850のデモをやってました。YGのCAMELとFRANCO SERBLINのAccordoなどを使用していて、どちらも是非ともガッツリ聞いてみたいスピーカーだったのですが、人が多いうえに薀蓄や技術的な説明が長くて中々曲が掛からないため早退。残念。。

TADのブース。以前聞いたときはTADのCR-1のデモをしていたのですがルームチューニングが最悪で低域が鳴りすぎでとても聞いていられないようなレベルでしたが、今回はCE-1をTADのフルシステムでドライブしており、様々なジャンルの曲を流してましたが、かなりいい音で鳴ってました。印象深いのは1812年と島人ぬ宝。前者はブックシェルフとは思えないほど堂々としており、後者は歌声、女の子の合いの手の実在感に加え、バックに流れる打ち寄せては帰っていく波の音のリアルさに驚かされました。うーん、本当に良いスピーカーだ!
最近のオーディオショーではCE-1をダウンサイジングしたコンセプトモデル(通称whitecarat)が展示されていたのですがそれは無し。でも商品化がほぼ確定しているそうで、秋ごろには実機が見られるかも?とのこと。一回り小さくなってもどれだけCE-1の音質を引き継ぐ事が出来るのか、また海外製品が値上がりする一方の中どれくらいのプライスタグがつくのか。今から楽しみです。
あと司会進行が技術者の方で色々と開発の裏話も聞けて面白かったですね。そしてTAD新製品をお土産に頂いちゃいました!その名も TAD AQ-1です!(今付けた)
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冗談ともかく、当日は暑かったのでこういった心遣いは嬉しいですね。

3F
太陽インターナショナルのブース。ADAMのスピーカーをT+AのアンプとDCSのプレーヤーで再生してました。このADAMのスピーカー、毎年ここで聞くのですが何時聞いても、何を聞いても良く鳴っていて、脚色が少なそうな素直で素晴らしい音です。お値段110万円ですが、周りのブースを見まわしてみたりオーディオ的価値観からするとめちゃくちゃお安く感じられます。ハイルドライバー、特に中域の奴が良い仕事してるんでしょう。

ステラとゼファンのブース。最初訪れた際は立派な音が鳴っていて、大きなTIDALのPIANO G2が鳴っているものだとばかり思ってましたが、実は繋がれていたのはそのお隣のバーチ色の小柄なスピーカーでびっくり。
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BOENICKEというスイスのメーカーだそう。サイドに6.5インチのウーファーが付いているとはいえ高さ79センチと言う小柄なスピーカーでどうしてこれほど雄大に鳴るのか!?と驚きましたが、その秘密はキャビネット内部にあり。複雑なバフレスを入り組ませる所謂バックロードホーンの様な構造を取っているそうです。

ノアとアークジョイアのブース。
ダニエルヘルツのDAC搭載アンプと小型スピーカーM10のデモンストレーション。こちらもBOENICKE程ではないですが、大きさを感じさせないような音でした。ただ音が少し乾いたように感じられ、それがスピーカー由来なのか、アンプ由来なのかはわかりませんが、私的にはあまり好きじゃなかったかもしれません。ただ価格も40万なので一般人でも背伸びすれば変える価格帯に新たな選択肢の一つとしては面白いなと思ったり。

おまけ
ブースをまわる毎にスタンプを押してもらえて、すべて集めるとくじを一回引くことが出来ます。そこで私はノア賞のCDケースを頂いちゃいました。
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いい奴を持ってなかったのでありがたいです。ただ面白い試みだと思うのですが、ブースで試聴中だったりするとスタンプを押してもらうのを頼むのが憚られる為、スタンプを所持しているスタッフを分かりやすくしたりなんかの工夫がいるかと思います。

ではまたーノシ