ガールズ&パンツァー 劇場版

ガルパンはいいぞ>挨拶

近くの劇場が遂に上映終了だというので友人と一緒に見に行ってきました。
相変わらずシナリオ的な観点では中身すっからかんなわけですが、本編と同様そんな事は微塵も気にならないようなエンターテインメント作品に仕上がっていました。
まさかの豪華フルメンバーの試合前合流シーンは、試合前からなんなんですかあの熱い展開!!ってくらいテンションあがりまくったし、カチューシャを護るためにノンナ達が立ちふさがるシーンはベタだと思いながらも泣けるし、継続高校が履帯外れても爆走するシーンはやっちまえスナフキン!とヒーローショーで応援する子供の心境だったし、お姉ちゃんがクールに見えて妹激ラブな様子を見てるだけでにやにやするし、そしてあのラストシーンときたら……もうね、もうねぇっ!!?
てな感じに上映中ずっと感情の起伏がおかしかったです、ハイ。
同じ姿勢で見続けるのが苦手なのか普段だったら映画の途中で身体がどこかしら辛くなって残り時間が気になっちゃうものなのですが、そんな暇もなくのめり込んでみてしまいましたねー。
あれだけのキャラクターがいるのにそれを書き分けてきちんと全員に見せ場を作る脚本には脱帽の一言。逆にあれだけやりたい放題派手な事をやっちゃうと続編作り辛くなるんじゃ……と言う事だけが心配ですが。

ともかく、こんなに映画を無心に楽しめたのは相当久しぶりの経験でした。音響もBGMやキャラクターの声は少し不満がありましたが、あの砲撃音と爆発音は劇場でしか味わえませんし。
アニメ映画を劇場に見に行くのってなんとなく敬遠していた(というかもう少し出資すれば円盤が買えるじゃん、という思考でした)のですが、こんなに楽しいものだったとは……。
いやぁ、ガルパンって、本当にいいもんですね~!
本編では端折られまくったドゥーチェも活躍できてよかったね!

ではまたーノシ

恋×シンアイ彼女 プレイ開始と聖地巡礼

これはクリティカルヒットの予感!?>挨拶

先日から恋×シンアイ彼女をプレイしはじめたのですが、むちゃくちゃ面白いです。
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面白い……というとちょっぴり語弊があって。奇天烈なキャラクターが登場するわけでもなく、突飛な設定や世界観や展開があるわけでもないこの作品にどうしてこれほどまで引きこまれてしまうのか。
それは雰囲気づくりが上手すぎるの一言に尽きると思います。とはいってもテキストはアッサリ気味、いやむしろ不足気味と言ってもいい程でかけあいはもちろん地の文も物足りなさを感じるのは事実ですが、その短いテキストと少ないニュアンスにもかかわらずキャラクターの個性やキャラクター同志の関係性がビシバシ伝わってくるのには驚くと同時に感動モノでした。それを最も感じたのは例えば朝の何気ないワンシーン。

「おはよう……」
……
返事はない。菜子は、出かけてるのか。(※妹の事です)
『朝はこれを食べてください』
『レンジでチンしてください』
『レンジの使い方は、電源を入れて……』

「なんだこれは」
「バカだと思われてるな」(紙を丸める効果音)
……
「……」(電子レンジの効果音)
「どうやって使うんだ、これ」(丸めた紙を開く効果音)
俺は菜子のメモを見た。
「ふむふむ。電源を入れて……」

次の瞬間にはさっさとシーンが切り替わってしまうような何気ない場面。普段ならテキストもーのーたーりーなーいーとかシーンブツ切り勘弁してよ……ってブチクサ言ってしまいそうですが、菜子の薄れた立ち絵なんかも出てきたりせず、ひたすら背景とテキストと効果音だけだというのに、たった、たったこれだけのやり取りで、ものぐさで家事もろくにできないような駄目駄目な兄貴と、そんなお兄ちゃんをジト目でにらみつつも心配で心配でしょうがない過保護な妹という二人のキャラクター像が印象付けられるだけでなく、そんな二人の微笑ましい関係と心の機微が手に取るように浮かんでくるようで……!そうそう、せっかくエロゲって媒体なんだからこうじゃないと!!って気持ちが沸き起こります。
それにしても……まったく菜子かわいいなぁ!もおっ!!!
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たびたびジト目してくれるし秋野花ヴォイスだし喜怒哀楽がはっきりしてるから眺めてて飽きないしおにーちゃんすきすきオーラが言葉の節々から滲み出てくるしもう……もうねっ!あなたが神妹か!!

だというのにさー……
どうして√が無いんじゃぼけぇええええええええええええええええええええええええええええええええええ
神様……妹の神様……。。どうしてあなたはこんな魅力あふれんばかりの妹を非攻略ヒロインにしてしまったのですか!!どうせ結ばれないさだめなら、貴女とは兄妹以外の星の下で生まれたかった……いやうそ、今のなし、菜子みたいな素晴らしい妹が妹じゃなくなるなんてそんなのらめぇえええええええええええええええええええええええええ
という感じで会話のたびに血涙を流しつつもとっても楽しめているんですが、ライター名をみて納得。はつゆきさくらでおなじみの新島氏でしたか、なるほど。>演出に関してデスよ?
あとは音ちんが出ているというのも大きな魅力の一つ。一時はもうやめてしまわれるんじゃないかと思ってましたからね……。
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とまぁえらく長い前置きになりましたが、先週恋×シンアイ彼女の聖地が神戸にあると聞いて大学の友人と行ってきました。ついでと言ってはなんですが、のーぶるわーくすやましろ色シンフォニーの聖地も周ってこれたので以下小旅行日記となります。

大阪から阪神電車で揺られること40分。途中乗換を間違えて三宮までオーバーランかましちゃったりと出発早々アクシデントもありましたが、速攻で戻って御影駅に到着―。
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おおっ!舞台となった駅前がこんなところにあったなんて!ちょっと星奏とデートしてくる!!!!!御影ヶ丘なんて名称もまんまですし、気付く方は一瞬だったんじゃないでしょうか?←全く気付かなかった人
そのまま駅から阪神御影駅方面へ向かいます。徒歩十分程度の道のりですが、道中はずっと坂道だったので意外と疲れます。
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これは似ている……のか!?写真を左右反転させているせいもありますが、元の絵に比べると予想以上に細い道であんまり雰囲気は感じられませんでした。でもミラーに映る石垣を見た感じここなんでしょうね。
その後は異人館方面へ本日一番の風景を求めて!その場所はとある結婚式場の出口にありました。
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ふぉーーーーーーー!この景色を実際に見られるなんて――感動!!作品の背景として現状一番印象に残っている通学路ですが、本当に山の上にあるだけあって素晴らしい眺望でした。
この後異人館でいくつか内部まで見学。Fateの聖地となった遠坂家屋敷のモデルもあったようですが今回は見損ねてしまいました。その代わりに見た場所と言えば……
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この背景をみてピーンと来た人は中々のエロゲーマーに違いありません。もう少しヒント……この場所で拉致される作品と言えば――
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のーぶる☆わーくすでした。そうです、プロローグで暴漢に襲われるあのシーンの背景だったりします。そこそこ人通りが多かったにもかかわらず運良く人の少ない時にシャッターを切れました。
そして聖地巡礼からはそれますが異人館の真っただ中に佇む北野天満神社へ立ち寄りました。
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神社の境内からは神戸港まで見渡せます。もっと天気が良ければ良かったですね。
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その後三宮駅へ向かいます。駅前のパイ山は作中で何度も出てくるのですが、つい最近まで全く知りませんでした。(というか興味なかったというのが正しいかもしれません)
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まさか5年越しに訪れることが出来るとは思いませんでしたが、灯里ちゃんと引き続きデートを楽しみます。記憶があやふやで大分ずれちゃってますが。
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このあと地下鉄に乗って相楽園へ。ここはぶるくすの静流さんちになっています。庭園は中々見ごたえがありましたがもっと華やいだ季節に行きたかった……。。
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そして三宮駅前のこのオブジェはましフォニーのみう先輩がアルバイトをしていた場所ですね!!
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ましフォニーの学園のモデル……らしいです。言われてみると門燈とか似てますよね。
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てな感じで一日かけて神戸をぶらぶらしてみました。それほど聖地巡礼って興味なかったんですが、思い入れのある作品の舞台を実際に尋ねる言うのはまるで登場人物たちと触れられそうに感じられ何とも不思議な気分になりますね。悪くない……悪くないぞ!いやむしろ楽しいかも?(ぇ 特に現在プレイ中の作品の舞台を訪れることが出来るなんて機会はそうそうないだろうし、旅するきっかけをくれた友人に感謝!!反省点としては、初夏とか新緑の季節に行った方が良かったですね。景色としても枯れ木ばかりで綺麗じゃないですし、背景ともより近い景色が視れると思うので。とりあえず旅行は良いもんだなぁ、としみじみ。またどこかいきたいなぁ、なんて思ったり。

ではまたーノシ

向日葵の教会と長い夏休み レビュー

先日完走したので>挨拶

プレイして面白かったもののモヤッとした感じを抱えてしまったので久しぶりに作品にじっくり向かい合ってレビューっぽく思いの丈をぶつけてみました。ここしばらくはプレイメモだとか感想だとか言った形でお茶を濁してすっかり書き方なんて忘れてちまったぜ!と言いうことで今までとは形式が違いますが、いつも通りネタバレは反転してますのでよろしければ見てやってくださいませー
とは言え長々と書いていますが一言でまとめると詠ちゃんめっさぷりちー過ぎるのにメインヒロインじゃなかった(´・ω・`)という愚痴ですががが

向日葵の教会と長い夏休み(枕)

★★★★☆  お気に入り:夏咲詠

GOOD

シリアスな内容に触れているにもかかわらず終始爽やかな雰囲気で、読後感も良好!

BAD

伝奇要素に期待しすぎるとしょんぼりするかも

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向日葵の教会と長い夏休み_OP
本作のテーマは”愛の形”と”親と子の関係性”。
主人公、ルカ、雛桜の三人は事情により実の親元から離れて暮らすことを強いられる「家族に愛されなかった不幸」に見舞われています。一方ダイヤはこの三人と違い、母親がいるものの、母親の言いつけでお嬢様であることを強いられ、本来の自分でいる事が出来ないという「家族に愛されるが故の不幸」に遭っているというのがとっても皮肉的です。
詠はというと……ネタバレなしには彼女を語るのは少し難しいのですが、「愛するが故の不幸」とでも言っておきましょうか。
自身の起源や存在証明の危機といった深刻な心の問題に至る両親との離別や家族の関係と言ったテーマを扱っている割に作中を通して陰鬱な空気は少なく、希望が持てるような明るく前向きな雰囲気に満ち満ちているのはとてもすごいことだと思いました。本作が公式HPで雰囲気ゲーと称しているように、にぎやかな登場人物の日常の掛け合いがその空気を作り出しているのに加え、読者にネガティブな感情を思い起こさせるような変にシリアスな要素や展開をあえて避け、きれいさっぱりオミットさせることに徹した結果、どこまでも優しく、そして綺麗な物語に仕上がったといえるでしょう。(とはいえ、そのせいでそこはかとない物足りなさとアンバランスさを感じる作品となってしまった感があるのですが……それはまた後ほど!)

絵については幼少時の立ち絵やその後の立ち絵、サブキャラクターも豊富なうえに各ヒロインの後ろ姿まで完備されているサービス精神は素晴らしいと思います。ただしクオリティには若干ムラっけがあって、背景はキャラクターに比べてべったりした塗りだし、特にダイヤが立ち絵では垢抜けないのに一枚絵ではとても可愛らしく描かれていたりと安定していないように感じられました。
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後ろを向いた時の立ち絵があるだけでなんだか普段は見られない彼女たちの違う側面を(文字通り)みられてなんだか得したような、幸せな気分になります。あーもっと増えてくれないかな、後ろ立ち絵。

分量、質共に明らかなシナリオ格差があります。おそらく共通シナリオ冒頭をプレイした段階ではどう見てもメインヒロインは詠ちゃんですが、ヒナが表のヒロイン、詠が裏のヒロインであるこの二人の割合が多くを占め、そしてダイヤとルカがサブヒロインという感じでしょうか。またアイキャッチで大人になった姿が映ったり、OPムービーでも登場するので公式がネタバレどころか隠す気が無いようなので言っちゃいますが、ヒナちゃんは作品中でおっきくなりますのでようじょとイイコトしたい人は残念でした!
さて、内容に関してですが結論から言うと詠シナリオ、雛桜シナリオのクオリティの高さは逸品で、大変楽しめました。全く異なる切り口なのですが、どちらも良い話だなぁ……と読み終わった後に幸せな気持ちになれるお話です。特に個人的には詠ちゃんのシナリオが刺さりまくって、終盤はもう涙で画面が霞みながらプレイしていました。ああいうお話に弱いんですよ、ええ……。ご都合主義と言えばそれまでなんですが、普段は明るく献身的な詠ちゃんが影では私が幸せになれる権利があるのかと言う罪悪感を抱えている事を知ってしまうとその健気さに堪らない気持ちになって、こまけーことはいいんだよ!とばかりに幸せになって良かったねと心から祝福してあげたくなりました。と言うか作中を通しての詠ちゃんの健気さと可愛さといったらそれはもう半端じゃありません!!強いきずなで結ばれた主人公との息の合った掛け合いはまるで長年連れ添った夫婦のよう!お話を読んだ上で改めて共通シナリオをプレイし直すと、天真爛漫な彼女のもつ純朴さの陰に隠れた悲壮な決意にまた涙腺ががが(ノ∀`)
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ヒナは教会で運命的な出会いを経てからみんなと仲良くなっていっていき、主人公とまるで親子のような関係性を築いていく様子がとても丁寧に描かれています。また、朧白聖歌隊の面々に加えて地元の人みんなから愛されて良い子に育ったヒナを見ていると、娘を持った父親の如く感慨深い思いに襲われます。
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なかでも娘の様に可愛がる主人公に対して、初恋の相手に一人の女の子として見られたくて色々と策謀を巡らすヒナの微笑ましい親娘漫才のようなやり取りが大好きで見ていて思わずニヤけっぱなしでした。
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そんな露出の多い水着を人前で着ちゃいけません!と怒られたものだから意趣返しとばかりに家で水着ですごす水着デー……なんだか倒錯的で寧ろ裸よりえっちぃ感じがします!?
そして極めつけは親娘から恋人への関係性の変化の繊細な描写も逸品で、女の子から女へと変貌を遂げる花火の下でのキスシーンにはグッときました。あれはもはやズルいと言っていいくらい!
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ですがそういった感動を味わえたにも拘らず、名作か?と聞かれれば「うーん……」と思い悩んでしまう、ベタ褒めすることを躊躇してしまいます。その最大の要因は、ダイヤとルカと詠の三人のシナリオと雛桜シナリオとの間の、ある種の不整合によるちぐはぐさにあると感じました。
まず本作にはルートロックが存在します。具体的には雛桜シナリオは詠シナリオの後でしか読むことはできません。その理由としては、詠ちゃんの伏線を明かす展開の都合上仕方がないというものに加えて、雛桜シナリオこそ本作の最後の主役にして締めくくりにふさわしいという製作側の意図が働いた結果であると考えてしまってよいでしょう。詠の言葉を借りると、「主人公が選び、そして最も大事な物語」と言っていたように、マルチエンディング方式と言うギャルゲーお馴染みのシステムを採用した本作に於いて、敢えて雛桜シナリオがトゥルーシナリオであると断定しています。
たった一つのスタート地点である共通シナリオから系統樹の様に各ヒロインのシナリオへと分化するマルチエンディングという形式が観測者たるプレイヤーに難なく受容されてしまうギャルゲーのセカイに置いてにおいて、トゥルーシナリオをたった一つだけ固定してしまうという神の御業がもたらすことの重大さと深刻さは計り知れません。
あくまでもサブキャラクターである月子がどれだけ主人公に好意を示しても決して結ばれる可能性が無いように(コンシューマ版はまた別のお話として)、サブヒロインであるルカやダイヤ、そして裏のヒロインと言っても良い詠ですらどれだけ主人公への深い恋慕があったとしても、創造主によって正史というお墨付きを得た雛桜シナリオからしてみれば、「彼女たちと結ばれる、そんな事があったかもしれない」可能性世界の一つにすぎず、あくまで” 向日葵の教会と長い夏休み”の物語は雛桜シナリオへと帰結すべきさだめを刻み込まれてしまいました。
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まるでトゥルーシナリオ形式を採用する事を非難しているように見えるかもしれませんが、本来私の場合はむしろ逆。作中にばら撒かれていた伏線の数々が後に明かされた情報と共に有機的に結びつき、トゥルーシナリオという一つの全体像を模っていくようなお話に出会ったときの、あの全身がぞわぞわと総毛立ちまるで脳がしびれるような感覚が大好きで、むしろそういった感動を味わうために物語を貪り続けている節さえあります。ところが、本作ではそういったトゥルーシナリオへすべてが結びついていく感覚がイマイチ感じられませんでした。決して前者三シナリオと雛桜シナリオの相関が全くないと言っているわけではありません。ルカシナリオで愛されないが故の孤独と絶望を知り、ダイヤシナリオで愛されるが故の責任と束縛を味わい、ヒナに愛を教えてあげてほしいと願った詠の想いの全てを受け止めたプレイヤーだからこそ、親に捨てられたヒナを育て上げると決めた主人公を“人ひとり育てる事の苦労も考えずに若気の至りだな”などと批判めいたことよりも先に心から素直に応援することが出来たのでしょう。ところで本作をプレイする際に最初に触れるルカ、ダイヤ、詠シナリオは言ってしまえば伝奇要素がシナリオ進行の為の核として用いられてます。例えばルカシナリオ中において、盗撮写真をメールで送りつけてくる犯人を心霊現象だと断定した際に、霊的存在が犯人だったという事実以上に、主人公も月子もすぐにその事実を受け入れていたことに驚かされたものです。共通シナリオからこの三人のシナリオにおいては古くから霊的な伝承に事欠かない朧白では不思議なことが起こっても何一つ不思議ではないという言葉通り”霊験あらたかな朧白はそういう場所なのだ”という認識を違和感なく受け入れられるための雰囲気づくりのが上手になされており、イベントやテキストでとても気を使っているように見受けられました。ルカが青バラを生み出してしまうだけの言霊の存在に始まり、寝子麗踊りの来歴と教会の関係が記された朧白幽瞑談も、古事記を引用して朧白では死者と生者の境界が曖昧だと語った話も、三珠ヶ島は神が点から落としたという逸話も、夜な夜な金剛石の母瑠璃子の記憶を見せたり傳兵衛との因縁を結ばせた付喪神のお面があっても、ぐーたらなにゃんこがひとりぼっちの少年と共に居たいと願って人となったことも、何が起こってもおかしくない朧白村の雰囲気の前にはなんら違和感はなく受け止めることが出来たのです。そして割り切ってしまえればこちらのモノ。最後を締めくくるにふさわしい今までの伏線や世界観の総まとめであるはずのトゥルーシナリオではいったいどのような展開を見せてくれるのだろうか!ヒロインズに先んじてプレイヤーの耳の処女膜を子安ヴォイスで奪い去ったのは神父だし、やたらめったら武術と武器の扱いに長け、主人公を弟子として鍛え上げようとする描写が多かったのはきっと退魔師の神父が教会無き後霊場として不安定になるのを見越してのことであり溢れ出てきた死者とか猫独楽とか黄泉路のもっと上位存在との戦いに備えての事に違いない!とかヒナって雛桜って名前から来てるみたいだけどOPを見た限りおっきくなっちゃうのは確定的に明らかだから多分彼女はこの世界と黄泉の世界を結ぶキーキャラクターで呪いか何かで小っちゃくされてるんだろうなぁとか羽翅窟の先に広がる黄泉路へと渡りヒナを救い出すために詠と戦わざるを得ない展開になったりしたらいやだなぁとか梢が自身が呪われていると発言したのを受けて単に観念的なものであると思わずに遂に朧白村の呪いの秘密が解き明かされるのか――!?と妄想全開でと大いに盛り上がっていた事は秘密ですw
ところが……ふたを開けてみれば雛桜シナリオではそういった摩訶不思議要素は一切介在しない、どこまでも現実に即した物語でした。それどころか十年ぶりに再び過去の出来事をなぞるように教会から落ちた雛桜が助かったのも偶然だと断じてしまった辺り、奇跡も不思議の関与を拒絶したいという作者の意思すら疑ってしまいます。もちろん、雛桜シナリオにおいて”向日葵の教会”編で培われた主人公とヒロインズ、そして朧白での生活を支える人々との繋がり、そして何よりも主人公と雛桜の出会いと心の交流を通して家族となっていく起点として重要な意味を持っているのは語るまでもありません。
しかしこれではまるで、朧白で教会が無くなったことで霊場としての機能が失わると同時に、詠が猫として陽介と雛桜の二人を見守ろうと決心して人々の記憶から消え去ってしまったように、今まで積み上げてられてきた不思議な朧白や十年前に繰り広げられたかもしれなかった物語の全てが否定されてしまったかのようではないですか!!サブキャラクターであるという立場を逆手にとってその悲哀を表現し切った月子とは対照的に、みんなの親代わりのような作中で重要なポジションを占める神父をそこらの作品に溢れるツゴウノイイ親と同程度の扱いに終始させたり、それに何よりあれだけの雰囲気づくりに用いられた要素の全てが物語の前座を彩るスパイスに過ぎなかったというのはあまりにもったいないのではないだろうか!
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ここでタイトルに戻り、再びスタートから進める。そこでは”向日葵の教会”編と”長い夏休み”編が選べるようになっている。そういえばそうだった。一見何の関係もなさそうな二文をつなげ一つの文とする一昔前のラノベのタイトルのような本作だけど、その内実本作はあくまで”向日葵の教会”編と”長い夏休み”編の二つは独立しているのだという心づもりでプレイできていればまた感想は変わったかもしれません……。

他にも細かいところを言うといくつか不満点はあって、たとえばヒナちゃんの成長過程である十年の月日を一気にかっ飛ばしてしまったところとか。一緒に同棲しているんだからまるで雛鳥のように純真無垢なヒナが第二次性徴を超えて少しずつ女の子らしくなっていき、性差を意識し始め、例えば一緒にお風呂に入っていたのに嫌がるようになるとか、同じベッドの上で寝る事に拒否感を示すようになるとか、「よーすけー、ヒナ、病気になっちゃた!!」とか涙目で縋ってくるヒナちゃんに初潮について手取り足取りで性教育する場面とかに主人公は遭遇しているはずです。うらやましいじゃねーかコンチクショウ!俺にも見せろよ!!!じゃなかった、そういったシーンを間に五年後編みたいにワンクッション挟むか、回想と言った形で挟んでくれていると私たちプレイヤーもよりヒナちゃんが少しずつ成長していく姿を目の当たりにできて、より感情移入できたんじゃないでしょうか。一度しか出てこない詠の母の姿を入れられるんだったら、その分の労力をもう一段階成長途上の雛桜へ割り振ってほしかった、と言うのが素直な気持ちです。

次に、冒頭故郷からの手紙に呼ばれて帰ってきた所からこのお話は始りますが、この久しぶりの帰郷と言う設定は主人公が成長したヒロインや久しぶりに再会する登場人物全員と関係を一から再構築することを強いられるため、主人公とヒロインそしてその世界の全てが初対面となるプレイヤーにとって本来大変都合のいい設定のはずなんです。しかし主人公が八年ぶりの帰郷でそれまでほとんど連絡も取っていなかったにもかかわらず、再会を果たした朧白聖歌隊の面々とよそよそしさもなくあっという間に馴染んでいくさまには、一人取り残されてしまった気分になりました。コミュニケーション能力に長けた人間にとってはこんなものなのでしょうか……。
そして作中で何度も強調される朧白良いトコロ!、仲良し朧白聖歌隊!と言うのもそこまで共感できず終いでした。と言うのも、朧白聖歌隊の面々である主人公、詠、ダイヤ、ルカ、月子の五人の間で、主人公とそれぞれのヒロインが仲がいい(仲良くなるきっかけ)のエピソードはあるものの、ヒロイン同志が仲良くなるきっかけだとか、全員が一丸となって行動する描写が少ないせいで、出だしから主人公への好感度マックスな様子も相まって思い入れが足りずどうも上手く馴染めずにまるで他人事のように感じられてしまい世界への没入が阻害されてしまったように思います。それ故昔馴染みの再開だとか秘密基地の復活だとか、ノスタルジックで本来ならば心躍る要素にワクワクできなかったのは辛い所だったり。

あとはヒロインと心を交わして物語がヤマを越え綺麗にまとまってひと段落ついたのも束の間、思い出したかのように怒涛のえっちぃシーンラッシュでありますが、これには辟易してしまいました。しかもえちぃシーン自体は結構気合が入っているだけに感動も雰囲気もなにもあったもんじゃない。おまけにしろ、とまでは言いませんが、あんなに取ってつけたように入れるのではなくて、もう少し上手に本編に組み込んでくれていれば良かったな、と思います。
特に詠シナリオでは感動して目の前が潤んでいた状態から一気に醒めてしまって、にゃんだかなーw
とはいえそのクオリティの高さは目を瞠るものがあって、ちょっぴり倒錯的で変態っぽいえっちぃしーんが多く見受けられたのもいいぞもっとやれ
えっちぃつながりで最後に、ヒロイン四人の事を意識しだすきっかけになる出来事がそろいもそろってえっちなハプニングだった、と言うのも首をかしげたくなるしょんぼりした要素の一つです。もうちょっとなんかあるでしょ!とですねぇ……。

と不満タラタラではありますが、これもそれだけプレイしていて期待が高くもてる作品だったし、色々と惜しいなと文句をつけてしまうのは本作の根底に流れる優しい世界が好きになってしまったからかもしれません。

以下お気に入りシーン写真館(ネタバレ有)
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ではまたーノシ

プレイしたエロゲまとめ③ 2004年

少し間があいちゃいましたが>挨拶

前回の続きです。
なおこの間に二本ほどプレイできたのでそちらについても近いうちに書いてみたいな、と。

CLANNAD(非18禁)
Fate/stay night
人生に文学、今更私が語るまでもない超名作。
何を言われようとも一ヒロインと結ばれて終わりが常識だったところに、家族と言うテーマに沿ってその後の人生の一部を描こうとした心意気は素晴らしいと思うし、異能バトルモノとしての完成度の高さは今なお取って代わるものが無いと思います。

Forest
プレイしたものの作中の内容の三割も理解できたなんていうのも烏滸がましく思える程難解な作品でした。
音声とテキストが違っている内容だったりするような遊び心溢れる演出も独特。
童話が好きな人は楽しめると思うので、ぜひチャレンジしてみてほしいところ。個人的に近いうちにやり直してみたい作品だったり。

CARNIVAL
個人的に近いうちにやり直してみたい作品第二弾。
作品内容自体はとても人に勧められないんだけど、これは本当にお勧めですよ!(ぇ
文章力のあるライターにエロゲを書かせるとこうなるというか、私の場合冒頭数行で既に引き込まれてしまいました。いやー、すごい。
映像も主題歌も素晴らしいOPを置いておきますが、これこそ正にOP詐欺じゃないですかヤダーーーーー!!!!!と言う感じにあくまでもイメージですのでご注意くださいませw

CARNIVAL - オープニングムービー

SHUFFLE!
上質な萌えゲー。今見ても普通に可愛いですよね、ヒロインズ。でもそれ以上にサブキャラクターの方が濃くて印象に残ってます。一般的にはヤンデレの(間違った)イメージを広めた作品として覚えられているかもw

Canvas2 ~茜色のパレット~
フランスのハーフで従兄妹だけど小っちゃい頃からお兄ちゃん大好きなエリス可愛いよエリス!中家菜穂さんのデビュー作だそうですが、スタッフルームで泣きながらコメントされてたのを聞いて心打たれたのを覚えてます。ちなみにコンシューマ版追加ヒロインの藤浪朋子も別のベクトルでめちゃ可愛いですよ。

虹を見つけたら教えて。
色々な意味で思い出深い、隠れた名作。OPはマジで名曲だと思うんですよ!!
そんな爽やかなOPと対照的に作中は……(((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブル

虹を見つけたら教えて。 - デモムービー

最終試験くじら
なんかよく覚えてないけどディアノイア良いです。

まじかる☆ている
やっぱりてぃんくる絵は最高だぜ!!(二回目、二週間ぶり
これ以来エロゲ描いてくれなくなっちゃいました……。やっぱりあんまり売れなかったからなんだろうなー。てぃんくる先生、また描いてください!

Dear My Friend
ぱれっとと言えばくすくす、くすくすと言えばNYAON!と言う事で今やつばすせんせーに取って代られた感のあるぱれっとですが、その原点が味わえます。ぱれっと作品はなんでか基本的に大好きなんですよねー。

MOEラブ ~なついろ萌黄寮~
何から何までB級感あふれる作品だけど、一度聴いたら忘れられない電波なOPがステキ。そういえばこの絵師さんもすっかり見なくなりましたね。

MOE ラブ~なついろ萌黄寮~ [HD]

Floralia+ ~フローラリア・プラス~
くれいどるそんぐ ~昨日に奏でる明日の唄~
何処へ行くの、あの日
瀬里奈
はるのあしおと
D.C. Summer Vacation ~ダ・カーポ サマーバケーション~
らずべりー ~Welcome to ”Cafe Moon Rabbits”!~
オーガストファンBOX
そらうた
加奈…おかえり!!
やきもちツインベル
planetarian ~ちいさなほしのゆめ~(非18禁)
マブラヴ サプリメント
Peace@Pieces
ショコラ ~maid cafe ”curio”~ Re-order
Maple Colors H

最近はまた書きたいネタがあるのに時間が無い状態に……。とは言えもう少しの辛抱っぽいので明日もがんばるぞー。

ではまたーノシ

プレイしたエロゲまとめ② 2003年

前回に続いて>挨拶

まとめるなんてめったにない機会ですので単に表にしても面白くないし、思い入れのある作品は一言づつ感想とかを入れるようにしてみました。
ということで2003年、こんなのやってました。

BALDR FORCE EXE
未だに最新作が出続けているのBALDRシリーズの第二作目。
ネットと現実が融合した独特のSF世界観が魅力的!
OPはかの有名な名曲"Face of fact"。
仮想空間で人型軌道兵器シュミクラムを操作できるバトルパートがあるけど、距離を取ってミサイルばら撒いてるだけで勝ててしまったり。

[PS2] BALDR FORCE EXE - OP / バルドフォース エグゼ

SNOW
どこかで見たことのあるようなヒロインたちがどこかで見たことのあるようなお話を繰り広げる、儚くも美しい物語。
泣けます。マジで泣きまくりました。AIRKanonのパクリだなんて揶揄されるけれど、この作品はパクリの一言では表せられないほどのこだわりが作中のいたるところに見られ、それは最早二作への愛情が無ければ成し得ない領域まで到達していると思います。こういったリスペクトが感じられるためオマージュと言うべきじゃないかと声高に主張したいところ。むしろえあかのが好きな人にこそ是非手に取って欲しい名作。

SNOW ~Plus Edition~OP

マブラヴ
超王道学園モノと銘打ってるだけあって、テンプレキャラによるベッタベタな展開がひたすら続く為、中盤まではプレイするのが辛いレベル、なのだが途中から突然毛色が変わって……。
マブラヴ オルタナティブをプレイする前に我慢してでも触ってほしいところ。

Routes -ルーツ-
leaf作品では完全に埋もれちゃってる感があるけど、これまた名作なんですって!と言うのも熱いシナリオに所々に挟まれるギャグ、そして何より……おーっとこれ以上は言えねぇや。
…………書いていてなんだか私はこの手のお話に弱いんだなぁと改めて思いましたよ、ええ。

パティシエなにゃんこ
ふとした時に思い出してもう一度プレイしたくなるような、そんな優しさに満ち溢れたお話。マイナー気味だけど何度も繰り返しプレイしてます。OP曲もいいよね!!
どうでもいいけど、レイシア的にはプレイ中に寝落ちした初めての作品で、朝目が覚めたら目の前にえちぃシーンが移っていて大慌てだったという忘れられない思い出がありますw

パティシエなにゃんこ OPムービー


ショコラ ~maid cafe "curio"~
シナリオ構成にちょっとした仕掛けがあり、真ヒロインシナリオを読んだときには本当に感動するとともに驚かされました。
彼女のシナリオの為だけにある、と言っても過言じゃ無い位。
冴えカノですっかりエロゲ界隈以外でも有名になってしまった丸戸さんの名を世に知らしめたであろう名作。

朱 -Aka-
もっと評価されるべきタグをつけたくなるような、色々ともったいない不遇な作品。
砂漠地帯の荒涼とした雰囲気とそこに息づく人々の生活感など、世界観のクオリティの高さは半端ではない。プロローグをプレイして引き込まれない人はいないだろう、ただシナリオに若干の難があるのは確かで、決して竜頭蛇尾の未完成作品と言うわけではないのだけれど、必要以上に過去作が絡んできたりするのとか、最後の纏め方はちょっと……。
そんなお話自体はともかくとして、当時はまだ珍しかったアニメーションを多用したOP、そしてサウンドトラックのクオリティの高さはエロゲの中でも随一のレベルなので一度ご視聴あれ。

PC 朱-Aka-  OP

斬魔大聖デモンベイン
超熱血スーパーロボットストーリー。エロゲにロボットが登場する作品は数あれど、これだけの熱さと完成度を誇る作品をまだ見たことがありません!(と言いたいところだけどマブラヴ オルタもイイよ!)
最近はスパロボ参戦も果たしたようで……。え、アニメ版?なにそれ美味しいの?

ALMA ~ずっとそばに…~
妹ゲー。由衣可愛いよ由衣!
兄への想いの強さとそれゆえの葛藤が感じられる彼女のシナリオは実妹シナリオマイベスト5の一つ。

Princess Holiday ~転がるりんご亭千夜一夜
妹ゲー。シルフィかわいいよシルフィ!
じゃなくて。古き良きオーガスト作品で後半からSF超展開が楽しめます。
初代D.C.音夢を演じていた鳥居花音さんの歌うOPが聞けちゃいます。

Orange Pocket -オレンジポケット-
妹ゲー……ではないけれど、CV青山ゆかりの妹的存在、エルちゃん可愛いよ!
この作品の主題歌、決して上手いわけではないけれどさわやかで妙に好きなんですよねー。

OrangePocket -オレンジポケット- OP 【オレンジポケット】

SAKURA ~雪月華~(PS2)
恐らくとってもマイナーだけど、御影×七尾奈留と初代D.C.のスタッフに加えて、音楽は安瀬聖、さらに声優さんも本当に豪華なスタッフ!お話自体も好きだけれど、小雪の可愛さはCVほっちゃんと言うのも相まって恐ろしい破壊力。
※エロゲじゃありません。

CROSS†CHANNEL
言わずと知れた名作。何度やっても面白いし泣ける……。
ギャグシーンで下ネタが多用されるので人を選ぶかもしれないけど。
まだ未プレイの人はラッキー。こんな素晴らしい作品を今から始めて体験することが出来るのだから!

月は東に日は西に ~Operation Sanctuary~
まだまだこのころはオーガスティック超展開に頼り気味だけど、どこか安心感があります。

Lostpassage ~失われた一節~
もっと評価されるべきタグをつけたくなる作品その二。
妹的存在、沙雪の内面的、そしてビジュアル的な可愛さは今でも十分通用すると思うんだ!!!!!
エロゲde日本史を楽しめるかが評価を分ける所だろうか。

こなたよりかなたまで
死生観がテーマとなっている名作は?と聞かれると私的にはコレを上げたくなります。
というかOP曲、 Imaginary Affairを聞いているだけで目から汗ががが(
賛否両論のトゥルーendにはちょっぴり思うところあるけれど、それも含めて大好きな作品ですねー。

こなたよりかなたまで OP

ゆきうた
史上最大に使えない妹、元祖駄妹こと菜乃と兄による兄妹漫才には腹筋崩壊間違いなし!
秋刀魚を焼いているときに焦がして水鉄砲で消化したりするエピソードとか大好きですw
ただ全体としては鬱ゲー方向のシナリオですのでご注意を……。

沙耶の唄
狂気だとかグロゲーだとか言われるけど、その実態は純愛。
沙耶が可愛らしく見える私は正常なんだーー!(ぇ


Cafe・LittleWish ~魔法のレシピ~

やっぱりてぃんくる絵は最高だぜ!!

カラフルキッス ~12コの胸キュン!~
爆発だも~ん!!
恋する妹はせつなくてお兄ちゃんを想うとすぐHしちゃうの
ふぉ~りんLOVE
魔女っ娘ア・ラ・モード
私立アキハバラ学園
LOVERS ~恋に落ちたら…~
White Princess
夏色☆こみゅにけ~しょん♪
Clover Heart’s
最終痴漢電車2
V.G. NEO
プリいも - Please teach! My Sister
Maple Colors

ふー、意外と時間がかかってしまったぞ?
一言感想みたいなのってあまり真面目に書いたことないし、それに何よりプレイしてから時間が経っているのでどうしてもこめられる熱量が少なくて、「面白い」とか「可愛い」とか「感動した」って言葉のオンパレードに……(ノ∀`)

中々難しいものですね。と言う事で次回は2004年を振り返ってみます。

ではまたーノシ

プレイしたエロゲまとめ① ~2002年

センターお疲れ様でした>挨拶

いや、私が受けたわけじゃないんですヨ?
ともあれそんなこんなで慌ただしくしてたら早速半月位放置しちゃいましたがまた落ち着いて色々出来そうです。

前回記事でなにか「引っ掛かり」がある作品を考えるにあたって、そういえば今までどんな作品をプレイしたか纏めてみるもの面白いかも?などと思い至り、暇を見つけてエロ助を頼りに書き出してみるという無駄な作業を始めてました。とりあえず2011年発売作品までは書き出せたのでそれを何回かに分けてメモがてら書いて行こうかなーと思います。
さーて、私がプレイした最古の作品はというと……?

1998年
ONE 〜輝く季節へ
1999年
Kanon key
2000年
銀色 ねこねこソフト
Air key

ONEでしたー。
ほへー、かのえあってもうこんなに前の作品になるのかぁ。今年が2016年ですからなんと発売から16年も経ってしまってるんですね。
しかしそれだけ長い時間が経っても未だに色あせる事無く多くの人々に愛され続けている作品というのは本当にすごいことだなと。
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ちなみに私がエロゲにガッツリ嵌ることとなる原点となった作品は間違いなくAirです。
当時の私の幼稚な読解力ではとても物語を理解し切れていなかったのですが、それでもとめどなく涙があふれ、プレイした直後はとてつもない虚脱感と寂寥感に襲われました。
さらにPS2版から入ったため元が"エロ"ゲーであるという事を知らなかったせいもあって、若き日のある種の潔癖症の如く、直木賞作品等流行の本に散見する過激な性的描写に辟易していた私にとって、世の中にこれだけ悲しい、そして美しい物語があるのかという驚きをもたらしてくれたAirはまるで救世主の様に思えたものです。
そんなせいもあって原作がエロゲーだったことを知った時の衝撃はそれはまぁ(ry
ともあれ、読後のあの感覚を追体験する為だけに、未だに物語を求めて様々な作品をプレイし続けているのかもしれません。

2001年
みずいろ
Canvas ~セピア色のモチーフ~
水夏SUIKA~ CIRCUS
秋桜の空に Marron
君が望む永遠 age
家族計画 D.O.(ディーオー)

2002年
腐り姫 ~euthanasia~
うたわれるもの
黒と黒と黒の祭壇
Floraliaフローラリア
D.C.ダ・カーポ
それは舞い散る桜のように
プラチナウインド ~星の詩が聞こえたら~
ぎりぎりLOVE

きみのぞも2001年とかマジかよ……。
あ、このリストはあくまで今までにプレイした作品の発売年であって、私が実際に手に取った年ではないです。
絵は今となっては流石に古くさいと感じられるかもしれませんが、シナリオに関してはどれも未だに見劣りしないような高水準の作品が多くて、実際にどの作品も想い出深いタイトルばかりですね。というかそもそも大体が名作として名高いタイトルが多いし。
どの作品も今からプレイしても何か得られるものがある、かもしれない名作揃いなのでご興味があれば是非手に取ってみて欲しいところ!

有名どころは今更私がコメントするまでもないと思いますので、比較的マイナーなタイトルについてちょっとだけ書いておきますね。

それは舞い散る桜のようには有名ですけど、色々と曰く付きだったり完全版ですら未完成でシナリオ的にはアレな感じですが、あのギャグテキストのクオリティに勝る作品にはまだ出会えてません。ボストン茶会事件とか酷すぎるだろw
それに序盤はめちゃくちゃ萌えをさせてくれるし、何よりヒロインがとても魅力的に感じます。終盤なげやりな感じもむしろこの時代の作品っぽくて味があるというか(ぇ
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秋桜の空に。これは間違いなく隠れた名作。それは舞い散る桜のように張りに日常テキストでも全力でギャグに走って笑わせに来るけれど、ラストはちゃんと泣かせる話に落ち着きます。ただバグが多くて今のWindowsでは起動するか怪しいのが残念な所。
黒と黒と黒の祭壇は凌辱ゲー。当時のレイシア的にあまり触りたくない、いや未だに苦手なジャンルなのですが、それでもプレイしたのは朱門優氏の作品だったから。トゥルーシナリオはちゃんと彼の作品であることが感じられ、苦手ながらプレイして良かったと感じた……ような気がします(ぇ
そしてぎりぎりLOVEは妹の可愛さが半端じゃあないッ!!―――じゃなくて、OP曲であるjust as time is running outが聴いているだけで元気になるような個人的にはかなりの良曲ですのでぜひご一聴あれ!

Just as time is running out / KOTOKO

以下、遅くなってしまいましたが頂いたコメントレスを

>タウさん
レイシアさんもガルパン見てたんですね! 実は自分も年明けてからガルパンにハマり、劇場版まで見に行ってしまいました。戦車とか詳しくは知らないんですがなんだか引き込まれてしまうんですよね……食わず嫌いしてて損した!って感じです。
新年も1週間が過ぎましたが、2016年がレイシアさんにとって良い年でありますように。

あけましておめでとうございました。
おおっ、タウさんも戦車道に――!?そして何気にすごいのが見始めた時期までほぼいっしょと言うのがw
劇場版公開中なんですよね、見に行かれたそうで、いいなぁ。自分はアンツィオ戦が終わった直後で本編を一度止めて先にOVA見よう!と思ったところで止まっちゃってますorz 早速見なけえれば!!
食わず嫌いしてて損した!っていうのは本当におっしゃる通りだと思います。私も戦車それほど興味ないし単に艦これブーム後追いのミリタリ×少女モノでしょ?となめていたんですが、聖グロリアーナ戦での市街地戦で一気に引き込まれちゃいました!何より音も素晴らしいです(ぇ
今年がタウさんにとって飛躍の年となりますように……。


前回から頂いたコメントを次記事でお返事させて頂くようにしてみました。本当はコメント頂いた記事に直接返信すればいいんですけど、どうやらお返事書いた分の通知は行かないのでこちらの方が目に泊まるかな?という思いもありました。なんかもっとスマートな手段があればいいんですが。。

ではまたーノシ

謹賀新年

あけましておめでとうございます!>挨拶

一年の計は元旦にあり、と言う事で今年はサブカル的に充実した年にしたい!という願いを込めるという口実で新年早々アニメをダラダラと見て過ごしてしまったレイシアです。
視聴中のアニメは結構あったんですが、新年早々血なまぐさいのとかは嫌だなーという感じで録りためていた物を探してみた結果、選ばれたのはガールズ&パンツァーでした。
選択理由が気楽に流しながら見れそう、つまりあまり期待していなかったのですが……。
なにコレ、めちゃ面白いじゃないですか――――!!

視聴前は良く知らなくて、艦これブームに乗っかって美少女×ミリタリーをやってみたなんちゃってアニメだとばかり思っていたのですが、想像遥かに超えるガッチガチの兵器考証とリアリティの追及がされていて驚きました。作りこまれた戦車戦をこのようなアニメで見る事になるとは――!それ以外のシーンでもテンポもいいですし良く動くしともう本当に引きこまれちゃって、思わず一気に六話(サンダース大付戦まで)見ちゃいましたよ!w
音響が素晴らしい、なんて話はオーディオニュースサイトなんかでも言われてましたが、そっちのクオリティも納得。
もし年始早々から砲撃音が鳴り響く家があったら多分ウチです、ゴメンナサイ(ぇ

こんな感じではありますが、今年もどうぞよろしくお願いいたします!


あと年を跨いでしまったので、この場をお借りして12月29日の記事に頂いたコメントへのレスをさせて頂こうかと――!(コメント頂きありがとうございました!)

>ピー太郎さん
キサラギはいちかちゃんと白き翼のエンジョエル翼も超絶可愛かったですが、沙弥も可愛かったですね。オオカミ男の詩も合わせて最高でした。
後は、奈々さんを攻略できたのは非常に評価したいです。天神乱漫わかってんだろ!(マテ
花咲は若葉ちゃんとヒカリちゃんとののかちゃんが天使でした。聖水最高です。以上。

>昔はいちかちゃんとようちゃんの二強にばかり目が言っていたのですが、キサラギを改めてプレイし直して、私も「やっぱりみんな可愛い!!」ってなっちゃいました。今更魅力に気付いたみたいなw
特に沙弥は最高の相棒から恋人になっていくときの心境の変化は眺めていて何度も萌え転がりそうになりましたよ。(「・ω・)「ぎゃおーな幼馴染、最高!!
奈々さんや冬理攻略出来たりとやたらサービス精神にあふれてましたよね。三剣士シナリオには笑わされました。やっぱり魅力的すぎるサブキャラクターが攻略不能だった時の恨みつらみが届いていたんでしょうかw


>べるんさん
2015年もあっという間でした。もうあと22時間ちょいで2016年に切り替わるのっていつものことながらその実感が湧いてこないような。
キサラギの対談楽しかったですよね。あっという間の数時間でした。そして本作のぎゃおーの魔力にあてられたのか対談時の私の常時ハイテンションぶりは今見ると「誰だこいつ」という感じですが、あんな感じでよければまた何かしらお話しましょー
レイシアさんが『Scarlett』(ねこねこソフト)プレイしていたら、個人的にはその感想聞いてみたいです。昔のレイシアさんのfc2のブログのレビュー一覧に(不慮の事故で多くのレビュー記事が無くなる前に)確かScarlettのレビューもあったような気もするんですが!私の思い違いかも! 
当時の印象と今プレイした印象って結構異なることが多いので、なにか「引っ掛かり」がある作品は数年後プレイしてみるとまた違った発見があって楽しいのかもなーなんて思いました。私的にはそういった作品は「腐り姫」だったりします。(あれあんまり自分の中の満足度は高くないんですが再プレイすればくるっと別印象になる可能性も十分あるなーとも) 
レイシアさんはそういう作品ってなにかありますか

>一年一年があっという間に過ぎちゃいますね、本当に。。年を跨ぐ瞬間って生まれてこの方二十数回目を数えることになるのですが、未だになんだか"特別な感じ"がします。不完全燃焼だった去年にサヨナラ、今年も頑張るぞー!みたいな感じで気持ちが引き締まる思いですw
キサラギも猫撫も対談すっごく楽しかったです!気付けばあっという間に5時間経ってる!?みたいに驚きでした。感動した場面や気になった場面なんかでも人に拠って全く違っていて、新鮮な意見に触れる事が出来るのが何より魅力的に感じます。こちらこそまた"何か"で、是非ともよろしくお願いしますー!(取りあえずCharlotteを見なければ……ですよね(汗))
Scarletですか、確かにプレイ済です。というか旧ねこねこ最期の作品ってことである意味思い出深いです!w
内容は(ネタバレ含めて)そこそこ覚えてるんですけど、私的には面白かったのになぜか世間受けが微妙だったくらいしかすぐには出てこないです、ハイ。。またプレイし直してみようかなー、なんて!
べるんさん的には腐り姫が引っかかる作品なんですね。私の場合ずーっとキサラギに「引っ掛かり」(不満)があったわけですが、再プレイによっていくつかの気付きがトリガーとなって一気に好悪が反転しちゃいましたから、べるんさんも仰る通りまたしばらく時間が経ってからプレイしてみれば印象が全く変わるかもしれませんね!どちらもある意味”ぶっ飛んだ”作品ですしw
私の場合……なんだろう。せっかく聞いてくださったところ恐縮ですがとりあえず一晩寝かせてじっくり考えさせてください!(ぇ



ではまたーノシ