オーディオ迷宮輪舞曲part4 ~electric syndrome~
前回のあらすじ
『電源アクセサリーって確かに効果がある!でもケーブルに引っ張られてタップが浮いちゃうよ~』
hikari-sekai.hatenablog.com
軽いタップがダメなら重いタップにすればいいじゃない、という事で重いタップを導入してみました。
某有名オーディオブランドの電源タップ。
今よりずっと以前、まだオーディオ的価値観に染まっていない時に初めてこの製品を見た時は『こんなアンプやスピーカーが買えそうなお値段のタップを買う人なんているの!?』などと思ったものですが、まさか自分がそうなってしまうとは。
さて、そのオーディオ的価値観に馴染みの無い方からすれば理解を得難そうな高額な製品がしばしば登場しますので、まるで『高ければ良かろうなのだ』とばかりに見境なく購入しているように思われてしまいそうです。ええ、自分でも振り返っていてそう感じずにいられません。ですので少しだけ補足させてください。
まだこの時点ではモットーとしてはBudget HiFiの精神、つまり『高くて性能が良いのは当たり前、手頃な価格で性能の良いコンポーネントで揃えたい!』という思いがあって(今でも心だけはそのつもりですけどね!!)、中古品やB級品といった形でなるだけ安く購入していました。
その甲斐あって上手く選ぶと入手価格に近い価格で売却出来、足がほとんど出る事無く一定のオーディオ予算で色々な製品を楽しむ事が出来ていたため、意外と出費総額として見た時は健全な財政状態でオーディオライフを楽しんでいたように思います。
それはさておき、話を戻しまして先ほどのタップ。金属ブロック削り出し筐体という事だけあって、2.5kgもの重量があって安定性は段違い。
性能的には手持ちの製品と互角かといったところでしたが、残念ながらちょっと音のキャラクターが違うと言いますか好みの方向性から外れてしまいしました。
たかが電源タップ、されど電源タップ。
やはり前回から実感している通り電源がオーディオシステム全体の出音の方向性さえ決めてしまう。その影響力の大きさを体験するうちに、多少無茶をしてでも行けるところまで行ってみたいという衝動に駆られずにはいませんでした。
ところでこれらの電源系アクセサリの効果に味を占めて、この頃色々な製品を試しましたが、それらの中でも非常に好印象だった製品のお話を。
とある国産メーカーのノイズフィルター電源で、ノイズに汚染された家庭用電源からノイズをとってくれるという代物。
先のタップとの組み合わせでの効果ですが、これを導入することで情報量が格段に増えこれまで聞こえなかった音が聞こえ、まるでアンビエントとでもいうべき音楽が纏う雰囲気が出てきました。その変化はまるで電源環境がクリーンになったと言われれば「確かにそうかも」と納得してしまうようなものです。
一方同じようなジャンルの製品は他社からも様々なものが発売されていますが、綺麗な音になると同時にエネルギーが失われ合たような元気がない音に聞こえる製品が少なくないようでした。この製品はガッツがある音というかむしろ元気になるようでとても好印象。フルテックの一口コンセントが効いているのでしょうか。ただしinとoutで電源ケーブルが余分に一本必要になって余計なコストがかかるのがネックですが……。
こうして電源タップだけでなく電源ノイズフィルターでもその効果の大きさを実感していた為、それらが一体となった所謂クリーン電源装置(コンポーネントサイズの電源ステーション)に俄然興味が湧いてきました。
そこでリジェネレーター型で定評のある王道の国内メーカーとアメリカのメーカー、それに加えてその頃評判が高まってきていたイギリスのメーカーの三社の製品を比較試聴した結果、イギリスの製品を導入することにしました。
その名はISOTEKのSIGMAS。実は導入時点ではスピーカーやアンプといったメインとなるコンポーネントよりも導入コストが高く、それらを更新する分の予算を投じる事に相当な不安はありました。
しかし店頭での試聴はもちろん、雑誌でもネット上でも激賞の嵐の優秀な製品ですから、『これだけの製品を導入したんだからこれで電源は上がりっ♪』、そう考えてかなり思い切って購入したのですが……。
???「あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
『電源の階段を登りきったと思ったらいつの間にか降りていた』
な… 何を言ってるのか わからねーと思うが(ry」
/|_________ _ _
〈 To BE CONTINUED…//// |
\| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~ ~  ̄