もしも明日が晴れならば プレイメモ ~プロローグ~

もしも明日が晴れならば プレイメモ ~プロローグ~

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明穂とつばさとの出会い

「んと、なんていうのかな…、僕にもお母さんいないから、一緒だな、って」

「一緒だよ、いろいろと。だから…その……これからよろしく」

その言葉の選びかたは、あまり適切とは言えなかっただろう。でも、明穂もつばさも、たしかに微笑んでくれたんだ。

そう……まるで、傷をなめ合う相手を見つけたみたいに。

――僕たちはまだ子供だったから。戸惑う必要なんて、これっぽっちも感じていなかった。きっと、どちらかがもう少しだけ大人だったなら、甲も容易く心の中まで踏み込めなかったと思う。互いに「仲間」だなんて思うのは、矜持とか、遠慮とかが邪魔をして、簡単にはできなかったはず。でも、その頃の僕たちは、幸いと言うべきか、本能的な仲間意識を持てる程度には幼かった。…だからこそだと思う。ぼくたちは、同じ種類の想いを共有し合う――『家族以上』の関係になれたんだ。

 

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幼い頃に母を失い記憶すら残っていない一樹の元へとやってきた二人の少女。この姉妹は事故で両親を失い、遺族で押し付け合いがなされたのを見かねた一樹の父親が引き取ってきたのだった。

もしも一樹が両親ともに健在なごく普通の、しかし同時に"すごく幸せな"家庭環境であったとしたらどうだっただろう、姉妹とすぐに馴染むことはできただろうか。仲間意識ではなく同情や憐憫にさらされて、明穂の事だから完結していた家族に異分子として入り込むことへ遠慮するんだろうな。高学年から中学位のあれぐらいの子って大人が思っている以上に感情に敏感でよく見てるし。

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ところでエロゲで非常によく用いられる"母親の不在"という要素だけど、本作ではあくまでこの三人の馴れ初めの為だけに使われて、後はそれほど絡んでこなかったなぁ。

 

結ばれる二人

「私が聞きたい言葉、聞いてない。行ってくれないと、恋人同士になんてなれないよ?」

大きく深呼吸。それから―――

「ぼくは明穂の事が好きだよ」

「はい、よくできました♪」

 

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二人は無事結ばれましたとさ。めでたしめでたし……もとい。ここまで開始10分経ってないわけですが、注目すべきは10分でゴールインしたことではなく、二人の馴れ初めと一緒に成長する過程をダイジェストで見せ、告白の時の二人のやりとりを見ているだけでもう二人の距離感と言うか、お互いが必要不可欠な存在になってるんだろうなーというのがビシビシ伝わってきて、もう本当にテキスト運びが上手いなって…。

あとあとほんっとーーーーに、どうでもいいんですが、この告白の時に最後の明穂の台詞。「わたし海に行きたいな」ってもう聞いてるだけでAir観鈴ちんが浮かんできて死亡フラグにしか思えないのは私だけじゃない……ハズw

 

別れは突然に

あの日は、確か……、とても暑い、夏の日の出来事だった。

明穂は季節はずれ風邪をこじらせて――あっけなく死んだんだ。

 田舎のじっちゃんが亡くなった時もそうだったんですが、つい先日までとても元気だったのにある日突然あっけなく亡くなってしまう事って結構ある気がします。

日々こうして生きていられる事にも感謝ですねぇ…としみじみ。

と言っても、明穂の死因については後に語られるのでその時にまた。

 

ねーこねこ

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なにもいないはずなのに、まるで誰かに甘えるようにじゃれつく飼い猫ジゼル。

あーくっそかわいいなぁ……猫飼いたい。そんな猫が大好きレイシアさんちは犬飼ってます。現在二代目で犬種はずっとパグ。この時も次は猫!って言い張ったんですが家族の猛反対に押し切られました。チクショウ

でもエロゲでもペット買ってるにしても作中に登場するにしても猫率が無駄に高い気がするんだけど、気のせいだろうか……。オーガスト作品はイタリアンズ始め犬が多いし、それにぱんにゃや古くはうたまると言った不思議生物系もベースは猫だし。うーむ

 

夢かまぼろしか

そこに、明穂がいた。主を亡くした筈の、窓際の席。今は誰もいないはずのその席に、うっすらと透き通った女の子が、退屈そうに頬杖をついて座っていた。

 

彼女の指先が触れる度、まるでそれに合わせるみたいに揺れる花弁。だって、そんなことって――有り得ない。

 

 

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もしも明日が晴れならば OP 『高画質版』 - YouTube