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血界戦線 簡易感想

血界戦線一挙放送と聞いて>挨拶

ニコニコ生放送で12月27日(日)18時よりだそうです。気になっていた方には絶好の機会ですね。タイムシフトないそうですががが

さて、流行のアニメを追う気が欠片も無い自分にしては珍しく、実は血界戦線は既に視聴済みだったりします。でも作品としてどうだった?と問われると、センスが光る演出ばかりに目に行くただのオサレアニメだったかなぁ、と。

と言う事で以下はその不満とかをごちゃごちゃと。ちなみに私は原作は一切読んだことありませんので、アニメだけを見た感想と言う事で。
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まずはあらすじ。
時は現代。この世界でニューヨークの街だけが異世界と一晩のうちにつながってしまう。深い霧によって外界と遮断されてしまったこの街は、地球上で最も剣呑な緊張地帯、通称「ヘルサレムズ・ロット」と呼ばれるようになる。
人間と異界の生物とが入り混じり混沌としているヘルサレムズ・ロットでは、奇跡的な均衡が保たれているものの、超常的な犯罪行為が跋扈していた。
そんないつ崩れるともしれない風前の灯のような均衡を護るために日夜人知れず戦う者たちがいた。秘密結社ライブラである。この物語は、ひょんなことから事件に巻き込まれ、ライブラの一員となったレオナルド・ウォッチの、ありえない日常を描いたものである。

現実世界と異世界が入り混じった"ヘルサレムズ・ロット"というところは、例えてみるならばもうすぐ新作映画が公開間近なスターウォーズの世界とでもいえばいいのかな。我々に近い人間と、同じ人型でも頭が長かったり、触手が映えていたり、毛深かったり、はたまた目が何個もあるようなエイリアンたちが、時には衝突もするけれどある程度お互いに寛容しつつ同じ秩序の下暮らそうとしている世界。
そしてその秩序を乱すような悪人もいるわけですが、それを懲らしめる秘密結社ライブラはさながらジェダイの騎士と言ったところでしょうか。
この現実世界をベースとしながらも平気で異性物が闊歩するような混沌とした大味な世界観。根源的なほど深くは掘り下げないけれど、なんとか整合性を取ろうと良く練られているなと思ったし、なんとも惹きつけられるものがありました。

その一方で、キャラクターについては色々と残念でした。
まずそもそも、登場キャラ多すぎる。
ライブラ側だけでその関係者は十人を超えるのですが、その各々に特殊な能力や必殺技が備わっていたり、面倒な性格をしていたりとするわけです。こちらも設定自体はきっちりしています。
ですが、掘り下げがあまりに少なすぎる。
そもそも、メンバーが出そろうのが九話なのですが、その後本筋と全く関係のないギャグ回、そして総集編を経て残り二話でクライマックスとかもうふざけてるのかと
ただでも時間は少ないのに、キャラクター数が多いので当然一人あたりに見せ場などで割く事の出来る時間は限られてきます。そんなのでどうやってキャラクターへの理解が進むんでしょうかね?キャラクターの本質や戦う理由へほんのおさわり程度では感情移入なんて到底出来ないし、そんな様では名前だけは御大層な必殺技を見せられようと、決死のシーンであっても視聴者としては「あっそう」で終わりです。

そしてこれは主人公サイドだけでなく、悪役サイドにも同じ事が言えてしまいます。堕落王に偏執王に絶望王。御大層な肩書の割に(前者二人は)大したことしていないし……もとい、それ以前の話として、ラスボスに惹かれるものが無かったのは絶望的でした。散々意味深なセリフとシーンを、しかも途中から使い回しのオンパレードで何度も何度も見せられた挙句、結局その動機やらバックボーンが一切見えないまま突然クライマックスに突入してしまったのは最悪でしたね。
それに加えてクラウス(主人公側のボス)が絶望王を止めようとした動機すら分からないもんだから、最終話のラストで場面的に超盛り上がるシーンでも一緒になって盛り上がること出来ないというか、むしろこいつら何やってんだ??と言う崩落に巻き込まれる一般ピープル目線でしか見ることが出来ず楽しめなかったのがこの作品の評価を著しく下げた原因だと思います。もちろん、これは私の理解力不足や見落としていただけかもしれないけれど。てかそもそも十三王なんて名前の割に三人しか出てこないってどういうことだよ!!

以下クライマックスについて。ちょっとネタバレにつき反転↓

崩落の進行を支えている結界の一つがホワイトそのものなんだけど、このままじゃ魔力の消費のせいでホワイトの命が危ない!彼女を犠牲にして守られる世界に何の意味があるんだ、そんな偽りの世界なんて崩落してしまえ!って言うのを勝手に妄想して納得してたんだけど、これってブラック目線だからおかしいよなぁ……。

↑反転ここまで

あとは序盤からひたすら最後までギャグシーンに違和感ありまくりで全く面白いと思えなかった事、主人公の兄貴分のザップのキャラクターが生理的に受け付けなかった事とかもあって(こういう事って私滅多にないんですが、あいつだけは逆立ちしても好きになれませんでした。。)、なんだか最初から最後まで心から楽しめたシーンが無かったのは残念でしたね。

そして何より。
ミシェーラ可愛すぎるのに出番がほとんどないってどういうことだよコンチクショーーーーーーーーーー!!
いやもうあんなにお兄ちゃん想いの可愛い可愛い実妹だというのに出番は最初と最後と回想ちょっとだけって、そんなのってないよ……。

ただ見てよかったと唯一思えたのは釘宮劇場を堪能できたことでしょうか。
なんと作中では三キャラクターを演じ分けてらっしゃるのです。そしてそいつらが連続して交互に話すようなシーンもありましたが、最後にスタッフロールを見るまで信じられませんでしたよ。
やっぱりくぎゅSUGEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!

あ、あとOPの入り方とEDの引き方は毎回工夫があって面白かったです。 オシャレだし。
でもそういう演出の上手さや雰囲気の良さが目立っただけに、伏線やキャラクターの感情を敢えて深く掘り下げて説明しない事で想像の余地を作って、作品にハリボテの奥行き感とかインテリっぽさでも出そうとしたのかな?と邪推してしまいます。

ということでくぎゅの魅力を深く味わえた以外は久々にストレスのたまるアニメとなってしまいましたとさ。まる!

ではまたーノシ