Charlotte 視聴感想

面白かったじゃない>挨拶

評判なんてあてにならない!

相変わらず人と比べると二周も三周も周回遅れ気味でアニメを見ているんですが、そのおかげで(弊害ともいう)世間における作品のおおまかな評価というものが完走する前に聞こえてくることが多々あります。もちろん個人的にはネタバレには絶対に触れたくないのでなるべく避けているつもりではあるのですが、漏れ聞こえてきた範囲ではCharlotteに関してはあまりいい噂は耳にしませんでした。
そんな前評判のせいであまりハードルを上げ過ぎるような真似をせずに済んだおかげもあるのでしょうか。若干中休みはあったものの、最初から最後まで全編通して楽しめてしまいました。それはもう、六話が終わって七話冒頭で歩未の死を告げられた時なんて本当に絶叫してしまったくらいw
ともかく一話で物語の進行が尋常じゃない疾走感と情報量の多さをもっているのには驚かされました。当初は乙坂有宇が異能力を使ってカンニングやら意中のあの子と付き合うきっかけづくりに奔走する姿を見て、ゲスい主人公クンがどんな目に遭わされるのかと楽しみにしてました。がそれも最初の内だけであれよあれよとどんどんストーリーが進行していくのは見ていて引き込まれたものです。
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Charlotteのここがすき

ちなみに私の一番好きなシーンは、最終話で癒しの力を奪い去った後で鏡に映った自分の右目を見て、治癒の力を行使するかどうか悩むシーン。元はと言えば自分の私利私欲のために力を好き放題悪用していた有宇が、努力の末に神にも等しい力を自由に行使できる立場になれたにもかかわらず、"奈緒との約束を果たすという"たったそれだけの理由で克己するあの姿を見て『ああ、やっぱりこの作品の主軸は有宇クンの成長物語だったんだな』というのと同時に、『自身の存在証明できる場所が出来てよかったね』となにやらあたたかい気持ちで応援することが出来て、作品に深く接することが出来たように感じます。*1
あとは七話で荒れた有宇を見守り続け、知り合って間もないしそこまで世話を焼く義理もないのに、一線を踏み越えようとした"どうしても必要な場面"で颯爽と現れて手を差し伸べる彼女のかっこよさ、包容力は並大抵じゃなかったですね。天使ちゃんが天使なら奈緒ちゃんは女神ですよ!あんなん惚れてまうやろぉ!
ゲスい主人公クンから偉業を成し遂げられるまでに成長を遂げた有宇ですが、どれだけの困難にぶち当たっても彼が頑張り続けることが出来た理由と言うのは、きっと人類を救わなければならないと兄の様に使命感に目覚めたんじゃなく、ひとえに自分を絶望のドン底から救ってくれた奈緒ちゃんから託された願いごとだったからこそではないかなと思います。彼女の存在を忘れてしまっても、心のどこか深い部分で、ある種の本能的に自分を救い信じて待ち続けてくれている人が存在する事を認識し続けることが出来た。だからこそ成し遂げられたんじゃないのかなぁ、なんて。

他にも素晴らしき親友キャラ、高城も魅力のひとつ。なにせどんな陰鬱な雰囲気でも一瞬で吹き飛ばしてギャグへと変えてしまう高城さゆりんコンビの破壊力は大したものでした。最初はキレ者を思わせるようなビジュアルと登場の仕方から一転、ギャグ要員になったのは新鮮な驚きですw
暴力的だったり陰惨なシーン、さらには家族の不幸など重い話題が少なくないCharlotteを終始たのしく見れたのはは間違いなくこの魅力的なキャラクターたちのおかげでしょう。

どうしてCharlotteの評判は良くないのか

放送当時の評判とかも見てきたんですが、人に拠っては不満点が明確に表れてしまう作品だったようですね。丁度自分もフォロワーさんから"主人公が右目直してループしない部分とか不満だったかも"的なリプを頂いて、実を言うと私が作中で感動した場面の一つが其処だったのですが、なるほどそういう受け取り方もあるんだなと思いました。
では何故Charlotteがこれほどまでに評価と感じ方が分かれてしまっているのか。それはひとえに物語の焦点がぼやけてしまっていた事に起因するのではないかと思います。
Charlotteの物語を一言で表して(もしくはジャンル分けして)欲しいと言われた時、皆さんはどう答えるでしょうか。異能力モノかタイムリープモノか、はたまた群像劇か兄妹愛か。
どれもこれも、その一つのテーマを作品の核に据えて物語が一つ作れてしまう程使い出のある内容ですが、シナリオ上どうしても外せないファクターだったと言うよりはむしろ、純粋にだーまえが好きな(書きたかった)要素で、それを詰め込んでいった結果出来上がったのがCharlotteだった、みたいな印象を覚えました。"◯◯っぽいという褒め方"の是非がだいぶ前に話題になりましたが、それに当てはめるとすると、Charlotteは『ギアスっぽい主人公がリトバスっぽい人たちに絆されてシュタゲみたいにループしてまどマギみたいに神となる』作品だと言えちゃう、みたいな。
つまり、キャッチーな物語的要素を詰め込みすぎてしまったため、それぞれの要素を物語の核に据えて最大限発揮し尽した作品群と比べてしまい、見劣りしてしまうのではないでしょうか。しかも主に後半に集中してしまっているせいで、終盤に急転直下しまくる忙しなさがまるで悪い意味でエロゲ的で、余計につめこみへの不満が引き立っている構成だったような気がします。*2

もう一つは、いつものだーまえ作品の様に全力で泣かせてやろう!!というような物語展開では無かった為(わざとそうした節が見受けられますが)、彼の過去作品の様に心を鷲掴みにされてガクガク揺さぶられるような衝撃を感じ辛かったので、そういう場面を期待していたのであれば肩透かしを食らった感じになるのかなぁ、なんて思ったり。

Charlotteのここがきらい

他にも細かい不満点はいくつかあって、一つは隼翼の頑張りがダイジェスト過ぎて重みが薄れてしまっている感じがしました。どう考えてもお涙頂戴とばかりにいくらでも膨らます事が出来た内容のはずなんですが、それをしなかったのはきっと尺の都合と、あとは主人公は隼翼ではなく、あくまで有宇であると言う事を鑑みての事かなと。

二つ目は、古木の裏切りについて。彼は私の中では名前も覚えていないくらいの印象の薄さだったのですが、そんな彼の裏切りによって有宇や隼翼の日常は崩壊していきます。次々と仲間が傷つき、酷い目に遭わされるのを見て苛立つばかりでした。「こんなどうでもいい奴の為に、どうして!」と。
とはいえ不満の対象は、裏切ったのが許せねぇ!という短絡的なものではありません。なにしろ組織に大きな犠牲が出たきっかけは古木ではあるものの、その直接の原因は裏切り者の家族を救うため相手の要求に素直に従った隼翼の決断にあります。
いくらタイムリープの存在を相手に知られているとはいえ、自分や兄妹のために世界を変えると息巻いてタイムリープを繰り返し、時には驚異となる相手の組織襲撃したり、自身は計画が上手くいかないと分かった途端に幾多の世界線で放りだしたりと、目的の為なら手段を選ばない隼翼にしては甘すぎる対応だったように思います。
正直な話冷たいようですが、私にとっては古木の家族がどうなってしまおうと「興味ない」訳で、どうして見捨てる選択をしてくれなかったのか。
この不満を解消しようとすると、まず浮かぶのは"裏切り者の役目をよりディティールの濃いキャラにする”という方法。
熊耳さんの受難シーンを見ていて、『この為に序盤から濡れ男として出ていたのかよ……チクショウ!!』とだーまえに賛辞と恨み言をまとめて贈りたくなりました。"誘拐拷問されて果ては仲間を護るために自らは命を落としてしまうキャラをこっそり序盤から登場させておく"というセンスのある配役を見せつける一方で、どうして古木のようなどうでもいいキャラを助けなければならなくしてしまったのか。つまり脅される役目がポッと出のモブキャラの運転手Aではなく、熊耳とまでは行かないまでも例えば前泊のような組織の重鎮だったほうが相手の強迫に従わざるを得ない重みと言うか、説得感が出るわけです。
ほかにも、古木との馴れ初めや彼が組織に貢献した内容などを描くことで、彼に同情できる余地を掘り下げて隼翼が古木を見捨てる決断ができなかった理由を補強する方法もアリじゃないでしょうか。もしくは、ここにきてなんだかんだ言って未だ年若い隼翼の青さが出てしまったとか、自分の全てと言っても過言ではないタイムリープ能力を由宇に渡したことで定年後のおじいさんの様に府抜けてしまったとかいう考えも浮かびますが、いずれにせよこのあたりの説明不足のせいでどうも納得し切れずにモヤモヤしながら悲劇を眺める事しかできなかったのでもどかしかったですね。

あとは奈緒についてはもう少し内面に踏み込んでほしかったなぁ、と思ったり。なんせメインヒロインなのに蹴ってるシーンとか蹴られてるシーンばかり思い出しちゃいますからね!ひくなぁっ!!??
でも冗談ともかく、タイムリープ後の由宇を疑うことなく一発で受け止めてしまう彼女の包容力と強さの根源とかを見てみたかった気がします。

ぶれいぶりー・ゆー!

OP曲である"Bravely You"、初めて聞いたときは『なんだか不安になる旋律だなぁ……my soul your beatsより微妙…?』と思っていましたが、何度も聞いて行くうちにかなりお気に入りとなりました。音質的にはそれほどですが。
本編視聴後にbravely youを聞き返すと、そこには有宇の壮大で無謀な挑戦に挑むさまが描かれていたのだとわかり、いやむしろ良いか悪いかは別として、bravely youと灼け落ちない翼という詩の為だけに捧げられたアニメだったような気さえしてますます気に入ってしまいました。
ところで、割と最近気付いたのですが。"Bravely You"……このYouって有宇と掛けてるんじゃないかと感じました。
つまり……"Bravely You"、"ブレイブリーユー"、"がんばれ!有宇"……この曲はその名の通り主人公への応援歌だったんだよ!!AA略
てな感じでOPが本編と言うのはあながち間違いじゃないのかもしれません!?本来アニメOPと言うのはアニメ本編の従属物のはずですから、それらが独立して相互作用を与えあう関係っていうのはなんだか面白いですね!

神にも等しい役を成し遂げた彼らにせめて最後は、幸せな人生を。

最後になりましたが、べるんさんのCharlotteのレビューは深いところまで考えてらっしゃていて大変面白いので、どちらも是非読んでみるとより深くCharlotteを味わうことが出来ること請け合いです!
eroge-pc.hatenablog.jp
eroge-pc.hatenablog.jp

また、実を言うとこの記事はべるんさんに愚痴を聞いてもらってと感想をお話しているうちに叩き台が出来てしまいました。
この場をお借りして感謝致します。いつもありがとうございますー!!

ではまたーノシ

*1:ちなみにこれをべるんさんは”奇跡の否定”と訳されていて、本当にその通りだなぁと納得すると同時にかっちりハマりました。超能力やらタイムリープやら派手な看板に彩られていたものの、きっと一番描きたかったのはこれだろうと。

*2:この事をべるんさんとお話しているととても分かり易くまとめてくださいました。以下twitterより引用させて貰いました。なるほどわかりやすい。 『つまり「視聴者が見てきた物語のある『型』の期待値がまずあって、でもCharlotteはそれに応えてくれなかったから不満になっている」という感じですよね。 いわば、自身の物語経験に引っ張られてしまうと、Charlotteに不満を覚えてしまう事があるのかも』

いがいたい

春めいた暖かい気候となって参りましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。>挨拶

私はというと、心の癒しを求めてプレイした恋×シンアイ彼女であんまりな裏切りに遭いイライラを最高潮まで募らせた後に、SWAN SONG再プレイしたくなって再プレイしはじめてしまったのですが、写実的で圧倒的な分量のテキストに相変わらず圧倒され思わず完走してしまい「ふふふ、人間ってどこまでも愚かな生き物だなぁ」と心を擦り減らした後、なにをとち狂ったかそういえば冬が終わってしまう前にいい加減プレイしようと思い立ってホワルバ2を始めてしまったせいでブログの更新もままならない程胃へ深刻なダメージががが(ぇ
ああっ、うそです!本当は仕事でちょっとした重大な悩みがあったんですってばーーー!!

とまぁそんな感じでいつもの繁忙期を過ぎたのでようやく三月二回目の更新となりましたが、またよろしくお願いしますね。

ガールズ&パンツァー 劇場版

ガルパンはいいぞ>挨拶

近くの劇場が遂に上映終了だというので友人と一緒に見に行ってきました。
相変わらずシナリオ的な観点では中身すっからかんなわけですが、本編と同様そんな事は微塵も気にならないようなエンターテインメント作品に仕上がっていました。
まさかの豪華フルメンバーの試合前合流シーンは、試合前からなんなんですかあの熱い展開!!ってくらいテンションあがりまくったし、カチューシャを護るためにノンナ達が立ちふさがるシーンはベタだと思いながらも泣けるし、継続高校が履帯外れても爆走するシーンはやっちまえスナフキン!とヒーローショーで応援する子供の心境だったし、お姉ちゃんがクールに見えて妹激ラブな様子を見てるだけでにやにやするし、そしてあのラストシーンときたら……もうね、もうねぇっ!!?
てな感じに上映中ずっと感情の起伏がおかしかったです、ハイ。
同じ姿勢で見続けるのが苦手なのか普段だったら映画の途中で身体がどこかしら辛くなって残り時間が気になっちゃうものなのですが、そんな暇もなくのめり込んでみてしまいましたねー。
あれだけのキャラクターがいるのにそれを書き分けてきちんと全員に見せ場を作る脚本には脱帽の一言。逆にあれだけやりたい放題派手な事をやっちゃうと続編作り辛くなるんじゃ……と言う事だけが心配ですが。

ともかく、こんなに映画を無心に楽しめたのは相当久しぶりの経験でした。音響もBGMやキャラクターの声は少し不満がありましたが、あの砲撃音と爆発音は劇場でしか味わえませんし。
アニメ映画を劇場に見に行くのってなんとなく敬遠していた(というかもう少し出資すれば円盤が買えるじゃん、という思考でした)のですが、こんなに楽しいものだったとは……。
いやぁ、ガルパンって、本当にいいもんですね~!
本編では端折られまくったドゥーチェも活躍できてよかったね!

ではまたーノシ

恋×シンアイ彼女 プレイ開始と聖地巡礼

これはクリティカルヒットの予感!?>挨拶

先日から恋×シンアイ彼女をプレイしはじめたのですが、むちゃくちゃ面白いです。
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面白い……というとちょっぴり語弊があって。奇天烈なキャラクターが登場するわけでもなく、突飛な設定や世界観や展開があるわけでもないこの作品にどうしてこれほどまで引きこまれてしまうのか。
それは雰囲気づくりが上手すぎるの一言に尽きると思います。とはいってもテキストはアッサリ気味、いやむしろ不足気味と言ってもいい程でかけあいはもちろん地の文も物足りなさを感じるのは事実ですが、その短いテキストと少ないニュアンスにもかかわらずキャラクターの個性やキャラクター同志の関係性がビシバシ伝わってくるのには驚くと同時に感動モノでした。それを最も感じたのは例えば朝の何気ないワンシーン。

「おはよう……」
……
返事はない。菜子は、出かけてるのか。(※妹の事です)
『朝はこれを食べてください』
『レンジでチンしてください』
『レンジの使い方は、電源を入れて……』

「なんだこれは」
「バカだと思われてるな」(紙を丸める効果音)
……
「……」(電子レンジの効果音)
「どうやって使うんだ、これ」(丸めた紙を開く効果音)
俺は菜子のメモを見た。
「ふむふむ。電源を入れて……」

次の瞬間にはさっさとシーンが切り替わってしまうような何気ない場面。普段ならテキストもーのーたーりーなーいーとかシーンブツ切り勘弁してよ……ってブチクサ言ってしまいそうですが、菜子の薄れた立ち絵なんかも出てきたりせず、ひたすら背景とテキストと効果音だけだというのに、たった、たったこれだけのやり取りで、ものぐさで家事もろくにできないような駄目駄目な兄貴と、そんなお兄ちゃんをジト目でにらみつつも心配で心配でしょうがない過保護な妹という二人のキャラクター像が印象付けられるだけでなく、そんな二人の微笑ましい関係と心の機微が手に取るように浮かんでくるようで……!そうそう、せっかくエロゲって媒体なんだからこうじゃないと!!って気持ちが沸き起こります。
それにしても……まったく菜子かわいいなぁ!もおっ!!!
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たびたびジト目してくれるし秋野花ヴォイスだし喜怒哀楽がはっきりしてるから眺めてて飽きないしおにーちゃんすきすきオーラが言葉の節々から滲み出てくるしもう……もうねっ!あなたが神妹か!!

だというのにさー……
どうして√が無いんじゃぼけぇええええええええええええええええええええええええええええええええええ
神様……妹の神様……。。どうしてあなたはこんな魅力あふれんばかりの妹を非攻略ヒロインにしてしまったのですか!!どうせ結ばれないさだめなら、貴女とは兄妹以外の星の下で生まれたかった……いやうそ、今のなし、菜子みたいな素晴らしい妹が妹じゃなくなるなんてそんなのらめぇえええええええええええええええええええええええええ
という感じで会話のたびに血涙を流しつつもとっても楽しめているんですが、ライター名をみて納得。はつゆきさくらでおなじみの新島氏でしたか、なるほど。>演出に関してデスよ?
あとは音ちんが出ているというのも大きな魅力の一つ。一時はもうやめてしまわれるんじゃないかと思ってましたからね……。
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とまぁえらく長い前置きになりましたが、先週恋×シンアイ彼女の聖地が神戸にあると聞いて大学の友人と行ってきました。ついでと言ってはなんですが、のーぶるわーくすやましろ色シンフォニーの聖地も周ってこれたので以下小旅行日記となります。

大阪から阪神電車で揺られること40分。途中乗換を間違えて三宮までオーバーランかましちゃったりと出発早々アクシデントもありましたが、速攻で戻って御影駅に到着―。
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おおっ!舞台となった駅前がこんなところにあったなんて!ちょっと星奏とデートしてくる!!!!!御影ヶ丘なんて名称もまんまですし、気付く方は一瞬だったんじゃないでしょうか?←全く気付かなかった人
そのまま駅から阪神御影駅方面へ向かいます。徒歩十分程度の道のりですが、道中はずっと坂道だったので意外と疲れます。
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これは似ている……のか!?写真を左右反転させているせいもありますが、元の絵に比べると予想以上に細い道であんまり雰囲気は感じられませんでした。でもミラーに映る石垣を見た感じここなんでしょうね。
その後は異人館方面へ本日一番の風景を求めて!その場所はとある結婚式場の出口にありました。
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ふぉーーーーーーー!この景色を実際に見られるなんて――感動!!作品の背景として現状一番印象に残っている通学路ですが、本当に山の上にあるだけあって素晴らしい眺望でした。
この後異人館でいくつか内部まで見学。Fateの聖地となった遠坂家屋敷のモデルもあったようですが今回は見損ねてしまいました。その代わりに見た場所と言えば……
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この背景をみてピーンと来た人は中々のエロゲーマーに違いありません。もう少しヒント……この場所で拉致される作品と言えば――
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のーぶる☆わーくすでした。そうです、プロローグで暴漢に襲われるあのシーンの背景だったりします。そこそこ人通りが多かったにもかかわらず運良く人の少ない時にシャッターを切れました。
そして聖地巡礼からはそれますが異人館の真っただ中に佇む北野天満神社へ立ち寄りました。
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神社の境内からは神戸港まで見渡せます。もっと天気が良ければ良かったですね。
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その後三宮駅へ向かいます。駅前のパイ山は作中で何度も出てくるのですが、つい最近まで全く知りませんでした。(というか興味なかったというのが正しいかもしれません)
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まさか5年越しに訪れることが出来るとは思いませんでしたが、灯里ちゃんと引き続きデートを楽しみます。記憶があやふやで大分ずれちゃってますが。
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このあと地下鉄に乗って相楽園へ。ここはぶるくすの静流さんちになっています。庭園は中々見ごたえがありましたがもっと華やいだ季節に行きたかった……。。
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そして三宮駅前のこのオブジェはましフォニーのみう先輩がアルバイトをしていた場所ですね!!
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ましフォニーの学園のモデル……らしいです。言われてみると門燈とか似てますよね。
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てな感じで一日かけて神戸をぶらぶらしてみました。それほど聖地巡礼って興味なかったんですが、思い入れのある作品の舞台を実際に尋ねる言うのはまるで登場人物たちと触れられそうに感じられ何とも不思議な気分になりますね。悪くない……悪くないぞ!いやむしろ楽しいかも?(ぇ 特に現在プレイ中の作品の舞台を訪れることが出来るなんて機会はそうそうないだろうし、旅するきっかけをくれた友人に感謝!!反省点としては、初夏とか新緑の季節に行った方が良かったですね。景色としても枯れ木ばかりで綺麗じゃないですし、背景ともより近い景色が視れると思うので。とりあえず旅行は良いもんだなぁ、としみじみ。またどこかいきたいなぁ、なんて思ったり。

ではまたーノシ

向日葵の教会と長い夏休み レビュー

先日完走したので>挨拶

プレイして面白かったもののモヤッとした感じを抱えてしまったので久しぶりに作品にじっくり向かい合ってレビューっぽく思いの丈をぶつけてみました。ここしばらくはプレイメモだとか感想だとか言った形でお茶を濁してすっかり書き方なんて忘れてちまったぜ!と言いうことで今までとは形式が違いますが、いつも通りネタバレは反転してますのでよろしければ見てやってくださいませー
とは言え長々と書いていますが一言でまとめると詠ちゃんめっさぷりちー過ぎるのにメインヒロインじゃなかった(´・ω・`)という愚痴ですががが

向日葵の教会と長い夏休み(枕)

★★★★☆  お気に入り:夏咲詠

GOOD

シリアスな内容に触れているにもかかわらず終始爽やかな雰囲気で、読後感も良好!

BAD

伝奇要素に期待しすぎるとしょんぼりするかも

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向日葵の教会と長い夏休み_OP
本作のテーマは”愛の形”と”親と子の関係性”。
主人公、ルカ、雛桜の三人は事情により実の親元から離れて暮らすことを強いられる「家族に愛されなかった不幸」に見舞われています。一方ダイヤはこの三人と違い、母親がいるものの、母親の言いつけでお嬢様であることを強いられ、本来の自分でいる事が出来ないという「家族に愛されるが故の不幸」に遭っているというのがとっても皮肉的です。
詠はというと……ネタバレなしには彼女を語るのは少し難しいのですが、「愛するが故の不幸」とでも言っておきましょうか。
自身の起源や存在証明の危機といった深刻な心の問題に至る両親との離別や家族の関係と言ったテーマを扱っている割に作中を通して陰鬱な空気は少なく、希望が持てるような明るく前向きな雰囲気に満ち満ちているのはとてもすごいことだと思いました。本作が公式HPで雰囲気ゲーと称しているように、にぎやかな登場人物の日常の掛け合いがその空気を作り出しているのに加え、読者にネガティブな感情を思い起こさせるような変にシリアスな要素や展開をあえて避け、きれいさっぱりオミットさせることに徹した結果、どこまでも優しく、そして綺麗な物語に仕上がったといえるでしょう。(とはいえ、そのせいでそこはかとない物足りなさとアンバランスさを感じる作品となってしまった感があるのですが……それはまた後ほど!)

絵については幼少時の立ち絵やその後の立ち絵、サブキャラクターも豊富なうえに各ヒロインの後ろ姿まで完備されているサービス精神は素晴らしいと思います。ただしクオリティには若干ムラっけがあって、背景はキャラクターに比べてべったりした塗りだし、特にダイヤが立ち絵では垢抜けないのに一枚絵ではとても可愛らしく描かれていたりと安定していないように感じられました。
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後ろを向いた時の立ち絵があるだけでなんだか普段は見られない彼女たちの違う側面を(文字通り)みられてなんだか得したような、幸せな気分になります。あーもっと増えてくれないかな、後ろ立ち絵。

分量、質共に明らかなシナリオ格差があります。おそらく共通シナリオ冒頭をプレイした段階ではどう見てもメインヒロインは詠ちゃんですが、ヒナが表のヒロイン、詠が裏のヒロインであるこの二人の割合が多くを占め、そしてダイヤとルカがサブヒロインという感じでしょうか。またアイキャッチで大人になった姿が映ったり、OPムービーでも登場するので公式がネタバレどころか隠す気が無いようなので言っちゃいますが、ヒナちゃんは作品中でおっきくなりますのでようじょとイイコトしたい人は残念でした!
さて、内容に関してですが結論から言うと詠シナリオ、雛桜シナリオのクオリティの高さは逸品で、大変楽しめました。全く異なる切り口なのですが、どちらも良い話だなぁ……と読み終わった後に幸せな気持ちになれるお話です。特に個人的には詠ちゃんのシナリオが刺さりまくって、終盤はもう涙で画面が霞みながらプレイしていました。ああいうお話に弱いんですよ、ええ……。ご都合主義と言えばそれまでなんですが、普段は明るく献身的な詠ちゃんが影では私が幸せになれる権利があるのかと言う罪悪感を抱えている事を知ってしまうとその健気さに堪らない気持ちになって、こまけーことはいいんだよ!とばかりに幸せになって良かったねと心から祝福してあげたくなりました。と言うか作中を通しての詠ちゃんの健気さと可愛さといったらそれはもう半端じゃありません!!強いきずなで結ばれた主人公との息の合った掛け合いはまるで長年連れ添った夫婦のよう!お話を読んだ上で改めて共通シナリオをプレイし直すと、天真爛漫な彼女のもつ純朴さの陰に隠れた悲壮な決意にまた涙腺ががが(ノ∀`)
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ヒナは教会で運命的な出会いを経てからみんなと仲良くなっていっていき、主人公とまるで親子のような関係性を築いていく様子がとても丁寧に描かれています。また、朧白聖歌隊の面々に加えて地元の人みんなから愛されて良い子に育ったヒナを見ていると、娘を持った父親の如く感慨深い思いに襲われます。
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なかでも娘の様に可愛がる主人公に対して、初恋の相手に一人の女の子として見られたくて色々と策謀を巡らすヒナの微笑ましい親娘漫才のようなやり取りが大好きで見ていて思わずニヤけっぱなしでした。
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そんな露出の多い水着を人前で着ちゃいけません!と怒られたものだから意趣返しとばかりに家で水着ですごす水着デー……なんだか倒錯的で寧ろ裸よりえっちぃ感じがします!?
そして極めつけは親娘から恋人への関係性の変化の繊細な描写も逸品で、女の子から女へと変貌を遂げる花火の下でのキスシーンにはグッときました。あれはもはやズルいと言っていいくらい!
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ですがそういった感動を味わえたにも拘らず、名作か?と聞かれれば「うーん……」と思い悩んでしまう、ベタ褒めすることを躊躇してしまいます。その最大の要因は、ダイヤとルカと詠の三人のシナリオと雛桜シナリオとの間の、ある種の不整合によるちぐはぐさにあると感じました。
まず本作にはルートロックが存在します。具体的には雛桜シナリオは詠シナリオの後でしか読むことはできません。その理由としては、詠ちゃんの伏線を明かす展開の都合上仕方がないというものに加えて、雛桜シナリオこそ本作の最後の主役にして締めくくりにふさわしいという製作側の意図が働いた結果であると考えてしまってよいでしょう。詠の言葉を借りると、「主人公が選び、そして最も大事な物語」と言っていたように、マルチエンディング方式と言うギャルゲーお馴染みのシステムを採用した本作に於いて、敢えて雛桜シナリオがトゥルーシナリオであると断定しています。
たった一つのスタート地点である共通シナリオから系統樹の様に各ヒロインのシナリオへと分化するマルチエンディングという形式が観測者たるプレイヤーに難なく受容されてしまうギャルゲーのセカイに置いてにおいて、トゥルーシナリオをたった一つだけ固定してしまうという神の御業がもたらすことの重大さと深刻さは計り知れません。
あくまでもサブキャラクターである月子がどれだけ主人公に好意を示しても決して結ばれる可能性が無いように(コンシューマ版はまた別のお話として)、サブヒロインであるルカやダイヤ、そして裏のヒロインと言っても良い詠ですらどれだけ主人公への深い恋慕があったとしても、創造主によって正史というお墨付きを得た雛桜シナリオからしてみれば、「彼女たちと結ばれる、そんな事があったかもしれない」可能性世界の一つにすぎず、あくまで” 向日葵の教会と長い夏休み”の物語は雛桜シナリオへと帰結すべきさだめを刻み込まれてしまいました。
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まるでトゥルーシナリオ形式を採用する事を非難しているように見えるかもしれませんが、本来私の場合はむしろ逆。作中にばら撒かれていた伏線の数々が後に明かされた情報と共に有機的に結びつき、トゥルーシナリオという一つの全体像を模っていくようなお話に出会ったときの、あの全身がぞわぞわと総毛立ちまるで脳がしびれるような感覚が大好きで、むしろそういった感動を味わうために物語を貪り続けている節さえあります。ところが、本作ではそういったトゥルーシナリオへすべてが結びついていく感覚がイマイチ感じられませんでした。決して前者三シナリオと雛桜シナリオの相関が全くないと言っているわけではありません。ルカシナリオで愛されないが故の孤独と絶望を知り、ダイヤシナリオで愛されるが故の責任と束縛を味わい、ヒナに愛を教えてあげてほしいと願った詠の想いの全てを受け止めたプレイヤーだからこそ、親に捨てられたヒナを育て上げると決めた主人公を“人ひとり育てる事の苦労も考えずに若気の至りだな”などと批判めいたことよりも先に心から素直に応援することが出来たのでしょう。ところで本作をプレイする際に最初に触れるルカ、ダイヤ、詠シナリオは言ってしまえば伝奇要素がシナリオ進行の為の核として用いられてます。例えばルカシナリオ中において、盗撮写真をメールで送りつけてくる犯人を心霊現象だと断定した際に、霊的存在が犯人だったという事実以上に、主人公も月子もすぐにその事実を受け入れていたことに驚かされたものです。共通シナリオからこの三人のシナリオにおいては古くから霊的な伝承に事欠かない朧白では不思議なことが起こっても何一つ不思議ではないという言葉通り”霊験あらたかな朧白はそういう場所なのだ”という認識を違和感なく受け入れられるための雰囲気づくりのが上手になされており、イベントやテキストでとても気を使っているように見受けられました。ルカが青バラを生み出してしまうだけの言霊の存在に始まり、寝子麗踊りの来歴と教会の関係が記された朧白幽瞑談も、古事記を引用して朧白では死者と生者の境界が曖昧だと語った話も、三珠ヶ島は神が点から落としたという逸話も、夜な夜な金剛石の母瑠璃子の記憶を見せたり傳兵衛との因縁を結ばせた付喪神のお面があっても、ぐーたらなにゃんこがひとりぼっちの少年と共に居たいと願って人となったことも、何が起こってもおかしくない朧白村の雰囲気の前にはなんら違和感はなく受け止めることが出来たのです。そして割り切ってしまえればこちらのモノ。最後を締めくくるにふさわしい今までの伏線や世界観の総まとめであるはずのトゥルーシナリオではいったいどのような展開を見せてくれるのだろうか!ヒロインズに先んじてプレイヤーの耳の処女膜を子安ヴォイスで奪い去ったのは神父だし、やたらめったら武術と武器の扱いに長け、主人公を弟子として鍛え上げようとする描写が多かったのはきっと退魔師の神父が教会無き後霊場として不安定になるのを見越してのことであり溢れ出てきた死者とか猫独楽とか黄泉路のもっと上位存在との戦いに備えての事に違いない!とかヒナって雛桜って名前から来てるみたいだけどOPを見た限りおっきくなっちゃうのは確定的に明らかだから多分彼女はこの世界と黄泉の世界を結ぶキーキャラクターで呪いか何かで小っちゃくされてるんだろうなぁとか羽翅窟の先に広がる黄泉路へと渡りヒナを救い出すために詠と戦わざるを得ない展開になったりしたらいやだなぁとか梢が自身が呪われていると発言したのを受けて単に観念的なものであると思わずに遂に朧白村の呪いの秘密が解き明かされるのか――!?と妄想全開でと大いに盛り上がっていた事は秘密ですw
ところが……ふたを開けてみれば雛桜シナリオではそういった摩訶不思議要素は一切介在しない、どこまでも現実に即した物語でした。それどころか十年ぶりに再び過去の出来事をなぞるように教会から落ちた雛桜が助かったのも偶然だと断じてしまった辺り、奇跡も不思議の関与を拒絶したいという作者の意思すら疑ってしまいます。もちろん、雛桜シナリオにおいて”向日葵の教会”編で培われた主人公とヒロインズ、そして朧白での生活を支える人々との繋がり、そして何よりも主人公と雛桜の出会いと心の交流を通して家族となっていく起点として重要な意味を持っているのは語るまでもありません。
しかしこれではまるで、朧白で教会が無くなったことで霊場としての機能が失わると同時に、詠が猫として陽介と雛桜の二人を見守ろうと決心して人々の記憶から消え去ってしまったように、今まで積み上げてられてきた不思議な朧白や十年前に繰り広げられたかもしれなかった物語の全てが否定されてしまったかのようではないですか!!サブキャラクターであるという立場を逆手にとってその悲哀を表現し切った月子とは対照的に、みんなの親代わりのような作中で重要なポジションを占める神父をそこらの作品に溢れるツゴウノイイ親と同程度の扱いに終始させたり、それに何よりあれだけの雰囲気づくりに用いられた要素の全てが物語の前座を彩るスパイスに過ぎなかったというのはあまりにもったいないのではないだろうか!
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ここでタイトルに戻り、再びスタートから進める。そこでは”向日葵の教会”編と”長い夏休み”編が選べるようになっている。そういえばそうだった。一見何の関係もなさそうな二文をつなげ一つの文とする一昔前のラノベのタイトルのような本作だけど、その内実本作はあくまで”向日葵の教会”編と”長い夏休み”編の二つは独立しているのだという心づもりでプレイできていればまた感想は変わったかもしれません……。

他にも細かいところを言うといくつか不満点はあって、たとえばヒナちゃんの成長過程である十年の月日を一気にかっ飛ばしてしまったところとか。一緒に同棲しているんだからまるで雛鳥のように純真無垢なヒナが第二次性徴を超えて少しずつ女の子らしくなっていき、性差を意識し始め、例えば一緒にお風呂に入っていたのに嫌がるようになるとか、同じベッドの上で寝る事に拒否感を示すようになるとか、「よーすけー、ヒナ、病気になっちゃた!!」とか涙目で縋ってくるヒナちゃんに初潮について手取り足取りで性教育する場面とかに主人公は遭遇しているはずです。うらやましいじゃねーかコンチクショウ!俺にも見せろよ!!!じゃなかった、そういったシーンを間に五年後編みたいにワンクッション挟むか、回想と言った形で挟んでくれていると私たちプレイヤーもよりヒナちゃんが少しずつ成長していく姿を目の当たりにできて、より感情移入できたんじゃないでしょうか。一度しか出てこない詠の母の姿を入れられるんだったら、その分の労力をもう一段階成長途上の雛桜へ割り振ってほしかった、と言うのが素直な気持ちです。

次に、冒頭故郷からの手紙に呼ばれて帰ってきた所からこのお話は始りますが、この久しぶりの帰郷と言う設定は主人公が成長したヒロインや久しぶりに再会する登場人物全員と関係を一から再構築することを強いられるため、主人公とヒロインそしてその世界の全てが初対面となるプレイヤーにとって本来大変都合のいい設定のはずなんです。しかし主人公が八年ぶりの帰郷でそれまでほとんど連絡も取っていなかったにもかかわらず、再会を果たした朧白聖歌隊の面々とよそよそしさもなくあっという間に馴染んでいくさまには、一人取り残されてしまった気分になりました。コミュニケーション能力に長けた人間にとってはこんなものなのでしょうか……。
そして作中で何度も強調される朧白良いトコロ!、仲良し朧白聖歌隊!と言うのもそこまで共感できず終いでした。と言うのも、朧白聖歌隊の面々である主人公、詠、ダイヤ、ルカ、月子の五人の間で、主人公とそれぞれのヒロインが仲がいい(仲良くなるきっかけ)のエピソードはあるものの、ヒロイン同志が仲良くなるきっかけだとか、全員が一丸となって行動する描写が少ないせいで、出だしから主人公への好感度マックスな様子も相まって思い入れが足りずどうも上手く馴染めずにまるで他人事のように感じられてしまい世界への没入が阻害されてしまったように思います。それ故昔馴染みの再開だとか秘密基地の復活だとか、ノスタルジックで本来ならば心躍る要素にワクワクできなかったのは辛い所だったり。

あとはヒロインと心を交わして物語がヤマを越え綺麗にまとまってひと段落ついたのも束の間、思い出したかのように怒涛のえっちぃシーンラッシュでありますが、これには辟易してしまいました。しかもえちぃシーン自体は結構気合が入っているだけに感動も雰囲気もなにもあったもんじゃない。おまけにしろ、とまでは言いませんが、あんなに取ってつけたように入れるのではなくて、もう少し上手に本編に組み込んでくれていれば良かったな、と思います。
特に詠シナリオでは感動して目の前が潤んでいた状態から一気に醒めてしまって、にゃんだかなーw
とはいえそのクオリティの高さは目を瞠るものがあって、ちょっぴり倒錯的で変態っぽいえっちぃしーんが多く見受けられたのもいいぞもっとやれ
えっちぃつながりで最後に、ヒロイン四人の事を意識しだすきっかけになる出来事がそろいもそろってえっちなハプニングだった、と言うのも首をかしげたくなるしょんぼりした要素の一つです。もうちょっとなんかあるでしょ!とですねぇ……。

と不満タラタラではありますが、これもそれだけプレイしていて期待が高くもてる作品だったし、色々と惜しいなと文句をつけてしまうのは本作の根底に流れる優しい世界が好きになってしまったからかもしれません。

以下お気に入りシーン写真館(ネタバレ有)
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ではまたーノシ

プレイしたエロゲまとめ③ 2004年

少し間があいちゃいましたが>挨拶

前回の続きです。
なおこの間に二本ほどプレイできたのでそちらについても近いうちに書いてみたいな、と。

CLANNAD(非18禁)
Fate/stay night
人生に文学、今更私が語るまでもない超名作。
何を言われようとも一ヒロインと結ばれて終わりが常識だったところに、家族と言うテーマに沿ってその後の人生の一部を描こうとした心意気は素晴らしいと思うし、異能バトルモノとしての完成度の高さは今なお取って代わるものが無いと思います。

Forest
プレイしたものの作中の内容の三割も理解できたなんていうのも烏滸がましく思える程難解な作品でした。
音声とテキストが違っている内容だったりするような遊び心溢れる演出も独特。
童話が好きな人は楽しめると思うので、ぜひチャレンジしてみてほしいところ。個人的に近いうちにやり直してみたい作品だったり。

CARNIVAL
個人的に近いうちにやり直してみたい作品第二弾。
作品内容自体はとても人に勧められないんだけど、これは本当にお勧めですよ!(ぇ
文章力のあるライターにエロゲを書かせるとこうなるというか、私の場合冒頭数行で既に引き込まれてしまいました。いやー、すごい。
映像も主題歌も素晴らしいOPを置いておきますが、これこそ正にOP詐欺じゃないですかヤダーーーーー!!!!!と言う感じにあくまでもイメージですのでご注意くださいませw

CARNIVAL - オープニングムービー

SHUFFLE!
上質な萌えゲー。今見ても普通に可愛いですよね、ヒロインズ。でもそれ以上にサブキャラクターの方が濃くて印象に残ってます。一般的にはヤンデレの(間違った)イメージを広めた作品として覚えられているかもw

Canvas2 ~茜色のパレット~
フランスのハーフで従兄妹だけど小っちゃい頃からお兄ちゃん大好きなエリス可愛いよエリス!中家菜穂さんのデビュー作だそうですが、スタッフルームで泣きながらコメントされてたのを聞いて心打たれたのを覚えてます。ちなみにコンシューマ版追加ヒロインの藤浪朋子も別のベクトルでめちゃ可愛いですよ。

虹を見つけたら教えて。
色々な意味で思い出深い、隠れた名作。OPはマジで名曲だと思うんですよ!!
そんな爽やかなOPと対照的に作中は……(((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブル

虹を見つけたら教えて。 - デモムービー

最終試験くじら
なんかよく覚えてないけどディアノイア良いです。

まじかる☆ている
やっぱりてぃんくる絵は最高だぜ!!(二回目、二週間ぶり
これ以来エロゲ描いてくれなくなっちゃいました……。やっぱりあんまり売れなかったからなんだろうなー。てぃんくる先生、また描いてください!

Dear My Friend
ぱれっとと言えばくすくす、くすくすと言えばNYAON!と言う事で今やつばすせんせーに取って代られた感のあるぱれっとですが、その原点が味わえます。ぱれっと作品はなんでか基本的に大好きなんですよねー。

MOEラブ ~なついろ萌黄寮~
何から何までB級感あふれる作品だけど、一度聴いたら忘れられない電波なOPがステキ。そういえばこの絵師さんもすっかり見なくなりましたね。

MOE ラブ~なついろ萌黄寮~ [HD]

Floralia+ ~フローラリア・プラス~
くれいどるそんぐ ~昨日に奏でる明日の唄~
何処へ行くの、あの日
瀬里奈
はるのあしおと
D.C. Summer Vacation ~ダ・カーポ サマーバケーション~
らずべりー ~Welcome to ”Cafe Moon Rabbits”!~
オーガストファンBOX
そらうた
加奈…おかえり!!
やきもちツインベル
planetarian ~ちいさなほしのゆめ~(非18禁)
マブラヴ サプリメント
Peace@Pieces
ショコラ ~maid cafe ”curio”~ Re-order
Maple Colors H

最近はまた書きたいネタがあるのに時間が無い状態に……。とは言えもう少しの辛抱っぽいので明日もがんばるぞー。

ではまたーノシ

プレイしたエロゲまとめ② 2003年

前回に続いて>挨拶

まとめるなんてめったにない機会ですので単に表にしても面白くないし、思い入れのある作品は一言づつ感想とかを入れるようにしてみました。
ということで2003年、こんなのやってました。

BALDR FORCE EXE
未だに最新作が出続けているのBALDRシリーズの第二作目。
ネットと現実が融合した独特のSF世界観が魅力的!
OPはかの有名な名曲"Face of fact"。
仮想空間で人型軌道兵器シュミクラムを操作できるバトルパートがあるけど、距離を取ってミサイルばら撒いてるだけで勝ててしまったり。

[PS2] BALDR FORCE EXE - OP / バルドフォース エグゼ

SNOW
どこかで見たことのあるようなヒロインたちがどこかで見たことのあるようなお話を繰り広げる、儚くも美しい物語。
泣けます。マジで泣きまくりました。AIRKanonのパクリだなんて揶揄されるけれど、この作品はパクリの一言では表せられないほどのこだわりが作中のいたるところに見られ、それは最早二作への愛情が無ければ成し得ない領域まで到達していると思います。こういったリスペクトが感じられるためオマージュと言うべきじゃないかと声高に主張したいところ。むしろえあかのが好きな人にこそ是非手に取って欲しい名作。

SNOW ~Plus Edition~OP

マブラヴ
超王道学園モノと銘打ってるだけあって、テンプレキャラによるベッタベタな展開がひたすら続く為、中盤まではプレイするのが辛いレベル、なのだが途中から突然毛色が変わって……。
マブラヴ オルタナティブをプレイする前に我慢してでも触ってほしいところ。

Routes -ルーツ-
leaf作品では完全に埋もれちゃってる感があるけど、これまた名作なんですって!と言うのも熱いシナリオに所々に挟まれるギャグ、そして何より……おーっとこれ以上は言えねぇや。
…………書いていてなんだか私はこの手のお話に弱いんだなぁと改めて思いましたよ、ええ。

パティシエなにゃんこ
ふとした時に思い出してもう一度プレイしたくなるような、そんな優しさに満ち溢れたお話。マイナー気味だけど何度も繰り返しプレイしてます。OP曲もいいよね!!
どうでもいいけど、レイシア的にはプレイ中に寝落ちした初めての作品で、朝目が覚めたら目の前にえちぃシーンが移っていて大慌てだったという忘れられない思い出がありますw

パティシエなにゃんこ OPムービー


ショコラ ~maid cafe "curio"~
シナリオ構成にちょっとした仕掛けがあり、真ヒロインシナリオを読んだときには本当に感動するとともに驚かされました。
彼女のシナリオの為だけにある、と言っても過言じゃ無い位。
冴えカノですっかりエロゲ界隈以外でも有名になってしまった丸戸さんの名を世に知らしめたであろう名作。

朱 -Aka-
もっと評価されるべきタグをつけたくなるような、色々ともったいない不遇な作品。
砂漠地帯の荒涼とした雰囲気とそこに息づく人々の生活感など、世界観のクオリティの高さは半端ではない。プロローグをプレイして引き込まれない人はいないだろう、ただシナリオに若干の難があるのは確かで、決して竜頭蛇尾の未完成作品と言うわけではないのだけれど、必要以上に過去作が絡んできたりするのとか、最後の纏め方はちょっと……。
そんなお話自体はともかくとして、当時はまだ珍しかったアニメーションを多用したOP、そしてサウンドトラックのクオリティの高さはエロゲの中でも随一のレベルなので一度ご視聴あれ。

PC 朱-Aka-  OP

斬魔大聖デモンベイン
超熱血スーパーロボットストーリー。エロゲにロボットが登場する作品は数あれど、これだけの熱さと完成度を誇る作品をまだ見たことがありません!(と言いたいところだけどマブラヴ オルタもイイよ!)
最近はスパロボ参戦も果たしたようで……。え、アニメ版?なにそれ美味しいの?

ALMA ~ずっとそばに…~
妹ゲー。由衣可愛いよ由衣!
兄への想いの強さとそれゆえの葛藤が感じられる彼女のシナリオは実妹シナリオマイベスト5の一つ。

Princess Holiday ~転がるりんご亭千夜一夜
妹ゲー。シルフィかわいいよシルフィ!
じゃなくて。古き良きオーガスト作品で後半からSF超展開が楽しめます。
初代D.C.音夢を演じていた鳥居花音さんの歌うOPが聞けちゃいます。

Orange Pocket -オレンジポケット-
妹ゲー……ではないけれど、CV青山ゆかりの妹的存在、エルちゃん可愛いよ!
この作品の主題歌、決して上手いわけではないけれどさわやかで妙に好きなんですよねー。

OrangePocket -オレンジポケット- OP 【オレンジポケット】

SAKURA ~雪月華~(PS2)
恐らくとってもマイナーだけど、御影×七尾奈留と初代D.C.のスタッフに加えて、音楽は安瀬聖、さらに声優さんも本当に豪華なスタッフ!お話自体も好きだけれど、小雪の可愛さはCVほっちゃんと言うのも相まって恐ろしい破壊力。
※エロゲじゃありません。

CROSS†CHANNEL
言わずと知れた名作。何度やっても面白いし泣ける……。
ギャグシーンで下ネタが多用されるので人を選ぶかもしれないけど。
まだ未プレイの人はラッキー。こんな素晴らしい作品を今から始めて体験することが出来るのだから!

月は東に日は西に ~Operation Sanctuary~
まだまだこのころはオーガスティック超展開に頼り気味だけど、どこか安心感があります。

Lostpassage ~失われた一節~
もっと評価されるべきタグをつけたくなる作品その二。
妹的存在、沙雪の内面的、そしてビジュアル的な可愛さは今でも十分通用すると思うんだ!!!!!
エロゲde日本史を楽しめるかが評価を分ける所だろうか。

こなたよりかなたまで
死生観がテーマとなっている名作は?と聞かれると私的にはコレを上げたくなります。
というかOP曲、 Imaginary Affairを聞いているだけで目から汗ががが(
賛否両論のトゥルーendにはちょっぴり思うところあるけれど、それも含めて大好きな作品ですねー。

こなたよりかなたまで OP

ゆきうた
史上最大に使えない妹、元祖駄妹こと菜乃と兄による兄妹漫才には腹筋崩壊間違いなし!
秋刀魚を焼いているときに焦がして水鉄砲で消化したりするエピソードとか大好きですw
ただ全体としては鬱ゲー方向のシナリオですのでご注意を……。

沙耶の唄
狂気だとかグロゲーだとか言われるけど、その実態は純愛。
沙耶が可愛らしく見える私は正常なんだーー!(ぇ


Cafe・LittleWish ~魔法のレシピ~

やっぱりてぃんくる絵は最高だぜ!!

カラフルキッス ~12コの胸キュン!~
爆発だも~ん!!
恋する妹はせつなくてお兄ちゃんを想うとすぐHしちゃうの
ふぉ~りんLOVE
魔女っ娘ア・ラ・モード
私立アキハバラ学園
LOVERS ~恋に落ちたら…~
White Princess
夏色☆こみゅにけ~しょん♪
Clover Heart’s
最終痴漢電車2
V.G. NEO
プリいも - Please teach! My Sister
Maple Colors

ふー、意外と時間がかかってしまったぞ?
一言感想みたいなのってあまり真面目に書いたことないし、それに何よりプレイしてから時間が経っているのでどうしてもこめられる熱量が少なくて、「面白い」とか「可愛い」とか「感動した」って言葉のオンパレードに……(ノ∀`)

中々難しいものですね。と言う事で次回は2004年を振り返ってみます。

ではまたーノシ