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2016年のオーディオを振り返る その3 インシュレータ、ボード編

だんだん地味な存在にフィーチャー>挨拶

でも地味だからって音への影響度は決して少なくないんですよね、これが。
スピーカーのスタンドには以前からクライナのStageを使用しています。
そこそこ値は張るものの、
各社が出している汎用スピーカースタンドの中では頭一つとびぬけてるくらい優秀です。
音がそれほど良くない店頭でも、
T社の物からこれにかえると空間の広がり感や解像度が増したのが分かってしまうほど。
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よく言われることですが、ブックシェルフスピーカーを使うのであれば、
良いスタンドはマストアイテムだと思います。
そんなSageを使っていても天板にスピーカー直置きするのと、
間にインシュレーターを入れてみたのでは大違い。
手元にある千円前後のインシュレーター各種で試しましたが、
その影響の大きさに驚かされます。

T-propの思わぬ使い道

そこで以前からよさそうなインシュを探していたのですが、中々決まらない。
その理由の一つは種類が多すぎること。
構造に素材の違いは勿論、価格の数百円から数万円の物まで色々ありすぎです。
そしてもう一つの理由は、インシュを挟むと明らかに地震に弱くなること。

天板と面接触だと横から押さえても耐えてくれますが、
インシュを挟んで三点支持にするとちょっと押しただけでグラ付いてびびります。
南海トラフ付近在住の人間としてはなるべくそういったリスクは避けたいのが心情。
本当はD-PROP辺りを逝きたいところですが、高いし!(ぁ

という事でなにを選ぶか、そもそも入れないべきかでずっと悩んでましたが、
某オーディオサイトでいいアイデアを見つけて速攻でポチりました。

スタンドと同じくクライナのT-propというものなのですが、
これはスパイクと受けが一体構造となっている製品です。
本来はスタンドやトールボーイの脚にスパイクの代わりに用いるものなのですが、
Stageはスタンド天板にもネジ穴があけられているんですよね。

そ こ で!
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こんな感じに天板にT-PROPをおもむろにつけちゃいます。

水平をとるのは苦労しますが、スタンドとインシュが一体になっているので
制振効果も期待でき、また横揺れに対しても多少マシになりました。
効果のほどはというと、良いスタンドに変えた時と同じ変化。
つまり音の情報量、空間感がまし、低域の解像度が上がりました。
量感が減ったとかそれといった副作用もないので、なるべく手を入れた方が良いでしょう。

ブックシェルフスピーカーの専用スタンドだと、
多くの場合ネジで固定できるようになっていますが、
あれってどうなんでしょうね。
知人の805Dの話ですが、純正のスタンドと固定していた状態から外してインシュを入れた所、
もう元には戻れないほどの向上があったそうです。
この一例をもって全てがダメだというのはナンセンスですが、
実は一般にあまり音質的に配慮されての事じゃないような気がします。

でもやっぱりオーディオボードはいるみたい

このT-PROPの追加でスタンドの下のオーディオボードがいらなくなるかも?
と期待していましたが、外した途端
音全体の厚みが無くなってしまい、ボーカルが引っ込んでしまうのが致命的。
軟なフローリング環境ではやはり外せないようでした。

ちなみにボードはクリプトンの物を使っていますが、ただ下に敷くだけではなく、
セッティングにも注意すべき。
木目の方向がリスニング位置から見て横方向か縦方向かで驚くほど音が変わってしまいます。
導入当初はKRIPTONのロゴマークが見えるようセッティングしたのですが、
それほど良い変化が感じられませんでした。
実はこの時木目が横になってなっていたんですが、
掃除の時に試しに木目がスピーカーユニットの振動方向と同じ向きになるようにしてやると、
俄然元気のよい音になりビックリしました。
一般的にも木目が横だと音が広がり、縦だと前へ出ると言われてるみたい。

スピーカーの足下が出音にこれほどまで影響を及ぼす事に驚くとともに、
セッティング一つでこれほどまで敏感に反応するEPICON2のポテンシャルにも唸らされます。

アルタンⅧ……惜しいことをした

そうすると思い出すのが、前任のスピーカーアルタンⅧのこと。
アルタンⅧは底面に自前のインシュレーターが一体になっている構造になってまして。
代理店に効く機会があったんですが、そのインシュがアクリル製だったんですよね。
しかもドライバーで外すことが出来るのを手放してから知ったという。。
今まで聞いていた音はヤツの"本気"ではなかったのかもしれない、
と考えるとちょっぴり勿体ないことをした気分になりますね。
メーカーとしては設置環境を選ばずにポン置きでもいい音を出してくれるようの配慮でしょうけど、
モデルチェンジして後継のR9シリーズではそういったインシュが無くなっているので、
やはり音的にはマイナス要素だったんだろうなぁ……なんて思ったり。

とは言え買った当初はこんな感じだったんで、二重底はむしろいい仕事してくれていたのかも?
2013年ごろの部屋
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昨年のオーディオを振り返るはもう少し続きそう……。
一体誰が見るんだYO!?と内心思いつつもせっかくなんで最後まで行きます(ぁ

ではまたーノシ

2016年のオーディオを振り返る その2 アンプ編

オーディオ

去年のオーディオ関係を振り返る第二弾>挨拶

アンプ更新(Primare A33.2)

実はアンプも更新していたり。
使用の少ない出物がお安かったので思わず行ってしまったという……。
あれ、実は主要なコンポーネンツ一新してるじゃん……と今更ながら気付きましたよ、ハイ(ぁ
前に使っていたアンプは同じPrimare A30.2。
我が家で一瞬だけ兄弟機が邂逅をはたした瞬間
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到着直後にノイズがあって焦りましたが、
出品者の方がしっかり対応して下さったおかげでメーカーメンテナンスが無償で受けられた特典付きになっちゃいました。これまたラッキー!
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トランスにコンデンサ、FETなどがシンメトリーに配置され、
一基盤だけど実質一対のモノアンプといっても差し支えないような構成。
うーん、相変わらずいつみても惚れ惚れするなぁ。

A30.2とA33.2の違い

A30.2とA33.2だと基本的な構造や回路は恐らく一緒。
異なっているのはトランスとコンデンサの容量と、筐体の大きさくらい。
そういうわけでそれほど音質差はないだろう、と踏んでいたのですが……それが大間違い。
それまで組み合わせていたスピーカーがブックシェルフだった為、
最低域の量感や質感を求めるのは難しいと思っていたのですが、
どうやらそれはスピーカーの性能というよりはアンプであるA30.2の限界だった模様。
単体パワーアンプだから大丈夫だろうと勝手に思い込んでいました/(^o^)\ナンテコッタイ
A30.2からA33.2に切り替えると、一聴して低域の力感が増したことが良くわかります。
それでも決して低域が充実している部類のアンプというわけではないのですが、
セッティングのせいで最初鳴らした時は響いて驚きました。
改めてA30.2に戻すと低域不足としか思えなくなってしまいましたよ……。

音質傾向とか

音の傾向ですが、ハイスピードな低域、ほのかに温度感のある温かみを持った中域が印象的です。
そのおかげで北欧の風を思わせるクールでありながらも決してドライではなくどこか艶っぽく感じられます。
そして特筆すべきは高い空間表現能力。スピーカーから難なく音離れし音場を描きだします。
色んなアンプを聞きましたが、この価格帯では見事としか言いようがありません。
そういえばこの前DENONのPMA-SX11を借りて並べて聞く機会がありましたが、
(以前に比べてマシになったとはいえ)エネルギッシュでマッチョ気味なDENONとはある意味対照的で面白かったです。

思わぬ収穫もあったり

そしてもう一つ思わぬ改善が。それは筐体の温度の低下。
鳴らしっぱなしにしてもA30.2だと夏前にはアッチアチだったのですが、
A33.2だと明らかに温度が低いという。
ほぼ同じ構成にもかかわらずヒートシンクや筐体が大きくなったことで、
放熱の効率が上がったせいでしょう。
個人的な感想ですが、
どうやらA30.2はA33.2のコストカットモデルという側面が大きいのではないでしょうか。
より小さなトランスに負担がかかる上排熱効率も悪くなってしまっているという。
低域が出ない分、音のキレは上なので面白い音づくりではあるのですが。

余談ですが、最近のPrimareはデジタルアンプになって発熱も少なそうで期待していたのですが、
パッと聞きでもキャラクターがかなり変わってしまっていてちょっと残念な感じでした。

片や使用の少ないくメンテされたアンプ、
片やかなり使い込まれたアンプなのでそういった部分も効いているのかもしれませんが、
いずれにしてもアンプの乗換は大成功でした。
当面はこれでいこうと思います。
次はアクセサリ編に続く……。

ではまたーノシ

「あけおめ」と2016年のオーディオを振り返る その1 スピーカー編

オーディオ

あけましておめでとうございます>挨拶

年も明け、年末年始の慌ただしさも落ち着いてきた今日この頃。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
レイシアはというと元日から初売りに走り、
なんとiPadを手に入れてしまいました。
去年買うか悩んでいたんですよねー。いやー、嬉しいっ!> <
今年は幸先良いなー……
え?もう運使い切ったんじゃ無いかって?それは言わないお約束だぞ☆

取りあえず2017年最初の更新は昨年を振り返る所から。
手始めに去年の散財……もとい、
オーディオ機材や取り組みについて音に及ぼした影響の大きかったものの順に振り返って行こうと思います。
無精者にとって撮影日時が分かるiphoneってありがたいですね

2016年システム全景

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スピーカー更新(DALI EPICON2)

実は昨年パッケージだけチラッと移して結局記事化してなかったんですが、
昨年の一番大きな環境の変化といえば長年課題だったメインスピーカーを更新した事でしょう。
それまで使用していたのは独Quadralのアウルムアルタン8。
後継候補となったのはB&W 805d、MonitorAudio PL100に
dynaudio confidence c1といったいずれも素晴らしいスピーカーたち。
あとマイナーですがscansonic mb-1にも大変惹かれました。
控え目な価格の割に良いスピーカーですよ、アレ。
しかし運がいいのか悪いのか、昨年はそれらのモデルチェンジラッシュ。
後継機である805d3にPL100Ⅱはどちらもクオリティが大幅に上がっており、
単なる後継機というよりは別物になってました。
どうせ買うんだったら良いものが欲しくなるのが人の性。
とはいえお値段も大幅アップで、805がペア40万と一般人でも"無理すれば買える"程度の物から、
二倍の80万となってしまいおいそれと手が出せるものではなくなってしまいました。
(現在の自分の価値観では)終のスピーカーをいきなり買うのは早すぎる、
もう少し気軽に変える製品はないものかと思って目についたのがEPICON2でした。
特価商品やキャンペーンも合わさって結局二十ウン万で新品が手に入ったのはラッキーでした。

魅力は値段だけじゃない!?

こう書くとエピコンを選んだ主な動機がその価格にあると思われてしまいそうですが、
そんなことはなくて。流石はフラッグシップだけあって、
805Dと店頭で比較した限りでは音の方向性は違うものの、
製品のグレードとしては同等といっても差し支えないと思います。
むしろアニソンゲーソンを聞きまくる人間としては、
粗を出さずに上手く再生してくれるエピコンは最良の伴侶ともいえます。
そんなエピコンを何故除外していたかというと、
知人がEPICON6を所有していて面白く無かったからというどうでもいい理由でだったりw

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ちなみにカラーはピアノブラック。
DALIといえば美しい木目を活かした家具のようなデザインがその魅力の一つだと認識していたので、
当初はこのカラーを選択するつもりは毛頭なかったのですが、
店頭で確認してみると思いの外悪くない……悪くないぞ!?
いや、それどころかリュート型のキャビネットと相まってスタイリッシュでクールな印象で、
アルタンの後継機としてもイメージピッタリです。

肝心の音についてですが、詳細はまた後日に譲るとしてありきたりな表現を敢えて使わず書くと、
"聞いていて楽しくなってくる音"という感じでしょうか。
もちろん上流のEXOGAL COMETの影響も大きいのでしょうが、
アルタンの時や、店頭で805Dで試聴した際には音質の悪さや相性からか、
聞き辛く感じられる音源というものが存在していました。
それが今のところ自分の選曲の範囲ではどれも思わず身体でテンポをとってしまうような、
そんな心地よい音を奏でてくれています。

今年こそ、ここしばらく年単位でぐだぐだな更新をしっかりしていく所存です。
そしてオーディオネタも遠慮なく書いていくつもりですので。

相変わらずな感じですが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

それでは、またーノシ

また来年!

やっぱりダメだったよ……>挨拶

別にコミケに参加していたわけでもないのに今年の総括をできないまま新年を迎えようとしているレイシアです。
ダメだったものは仕方ないという事で、来年こそ更新頑張るぞい!って感じでですね(ぁ

それではみなさま、良いお年を!

ではまたーノシ

DAC比較試聴(EXOGAL COMET and ARCAM rDAC)

オーディオ

比較試聴後編ッ>挨拶

まえがきはこちら
hikari-sekai.hatenablog.com

あれから実はそれぞれの製品レビューを性能から外見やら細かく書いていたのですが、冗長になってしまったので今回の記事ではEXOGAL COMETとARCAM rDACの比較試聴の部分を主に載せようと思います。
試聴システム全景
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ARCAM rDAC スペック
デジタル入力 USB/Type-B:32,44.1,48,88.2,96(kHz)
同軸:32~192kHz 光(TOS):44.1~48kHz
アナログ出力 RCA×1
サイズWxHxD 160×40×111(mm)
電源:6V DC、最大600mA
重量0.7Kg 定価¥61,950 £300
DAC chip:Wolfson 8741

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まえがき

ARCAM(アーカム)は1972年創業の英国老舗オーディオブランド。以前はDENONが輸入代理店を務め、アンプやCDプレーヤーなどが輸入されていましたが、その後継の商社が倒産に伴い現在日本には導入されていません。
イギリスらしく好みの分かれそうなシンプルだがともすると野暮ったいデザインと、安価でありながら穏やかで安心感のある音づくりは独自の魅力があると思います。
rDACもパッと見はお弁当箱のような印象を受けますが、アルミダイキャストの筐体は意外なほど質感悪くないです。
底面は圧力鍋パッキンのような固めのシリコンゴム素材。廉価なインシュやスパイクを色々試しましたが、そのままが一番という結果に。

導入経緯

2012年発売ですがその当時は各社ハイファイ志向の高解像度主義とスペック競争の真っただ中で、肝心の音は中低域がごっそりかけていたり質感がイマイチだったりして、エントリーからミドルクラスに目を向けても中々コレ!と言った製品に出会うことが出来ませんでした。(ちなみに私のはじめてのDACはHRT Music Streamer II。今のUSBケーブルより安いですね。いやはや遠くまで来たものだ)
そんな中で聞いたこのDACは初めて”これは好みの音”だと確信し、当時まだ固かった財布の紐をいとわず即買いするほど鮮烈で(当時知る限り)唯一無二の音でした。
余談ですが、当時のDACはUSB接続と他のデジタルインで音が違う(クオリティに差がある)事が少なくありませんでした。店頭で気に入ったDACでもいざ実際USBで接続してみるとイマイチになってしまった事も。USB接続はノイズ対策などの観点から難しい側面があったのでしょう。ところがrDACに関してはUSBの音がその他のデジタルインに劣るどころか、むしろ光接続などよりもUSB接続の方が魅力的な音が鳴ります。これもUSB接続メインの人間としてはありがたかったです。あくまで想像ですが、じつはrDACはハイエンドDACを手掛けるdCS (Data Conversion Systems)と技術協力をしていた事が本国サイトに記されており、そのdCSの技術が活かされた結果なのではなかろうかと思います。こういった事をもっとウリにすればよかったのになぁ……。

rDACの音質傾向

rDACの最大の魅力であり他の凡百のDACと一線を画す特徴は、自然でふわりと浮かび自然と上がり前へ出てくる実在感あるボーカル表現にあります。
低域も充実しているが押し付けがましくないので、まるで伴奏がボーカルを引き立ててくれるように誇張感なく楽しめます。
この”楽しめる”というのは重要で、定価で6万円ということもあって情報量や空間の広がり、音の分離感などはあくまで価格なりですが、音楽を聞く上で大事な部分をメリハリ良く聞かせてくれるおかげで、先のクオリティの差が音楽鑑賞する上で不満に直結しません。
限られた予算であれもこれもと欲張るのではなく、音楽を聞く上で大切な部分の表現力に注力したARCAMの聞かせ上手な音づくりはまさにセンスの発露と言えるでしょう。

EXOGAL COMET スペック
デジタル入力 同軸(BNC)×1 光(TOS)×1 
AES/EBU(XLR)×1 USB/Type-B×1
アナログ入力 RCA×1
アナログ出力 RCA×1 XLR(バランス)×1 ヘッドフォン
サイズWxHxD 292×47.6×190(mm)
重量3.81Kg 消費電力6W
定価¥280,000 $ 2500
DAC chip:TI PCM4104 for the main output,TI PCM5122 for the headphone out

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まえがき

主任設計者であるJim Kinne(ジム・キニー)氏は、CDが登場し始めた頃にアナログに近い音を目指したWADIAブランドでマルチビット型DACを作り一世を風靡した人物です。
現在もWADIAは存続していますが、その魂はEXOGALにこそ受け継がれており、一見馴染みのない米国新興ブランドですがその来歴は十分信用に足ると考えてよいでしょう。
偉そうに設計者の能書きを垂れたわけですが、色々な製品に触れているうちに同じブランドであっても音決めに携わる中心となる製作者が変わると製品の設計思想音作りが大きく異なって音が大きく変わってくるという体験をしています。先に書いたデノンのアンプでも、一昔前のAEシリーズと現在の同じグレードのアンプを聞き比べても一聴して同じメーカーだと思えないような音の変化を聞くことが出来ます。

導入経緯

USB入力は32bit/384kHzまでのPCMと、DSDはDoPによる5.6MHz(DSD128)まで完全対応。
スペックばかりを追うつもりはないですが、ここまで充実しているのは珍しい気がします。また明らかにその他のデジタル入力よりもUSB接続の方に重点が置かれており、USBを主に利用する自分にとっては嬉しいところです。
高精度デジタルボリュームを搭載しており、パワーアンプに直結することができます。私の場合それまでP社の定価で40万ほどのプリアンプを使用していましたが、DAC直結にしてみても聞き比べても全く遜色なかった為それを売り払いDACプリとして利用しています。もっと高い製品であればまた違った結果になるかもしれませんが、DAC複合機によくある”なんちゃってボリューム”などではなく、十分に使用に耐えうるボリュームだと思います。
またここまでなら品質はともあれ今や珍しくもない機能なのですが、面白いのはリモコンだけでなくスマホによる音量調整ができる点。専用アプリをインストールしておくと、手元でボリューム調整、入出力切り替えができます。また視覚的にも分かりやすく、大変重宝しています。
もう一つ比較的珍しい機能として、RCAアナログ入力も1系統装備しており、24bit/96kHzでA/D変換してくれるため、簡易プリアンプとしても機能します。
ヘッドホン出力は可もなく不可もなくと言ったところで、単体ヘッドホンアンプとしての機能を重視しての購入は控えた方がいいかもしれません。とはいってもそれはSENNHEISER HD800クラスを鳴らそうとした場合の話であって、そこまで求めなければドライブ力不足を感じる事はありますが十分いい音を奏でてくれています。(余談ですがライン出力とヘッドホン出力でわざわざ異なるDACチップを採用しており、かなり吟味して音づくりに臨んでいるのは間違いないようです)
ただし、なぜかAKG K701との相性の良さは特筆もので、今までいろんなヘッドホンアンプで試してきたのですが、この組み合わせに落ち着きました。

COMETの音質傾向

ちゃちなリモコンと中つ国製電源アダプター。液晶は音質に考慮したとはいえ見づらいし、裏返せばアクリルのパネルと所有する喜びに繋がりそうな高級感は感じ辛いこのDAC。しかしその分削減されたコストが全て音に集約しているのでは!と思わせるほど魅力的な音を奏でます。
深く豊かな重低音、ストレスなく自然に伸びる繊細で滑らかな高域、そして密度感のある中域。どっしりした中低域に基づくピラミッドバランスの安心感のある音色がスッっと左右、奥行ともきちんと広がる。
解像度も非常に高くエネルギー感にあふれたメリハリのある音は、どちらかというと若干脚色されたような、自然美というよりは人工的な美しさすら感じる。しかし絶妙な匙加減でキツさが抑えられており、一音一音に意識を向けるのではなく全体をひとまとまりの音楽として聞けるような素地が醸成されているのだろうか、高解像度故の聞き疲れや曲の録音状態による相性がそこまでシリアスではない様だ。

比較試聴してみて

片やエントリー帯、片やミドルエンド。価格でいうとおよそ四倍というクラスが全く異なるに製品の比較なので、音質傾向の差よりもクオリティ差がモロに出てしまい勝負にならないのでは、と予測していた。確かに二つのDACの間には価格差の通りの音のクオリティ差が存在するのは事実だ。しかし、rDACは先に書いたようにその音づくりの上手さのおかげで、音質のクオリティがそのままリスニング時の不満へと直結しないのである。時に、その失われた情報量のおかげでむしろ聞きやすく感じられたこともあるほどである。いくつか試聴した音源で感じたことを具体的に書いてみようと思う。

Unter Donner und Blitz (雷鳴と稲妻), Op. 324 (arr. for string quintet) [Jokesより / Quintetto Bislacco]

オーディオチェックには必ず使用する一枚。確かな演奏技術を持つにもかかわらず全力でおふざけをするという、どこかしらユーチューバーに通じるイタリア男らしい不真面目さと遊び心、そして何より音の良さが魅力。ハイエンドオーディオショウで講演に使われていて知ったので間違いないだろう。
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rDAC:中域にはしっかりとした厚みがあり、クインテット五人の弾けるような勢いのある演奏が楽しめた。
COMET:切れ込むような鋭さと響きが増えたかのようで楽器の質感が高まったようにすら感じられる。。五人の位置関係が明確にわかるような空間が形成され、全員の演奏が合わさるにはその迫力に圧倒されそうな実体感を伴った演奏が楽しめた。

ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35 第1楽章: Allegro moderato [チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲より Kyung-Wha Chung]

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rDAC:音が元気で力強く、チョンキョンファの情熱的な演奏とも相まって、曲の進行と共にダイナミックな雰囲気が十分に感じられる。
COMET:細かい響きまで逃さずさらけ出すため、情熱的なだけではなく時にどこかヒステリックさすら感じさせる様な演奏。サウンドステージが広く奥行きも出るのでオーケストラの各楽器の位置までが明確に見えてくるよう。またキョンファの演奏にばかり目が行きがちだったが、彼女の舞台を作り出している他の奏者の調べにも意識が向き、彼女が主役ではあるが独演ではない事を思い出させられる。

とまどい→レシピ[みかくにんぐッ!]

別に音が良いわけでも悪いわけでもないスタンダードなアニメソング。多用される電子音、三人の声、バンドのバランス。そして対照的な三人のキャラクター性が出てくるかどうか。そして一番の聞きどころはサビ以降で一気にインフレする情報量をさばききれるか。
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rDAC:アニメのOP映像冒頭部分の様に三人が仲良く元気よく歌っている様子が目に浮かぶようだ。
低域の満足感があるが、サビ以降は塊になってしまっているきらいがある。
COMET:低域の沈み込みが増し、ハイハットが"音が鳴っている"から"演奏されている"ように質感が良くなった。サビ以降の伴奏と言った細かい部分まで過不足なく描き分けられている。
小紅はおどおどと、紅緒はノリノリで、真白は舌っ足らずにと3人のキャラクターが持つ性格がその歌声に存分に反映されており、所々で挿入される独白調の台詞なんかは聞いているとキュンキュン萌えてしまいそうになる。

白金ディスコ[歌物語より 阿良々木月火(CV:井口裕香)]

当初は詳細を書くつもりはなかった曲だが、適当に色々流しているうちに、今回の比較試聴で最も差が出てしまった曲だったので記録しておく。
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rDAC:伴奏はともかく、ボーカルがベタッと広がってしまい聞くに堪えない。最近久しく感じる事が無くなっていた、いわゆる"音が悪いアニソン"と呼ばれるような残念な感じがいかんなく発揮されてしまった。
COMET:さっきまでの酷い再生音が嘘のように、ボーカルが伴奏から浮き上がるように中央に定位する。
2番から3番にかけての、飛び跳ねる様な可愛いディスコ、脱力してしまうようなどこかやる気のないディスコといった台詞群が本当に表情豊かに再生された。
DACの相性なのか、それともケーブルのせいなのか。これほど差が出た理由は謎である。

あとがき

rDACからCOMETへの変化は、情報量の増加、音の広がりの向上、音の質感の改善といった、誤解を恐れず分かりやすく例えればCDプレーヤーやDACを上位機種に変えた時に感じられる音質向上そのもの。
しかし繰り返すけれど、rDACに関しては音楽を聞く上で大事なニュアンスをスポイルされることがないため、その価格差を考慮するととんでもなくクオリティが高い音が出る、コストパフォーマンスに優れるDACと言えるでしょう。
余談ですが、良くも悪くもrDACはそのクオリティの高さが災いし、一時期はオーディオショップへrDACを持ち込み比較試聴させてもらったりもしましたが後継者探しの旅は難航を極めました。中でも思い出深いのは、価格とデザインで好みだったBMCのPureDACと同条件で勝負させる機会があったのですが、低域のクオリティが全く勝負になりませんでした。PureDACの内部はあれ程充実しているのにそれだけの差が付いてしまうとは思いもしなかったので、物量差がコンポーネンツの性能差に直結しない事を知るいい機会になりました。

おそらく、他のスピーカーやアンプがミドルクラス未満の場合やケーブルが付属品であったりする場合は、他のコンポーネンツやアクセサリーに投資した方が遥かに低コストで音に大きな改善がもたらされるのではないだろうか。
またこれは最近自分が体験したことだが、スピーカーリスニングに於いてはセッティングが命といっても過言ではない程音に重大な影響を与える。
もしこの二機種で悩んでいるのであれば、とりあえずそういったオーディオシステムの基礎体力を十分に備えたコンポーネンツを揃え、さらにセッティングを突き詰めてからDACの更新に踏み込んでも遅くはないのではないか、という私個人の考えをもって、比較試聴記事としたい。

DAC比較試聴しました(まえがき)

オーディオ

まえがきのまえがき>挨拶

以前書いたEXOGAL COMETの記事にありがたいことにこんなコメントを頂きました。

くまモンさんより
初めまして。
オーディオねた、興味深く拝見していますが、最近DAC探しをしていましてお使いのDAC Exogal COMETに興味を持っています。このDACの検索で辿り着いたのですが、その前にARCAM rdacを使っていらっしゃった様子で驚きました。 安価なモデルですが、このrdacも良さそうだなぁと、考えたりしてたからです!! 金額が違いますので随分違いますかねぇ? このrdacの音、どんな感じか参考にお聞かせ頂けませんか?

現在使用しているEXOGALと以前使っていたrDACの違いがどれくらいの物なのか。自分としても改めて再確認してみたいと思ったので早速試してみました。
といっても現在の構成はEXOGALをDACプリとしてパワーアンプに直結しているので、ボリュームがないrDACとの比較はどうしようと思っていたんですが、タイミングよくプリメインを借りることが出来ました。ラッキー。
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ちなみに今まで頑なにレビュー書かなかったに何故突然……というとわざわざコメント頂いたからというのも要因の一つではありますが、ようやく自分が目指す音が明確に自前のシステムで鳴るようになったことが大きいです。
また自分は"何をやっても音が変わる"と認識している人間ですので、オーディオ的経験値をそこそこ積んできて各要素が音に与える変化の度合いを認識し評価し、また同時にその切り分けができる自信が付いてきたともいえます。
逆に言うと、今まで使用していた(レビューしなかった)機材はその真価を聞くことなく手放してしまっており、残念に思う一方で、やはり中途半端な状態で評価しなくてよかったと安堵していたり。
この辺りについて書き出すと長くなるので、また別の記事で……。

まえがき

試聴環境

[音源]自作PCの(PCIバス USBポートよりUSB出力) 
   ↓    
[DAC]ARCAM rDAC or EXOGAL COMET
   ↓RCA接続  ↓XLR接続
   [アンプ]DENON PMA-SX11
          ↓
   [スピーカー]DALI EPICON2

◆考慮すべき差異

・rDAC、COMETへ施したチューニング
どちらのDACも箱から出してそのまま!という完全に純正の仕様ではわけではなく、色々と試しながら自分好みにカスタムした結果次のような感じになっています。
rDAC:電源アダプタにSONY AC-D4Lカスタム(極性入れ替え、フェライトコアとファインメットビーズ搭載)
以前はrDACにSiCパワーデバイスのアナログ電源を自作していたのですが、解体済しちゃってました……。
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COMET:ディスクリートアナログ電源、底板の変更(アクリル→アルミ)、インシュレータにKRYNA DMX-3
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多少工作もしていますが、あくまで基本的なものばかりで、本来の性能をさらに引き出すチューンかとおもいます。底板については過去記事をどうぞ。
hikari-sekai.hatenablog.com

・アンプのXLR入力とRCA入力の音質差
PMA-SX11については借り物の為その入力間の音質差を掴めるほど単体で聞きこめてはいなかったが、大きな影響はないと考えていいようで。むしろ、XLR接続とRCA接続とで同じボリュームにしても音量差が生じるアンプもある中で、きちんと同じ出力になるよう配慮されていて比較試聴する上でありがたかったですね。
ちなみに音質傾向は昔のDENONの低音過多で金属的な響きを持つイメージを払拭してくれるような、パワフルだけど良い音に仕上がっていました。以前PMA-2000REも使っていましたが、ミドルクラスとは質が違うというよりは、あのSEからREへのモデルチェンジくらいからニュートラルよりの音づくりが発展していったんでしょうね。
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・接続したケーブルの音質差(RCAケーブル、XLRケーブル、USBケーブル)
EXOGALはXLR接続推奨のようだがrDACがRCA接続のみしかできず、聞き比べの便利さもあってそれぞれのDAC―アンプ間の接続がRCAとXLRと異なった経路になってしまった。
手持ちの都合上ケーブルがそれぞれRCAは英CHORD製、XLRはACOUSTIC REVIVE製の物となっております。どちらも実売三万程度の製品ですが、傾向が大きく違うのですが、どちらも丁度DAC本体が持つ性格をより引き出してくれる傾向だと愚考しますのでもしかすると両DACの差がより明確に際立って結果に反映されたかもしれません。
また、USBケーブルはEXOGAL COMETはリファレンスのAim電子製、rDACはサブのDHlab製で価格差が大きいですが、DHlabのUSBケーブルはその差を物ともしない程優秀なのでこちらはそこまで神経質に考慮しなくていいかもしれません。
配線とか
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DACとプレーヤーとの接続
音源はパソコンで、プレーヤーはfoobar2000を使用。
一般にfoobar2000は(他の後発プレーヤーよりも)音が良くない、とまで言われてしまっている。確かに、インストールしてすぐに繋いだだけの状態ではそういった評価も納得で、もっと音が良いプレーヤーはいくらでもあるのだ。しかし、きちんと設定を弄ってやる事でJ riverは勿論、高音質と話題のJPLAYとも勝負できるようになった。
その設定はまたの機会に譲るとして、ここで言いたいのは、オーディオプレーヤー(foobar2000)の設定はかなり音質面への影響が大きいのだと言うこと。
普段COMETで聞いている設定と同じ設定でrDACは利用できないので、今回は両DACの音質差の確認が目的であるのでrDACで利用できる設定(WASAPI 24bit)で統一した。
128x(5.6MHz)DSD対応のCOMETはその真の実力を発揮できていないことを明記しておく。

次回、試聴編に続く。
hikari-sekai.hatenablog.com


ではまたーノシ

今年の話題 今年のうちに

あと12日>挨拶

早いものでもう今年も終わりですね。
やっぱりというかですよねーというか、レイシアは今年も9月からまるまる三か月放置してしまいましたとさ......。
なんか去年も反省していた気もしますが、事情があるとはいえ中々変えられるものではないですね(ノ∀`)

とりあえず備忘録的に九月からしたことなんかを箇条書きにしておきます。

◆日常のおはなし
・クソ暑い時期に冷暖房が故障したとか
・飛騨高山旅行したとか
・忘れられていくってつらいねとか

◆アニメのおはなし
ここ最近試聴したやつ
君の名は。
シドニアの騎士
ハナヤマタ
ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない
化物語&嘘物語
・C3 -シーキューブ-
・精霊使いの剣舞
荒川アンダーザブリッジ&*2
氷菓


◆ゲームのおはなし
攻略中のやつ
・ここから夏のイノセンス
・どうして、そんなに黒い髪が好きなの?

攻略完了したやつ
あの晴れわたる空より高く
・ひまわり -Pebble in the Sky-
・できない私が、くりかえす
・魔女こいにっき再プレイ&べるんさんと対談!

その他
アイギスでガチャ大爆死したよとか
・War Robotsクラン対抗戦準決敗退とか

◆オーディオのおはなし
・オーディオショーいってきたとか
・セッティングってめちゃ大事とか
・PMA-SX11借りて聴いてみたとか
・COMET DACとrDACでじっくり比較試聴してみたとか


はてさて、このうち今年中に一体いくつ記事にできるのやら!?
がんばります。

ではまたーノシ