プラスティック・メモリーズ 視聴感想

ううっ、見終わってしまった>挨拶

プラメモは見始めたのは今年の初め頃だったのに、どうしてこれほど最後まで見るのに時間がかかったのか。その原因はOPテーマソング、ring of fortuneのせいでした。この歌、fullバージョンを聞いてみると、恐らくアイラとの別れのシーンであろう場面が歌われているのです。私はこれを聞いて怖くなった。見始めた時点から投げられていたボールの落下地点はおおよそ見当がついてしまう、だからこそ、そのボールを真正面から受け止めるだけの勇気が持てなかった。ようはヘタレ系主人公の如く、結論を先延ばしにして逃げてしまったのです!(我ながら情けない……)
なんとか恐怖にうちかって最後までウルウルしながらも見終わったので、感想の方をば!

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あらすじ

時は近未来。人々は現代とさほど変わらない生活を、ギフティアと言うアンドロイドが広く利用される社会の中で送っていた。
ギフティアは人間に外見、身体機能など極力人間を模して創られ、感情を持ち家族や仕事仲間など幅広い用途での関係が築くかれていた。
しかし、ギフティアの耐用年数は81,920時間。これをこれを超えると人格や記憶が損傷し、自信を制御できずに時にはパートナーを襲ってしまうこともある。
そういった寿命が近づいたギフティアの回収部門(ターミナルサービス)に配属された主人公、ツカサは物静かなギフティア、アイラと出会う。
二人はギフティアの回収の仕事を通して様々な人間とギフティアの関係性と出会い、その別れの瞬間に立ち会う事になる。
思い出を引き裂くように淡々と仕事をするのを由とせず、ギフティアとその契約者が最後の別れの瞬間を笑顔で迎えられるよう、時にはドジを踏みながらもひた向きに頑張り続けるアイラの姿にツカサは惹かれていく。しかしアイラ自身の寿命も残りわずかであり回収の時が近づいていたのだった……。

アイラは強く優しく、とても可愛らしい人なので

人間とギフティア、惹かれ合って共に歩みを進めていこうとする二人に立ちはだかるのは、寿命が全く異なる種族の違いと言う壁。だがしかし、アイラとツカサは同僚たちに暖かく見守られながら、互いに語りあい、いたわりあい、微笑みあい、ゆっくりゆっくり二人のペースで歩んでいく。約束された物語の終着点へとどこまでも穏やかに歩んでいこうとする、そんな儚くも幸せそうな二人の姿を見ているととても穏やかで優しい気持ちになりました。
終わりの時を迎えるに際してどのような自分でいられるのか、周囲はどのように接するべきなのか。そんな終活について思いをはせてしまう作品でした。

内心ではギフティアなんて泣かせることしか考えてなさそうなガバガバ設定を作るんだから、ラストシーンは絶対泣かせに来るんだろうな……まぁそういうのも嫌いじゃないけど心が痛むなぁとビクビクしていましたが、そんなことは一切ありませんでした。
最後の瞬間まで、涙でウルウルしながらも、ツカサと一緒にアイラを笑って送り出すことが出来たんじゃないか。そんな気がしました。

ある意味意外だったラスト

正直な所、もっと劇的で感動的なラストにすることは可能だったと思います。稼働時間が近づくにつれて記憶や人格が壊れていく、なんて設定を使えば今まで出来ていたことが段々出来ないようになっていき、ターミナルサービスの同僚、そして最後にはツカサの顔さえ忘れてしまう……なんて話にすればまさにお涙頂戴モノの王道のようなお話もできたはずです。ワンダラーの話なんかを見ていると構想段階ではもしかするとそういう考えもあったんじゃないかとすら思えてきますが、そうならなかったのは、アイラがツカサと一緒に辿ってきた回収の仕事と二人の時間があったからなのでしょうね。

プラメモはアイラのぽんこつっぷりを愛でる作品

ただ良くも悪くもあっさりとお話を追えてしまったため、SFとしても、ラブコメとしても、涙活としても色々な意味で中途半端な印象があるのも確か。
SF版おくりびととでもいうべきプラメモ。しかしこのお話の真の見所はターミナルサービスを通して出会う様々な別れそのものではなく、それを通して育まれるアイラとツカサの心の交流と、やがて訪れる別離への向き合い方にあると思います。先に挙げた不満以上に、アイラの可愛さが際立っていたのもそう思わせる要因の一つ。
てかアイラ可愛いすぎwww
無愛想なクール系ヒロインと見せかけておいて実はドジっ子だったというギャップに一話からいきなりやられてしまいました。
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ツンクールヒロインが徐々に心を開いていくって展開や銀髪ヒロインってのがストライクゾーンど真ん中だったりとかいう贔屓目な評価以上に、頑張り屋さんなのにぽんこつっぷりをいかんなく発揮してくれる所や、~~なので、という独特の口癖に都合が悪くなったり照れたりした時の「エラー、聞き取れませんでした」なんていう技とらしい誤魔化しにしても、作中の節々でみられるアイラの仕草や表情を毎回ニヤニヤしながら見ていました。
そう言えばOPムービーのラストシーンのアイラの表情は本編の気持ちが反映されているんですよね。これ、最初は気づかないで見逃してしまいそうでしたが、これも見ていて楽しいですし、こだわりどころとしても面白いチャレンジだと思いました。
ちなみに、9話の引いた顔つきが一番好きです(何
アイラ表情の変遷 三話
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七話
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九話
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"大切な人といつかまた巡り会えますように"

またね、アイラ。




おまけ
そういえば視聴し始めた頃、ギフティアと言う設定が作者にとって余りに都合の良い物である様にしか見えず、なんとも嫌な気分になったものです。だってこんなもの、都合よく別れを生み出すための演出装置に過ぎないではないか!ギフティアに感情だけでなく身体機能や人間とほとんど変わらない外見、さらには生理機能や生殖機能と言ったものを与えられるだけの技術力がありながら、どうしてこうも都合よく寿命だけは与えてやることが出来なかったのか、と。ヒロインに理不尽な苦難を与えるってシナリオ展開の仕方はあまり好きじゃないんですよね。
しかしシナリオ的にはさておき、技術的にはギフティアの創造主は敢えてこのような欠陥を残したのではないだろうか、と思うようになりました。
ギフティアが社会に広まればどのような事態が生じるのか。それはプラメモ本編でも描かれたように、恋人、パートナー、孫と言った必要にして理想の存在を簡単に手に入れる事が出来てしまう。そうなれば、結果として人間がギフティアに極度に依存しすぎる様になることなどお見通しだったのでしょう。ギフティアと人間はあくまで異なる存在なのだ。ギフティアが人間に置き換わる事があってはならないし、人間がギフティアに依存しすぎる事もまたあってはならない事なのだ。そんな創造主の苦悩が聞こえてきそうです。

プレイしたエロゲまとめ⑤ 2006年

それは舞い散る桜のように>挨拶
週末醍醐寺まで桜を見に行ったんですが、もうほとんど咲いてませんでした。がっくし……。。

オルタ、もしらば、こんにゃく、かにしの辺りは略称の馴染み易さもばっちりで、略称四天王の称号をやろう(謎
という不思議なテンションで、2006年エロゲまとめ、いってみよう。

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プレイしたエロゲまとめ④ 2005年

エイプリルフールネタ考えてたら4/2になってた>挨拶
いや、本当なんですって。帰ってきてから一時間くらいですけど、割と真面目に記事を考えていました。浮かんだ案としては
①ブログやめて引退します→ただでも更新頻度少ないから、ネトゲの引退詐欺みたいでかっこ悪い。
②プロのエロゲーマーになるべく仕事辞めます→現状あながち冗談にならないかも!?
③妹黒ソフト立ち上げて"おにいちゃん、実妹と義妹、どっちが好きなの!?"製作決定しました→画像も貼らずにスレ立てとな!

って感じで新年度早々グダってますが。それはともあれ二か月ぶりにプレイ済作品まとめの方を。

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Charlotte 視聴感想

面白かったじゃない>挨拶

評判なんてあてにならない!

相変わらず人と比べると二周も三周も周回遅れ気味でアニメを見ているんですが、そのおかげで(弊害ともいう)世間における作品のおおまかな評価というものが完走する前に聞こえてくることが多々あります。もちろん個人的にはネタバレには絶対に触れたくないのでなるべく避けているつもりではあるのですが、漏れ聞こえてきた範囲ではCharlotteに関してはあまりいい噂は耳にしませんでした。
そんな前評判のせいであまりハードルを上げ過ぎるような真似をせずに済んだおかげもあるのでしょうか。若干中休みはあったものの、最初から最後まで全編通して楽しめてしまいました。それはもう、六話が終わって七話冒頭で歩未の死を告げられた時なんて本当に絶叫してしまったくらいw
ともかく一話で物語の進行が尋常じゃない疾走感と情報量の多さをもっているのには驚かされました。当初は乙坂有宇が異能力を使ってカンニングやら意中のあの子と付き合うきっかけづくりに奔走する姿を見て、ゲスい主人公クンがどんな目に遭わされるのかと楽しみにしてました。がそれも最初の内だけであれよあれよとどんどんストーリーが進行していくのは見ていて引き込まれたものです。
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Charlotteのここがすき

ちなみに私の一番好きなシーンは、最終話で癒しの力を奪い去った後で鏡に映った自分の右目を見て、治癒の力を行使するかどうか悩むシーン。元はと言えば自分の私利私欲のために力を好き放題悪用していた有宇が、努力の末に神にも等しい力を自由に行使できる立場になれたにもかかわらず、"奈緒との約束を果たすという"たったそれだけの理由で克己するあの姿を見て『ああ、やっぱりこの作品の主軸は有宇クンの成長物語だったんだな』というのと同時に、『自身の存在証明できる場所が出来てよかったね』となにやらあたたかい気持ちで応援することが出来て、作品に深く接することが出来たように感じます。*1
あとは七話で荒れた有宇を見守り続け、知り合って間もないしそこまで世話を焼く義理もないのに、一線を踏み越えようとした"どうしても必要な場面"で颯爽と現れて手を差し伸べる彼女のかっこよさ、包容力は並大抵じゃなかったですね。天使ちゃんが天使なら奈緒ちゃんは女神ですよ!あんなん惚れてまうやろぉ!
ゲスい主人公クンから偉業を成し遂げられるまでに成長を遂げた有宇ですが、どれだけの困難にぶち当たっても彼が頑張り続けることが出来た理由と言うのは、きっと人類を救わなければならないと兄の様に使命感に目覚めたんじゃなく、ひとえに自分を絶望のドン底から救ってくれた奈緒ちゃんから託された願いごとだったからこそではないかなと思います。彼女の存在を忘れてしまっても、心のどこか深い部分で、ある種の本能的に自分を救い信じて待ち続けてくれている人が存在する事を認識し続けることが出来た。だからこそ成し遂げられたんじゃないのかなぁ、なんて。

他にも素晴らしき親友キャラ、高城も魅力のひとつ。なにせどんな陰鬱な雰囲気でも一瞬で吹き飛ばしてギャグへと変えてしまう高城さゆりんコンビの破壊力は大したものでした。最初はキレ者を思わせるようなビジュアルと登場の仕方から一転、ギャグ要員になったのは新鮮な驚きですw
暴力的だったり陰惨なシーン、さらには家族の不幸など重い話題が少なくないCharlotteを終始たのしく見れたのはは間違いなくこの魅力的なキャラクターたちのおかげでしょう。

どうしてCharlotteの評判は良くないのか

放送当時の評判とかも見てきたんですが、人に拠っては不満点が明確に表れてしまう作品だったようですね。丁度自分もフォロワーさんから"主人公が右目直してループしない部分とか不満だったかも"的なリプを頂いて、実を言うと私が作中で感動した場面の一つが其処だったのですが、なるほどそういう受け取り方もあるんだなと思いました。
では何故Charlotteがこれほどまでに評価と感じ方が分かれてしまっているのか。それはひとえに物語の焦点がぼやけてしまっていた事に起因するのではないかと思います。
Charlotteの物語を一言で表して(もしくはジャンル分けして)欲しいと言われた時、皆さんはどう答えるでしょうか。異能力モノかタイムリープモノか、はたまた群像劇か兄妹愛か。
どれもこれも、その一つのテーマを作品の核に据えて物語が一つ作れてしまう程使い出のある内容ですが、シナリオ上どうしても外せないファクターだったと言うよりはむしろ、純粋にだーまえが好きな(書きたかった)要素で、それを詰め込んでいった結果出来上がったのがCharlotteだった、みたいな印象を覚えました。"◯◯っぽいという褒め方"の是非がだいぶ前に話題になりましたが、それに当てはめるとすると、Charlotteは『ギアスっぽい主人公がリトバスっぽい人たちに絆されてシュタゲみたいにループしてまどマギみたいに神となる』作品だと言えちゃう、みたいな。
つまり、キャッチーな物語的要素を詰め込みすぎてしまったため、それぞれの要素を物語の核に据えて最大限発揮し尽した作品群と比べてしまい、見劣りしてしまうのではないでしょうか。しかも主に後半に集中してしまっているせいで、終盤に急転直下しまくる忙しなさがまるで悪い意味でエロゲ的で、余計につめこみへの不満が引き立っている構成だったような気がします。*2

もう一つは、いつものだーまえ作品の様に全力で泣かせてやろう!!というような物語展開では無かった為(わざとそうした節が見受けられますが)、彼の過去作品の様に心を鷲掴みにされてガクガク揺さぶられるような衝撃を感じ辛かったので、そういう場面を期待していたのであれば肩透かしを食らった感じになるのかなぁ、なんて思ったり。

Charlotteのここがきらい

他にも細かい不満点はいくつかあって、一つは隼翼の頑張りがダイジェスト過ぎて重みが薄れてしまっている感じがしました。どう考えてもお涙頂戴とばかりにいくらでも膨らます事が出来た内容のはずなんですが、それをしなかったのはきっと尺の都合と、あとは主人公は隼翼ではなく、あくまで有宇であると言う事を鑑みての事かなと。

二つ目は、古木の裏切りについて。彼は私の中では名前も覚えていないくらいの印象の薄さだったのですが、そんな彼の裏切りによって有宇や隼翼の日常は崩壊していきます。次々と仲間が傷つき、酷い目に遭わされるのを見て苛立つばかりでした。「こんなどうでもいい奴の為に、どうして!」と。
とはいえ不満の対象は、裏切ったのが許せねぇ!という短絡的なものではありません。なにしろ組織に大きな犠牲が出たきっかけは古木ではあるものの、その直接の原因は裏切り者の家族を救うため相手の要求に素直に従った隼翼の決断にあります。
いくらタイムリープの存在を相手に知られているとはいえ、自分や兄妹のために世界を変えると息巻いてタイムリープを繰り返し、時には驚異となる相手の組織襲撃したり、自身は計画が上手くいかないと分かった途端に幾多の世界線で放りだしたりと、目的の為なら手段を選ばない隼翼にしては甘すぎる対応だったように思います。
正直な話冷たいようですが、私にとっては古木の家族がどうなってしまおうと「興味ない」訳で、どうして見捨てる選択をしてくれなかったのか。
この不満を解消しようとすると、まず浮かぶのは"裏切り者の役目をよりディティールの濃いキャラにする”という方法。
熊耳さんの受難シーンを見ていて、『この為に序盤から濡れ男として出ていたのかよ……チクショウ!!』とだーまえに賛辞と恨み言をまとめて贈りたくなりました。"誘拐拷問されて果ては仲間を護るために自らは命を落としてしまうキャラをこっそり序盤から登場させておく"というセンスのある配役を見せつける一方で、どうして古木のようなどうでもいいキャラを助けなければならなくしてしまったのか。つまり脅される役目がポッと出のモブキャラの運転手Aではなく、熊耳とまでは行かないまでも例えば前泊のような組織の重鎮だったほうが相手の強迫に従わざるを得ない重みと言うか、説得感が出るわけです。
ほかにも、古木との馴れ初めや彼が組織に貢献した内容などを描くことで、彼に同情できる余地を掘り下げて隼翼が古木を見捨てる決断ができなかった理由を補強する方法もアリじゃないでしょうか。もしくは、ここにきてなんだかんだ言って未だ年若い隼翼の青さが出てしまったとか、自分の全てと言っても過言ではないタイムリープ能力を由宇に渡したことで定年後のおじいさんの様に府抜けてしまったとかいう考えも浮かびますが、いずれにせよこのあたりの説明不足のせいでどうも納得し切れずにモヤモヤしながら悲劇を眺める事しかできなかったのでもどかしかったですね。

あとは奈緒についてはもう少し内面に踏み込んでほしかったなぁ、と思ったり。なんせメインヒロインなのに蹴ってるシーンとか蹴られてるシーンばかり思い出しちゃいますからね!ひくなぁっ!!??
でも冗談ともかく、タイムリープ後の由宇を疑うことなく一発で受け止めてしまう彼女の包容力と強さの根源とかを見てみたかった気がします。

ぶれいぶりー・ゆー!

OP曲である"Bravely You"、初めて聞いたときは『なんだか不安になる旋律だなぁ……my soul your beatsより微妙…?』と思っていましたが、何度も聞いて行くうちにかなりお気に入りとなりました。音質的にはそれほどですが。
本編視聴後にbravely youを聞き返すと、そこには有宇の壮大で無謀な挑戦に挑むさまが描かれていたのだとわかり、いやむしろ良いか悪いかは別として、bravely youと灼け落ちない翼という詩の為だけに捧げられたアニメだったような気さえしてますます気に入ってしまいました。
ところで、割と最近気付いたのですが。"Bravely You"……このYouって有宇と掛けてるんじゃないかと感じました。
つまり……"Bravely You"、"ブレイブリーユー"、"がんばれ!有宇"……この曲はその名の通り主人公への応援歌だったんだよ!!AA略
てな感じでOPが本編と言うのはあながち間違いじゃないのかもしれません!?本来アニメOPと言うのはアニメ本編の従属物のはずですから、それらが独立して相互作用を与えあう関係っていうのはなんだか面白いですね!

神にも等しい役を成し遂げた彼らにせめて最後は、幸せな人生を。

最後になりましたが、べるんさんのCharlotteのレビューは深いところまで考えてらっしゃていて大変面白いので、どちらも是非読んでみるとより深くCharlotteを味わうことが出来ること請け合いです!
eroge-pc.hatenablog.jp
eroge-pc.hatenablog.jp

また、実を言うとこの記事はべるんさんに愚痴を聞いてもらってと感想をお話しているうちに叩き台が出来てしまいました。
この場をお借りして感謝致します。いつもありがとうございますー!!

ではまたーノシ

*1:ちなみにこれをべるんさんは”奇跡の否定”と訳されていて、本当にその通りだなぁと納得すると同時にかっちりハマりました。超能力やらタイムリープやら派手な看板に彩られていたものの、きっと一番描きたかったのはこれだろうと。

*2:この事をべるんさんとお話しているととても分かり易くまとめてくださいました。以下twitterより引用させて貰いました。なるほどわかりやすい。 『つまり「視聴者が見てきた物語のある『型』の期待値がまずあって、でもCharlotteはそれに応えてくれなかったから不満になっている」という感じですよね。 いわば、自身の物語経験に引っ張られてしまうと、Charlotteに不満を覚えてしまう事があるのかも』

いがいたい

春めいた暖かい気候となって参りましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。>挨拶

私はというと、心の癒しを求めてプレイした恋×シンアイ彼女であんまりな裏切りに遭いイライラを最高潮まで募らせた後に、SWAN SONG再プレイしたくなって再プレイしはじめてしまったのですが、写実的で圧倒的な分量のテキストに相変わらず圧倒され思わず完走してしまい「ふふふ、人間ってどこまでも愚かな生き物だなぁ」と心を擦り減らした後、なにをとち狂ったかそういえば冬が終わってしまう前にいい加減プレイしようと思い立ってホワルバ2を始めてしまったせいでブログの更新もままならない程胃へ深刻なダメージががが(ぇ
ああっ、うそです!本当は仕事でちょっとした重大な悩みがあったんですってばーーー!!

とまぁそんな感じでいつもの繁忙期を過ぎたのでようやく三月二回目の更新となりましたが、またよろしくお願いしますね。

ガールズ&パンツァー 劇場版

ガルパンはいいぞ>挨拶

近くの劇場が遂に上映終了だというので友人と一緒に見に行ってきました。
相変わらずシナリオ的な観点では中身すっからかんなわけですが、本編と同様そんな事は微塵も気にならないようなエンターテインメント作品に仕上がっていました。
まさかの豪華フルメンバーの試合前合流シーンは、試合前からなんなんですかあの熱い展開!!ってくらいテンションあがりまくったし、カチューシャを護るためにノンナ達が立ちふさがるシーンはベタだと思いながらも泣けるし、継続高校が履帯外れても爆走するシーンはやっちまえスナフキン!とヒーローショーで応援する子供の心境だったし、お姉ちゃんがクールに見えて妹激ラブな様子を見てるだけでにやにやするし、そしてあのラストシーンときたら……もうね、もうねぇっ!!?
てな感じに上映中ずっと感情の起伏がおかしかったです、ハイ。
同じ姿勢で見続けるのが苦手なのか普段だったら映画の途中で身体がどこかしら辛くなって残り時間が気になっちゃうものなのですが、そんな暇もなくのめり込んでみてしまいましたねー。
あれだけのキャラクターがいるのにそれを書き分けてきちんと全員に見せ場を作る脚本には脱帽の一言。逆にあれだけやりたい放題派手な事をやっちゃうと続編作り辛くなるんじゃ……と言う事だけが心配ですが。

ともかく、こんなに映画を無心に楽しめたのは相当久しぶりの経験でした。音響もBGMやキャラクターの声は少し不満がありましたが、あの砲撃音と爆発音は劇場でしか味わえませんし。
アニメ映画を劇場に見に行くのってなんとなく敬遠していた(というかもう少し出資すれば円盤が買えるじゃん、という思考でした)のですが、こんなに楽しいものだったとは……。
いやぁ、ガルパンって、本当にいいもんですね~!
本編では端折られまくったドゥーチェも活躍できてよかったね!

ではまたーノシ

恋×シンアイ彼女 プレイ開始と聖地巡礼

これはクリティカルヒットの予感!?>挨拶

先日から恋×シンアイ彼女をプレイしはじめたのですが、むちゃくちゃ面白いです。
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面白い……というとちょっぴり語弊があって。奇天烈なキャラクターが登場するわけでもなく、突飛な設定や世界観や展開があるわけでもないこの作品にどうしてこれほどまで引きこまれてしまうのか。
それは雰囲気づくりが上手すぎるの一言に尽きると思います。とはいってもテキストはアッサリ気味、いやむしろ不足気味と言ってもいい程でかけあいはもちろん地の文も物足りなさを感じるのは事実ですが、その短いテキストと少ないニュアンスにもかかわらずキャラクターの個性やキャラクター同志の関係性がビシバシ伝わってくるのには驚くと同時に感動モノでした。それを最も感じたのは例えば朝の何気ないワンシーン。

「おはよう……」
……
返事はない。菜子は、出かけてるのか。(※妹の事です)
『朝はこれを食べてください』
『レンジでチンしてください』
『レンジの使い方は、電源を入れて……』

「なんだこれは」
「バカだと思われてるな」(紙を丸める効果音)
……
「……」(電子レンジの効果音)
「どうやって使うんだ、これ」(丸めた紙を開く効果音)
俺は菜子のメモを見た。
「ふむふむ。電源を入れて……」

次の瞬間にはさっさとシーンが切り替わってしまうような何気ない場面。普段ならテキストもーのーたーりーなーいーとかシーンブツ切り勘弁してよ……ってブチクサ言ってしまいそうですが、菜子の薄れた立ち絵なんかも出てきたりせず、ひたすら背景とテキストと効果音だけだというのに、たった、たったこれだけのやり取りで、ものぐさで家事もろくにできないような駄目駄目な兄貴と、そんなお兄ちゃんをジト目でにらみつつも心配で心配でしょうがない過保護な妹という二人のキャラクター像が印象付けられるだけでなく、そんな二人の微笑ましい関係と心の機微が手に取るように浮かんでくるようで……!そうそう、せっかくエロゲって媒体なんだからこうじゃないと!!って気持ちが沸き起こります。
それにしても……まったく菜子かわいいなぁ!もおっ!!!
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たびたびジト目してくれるし秋野花ヴォイスだし喜怒哀楽がはっきりしてるから眺めてて飽きないしおにーちゃんすきすきオーラが言葉の節々から滲み出てくるしもう……もうねっ!あなたが神妹か!!

だというのにさー……
どうして√が無いんじゃぼけぇええええええええええええええええええええええええええええええええええ
神様……妹の神様……。。どうしてあなたはこんな魅力あふれんばかりの妹を非攻略ヒロインにしてしまったのですか!!どうせ結ばれないさだめなら、貴女とは兄妹以外の星の下で生まれたかった……いやうそ、今のなし、菜子みたいな素晴らしい妹が妹じゃなくなるなんてそんなのらめぇえええええええええええええええええええええええええ
という感じで会話のたびに血涙を流しつつもとっても楽しめているんですが、ライター名をみて納得。はつゆきさくらでおなじみの新島氏でしたか、なるほど。>演出に関してデスよ?
あとは音ちんが出ているというのも大きな魅力の一つ。一時はもうやめてしまわれるんじゃないかと思ってましたからね……。
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とまぁえらく長い前置きになりましたが、先週恋×シンアイ彼女の聖地が神戸にあると聞いて大学の友人と行ってきました。ついでと言ってはなんですが、のーぶるわーくすやましろ色シンフォニーの聖地も周ってこれたので以下小旅行日記となります。

大阪から阪神電車で揺られること40分。途中乗換を間違えて三宮までオーバーランかましちゃったりと出発早々アクシデントもありましたが、速攻で戻って御影駅に到着―。
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おおっ!舞台となった駅前がこんなところにあったなんて!ちょっと星奏とデートしてくる!!!!!御影ヶ丘なんて名称もまんまですし、気付く方は一瞬だったんじゃないでしょうか?←全く気付かなかった人
そのまま駅から阪神御影駅方面へ向かいます。徒歩十分程度の道のりですが、道中はずっと坂道だったので意外と疲れます。
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これは似ている……のか!?写真を左右反転させているせいもありますが、元の絵に比べると予想以上に細い道であんまり雰囲気は感じられませんでした。でもミラーに映る石垣を見た感じここなんでしょうね。
その後は異人館方面へ本日一番の風景を求めて!その場所はとある結婚式場の出口にありました。
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ふぉーーーーーーー!この景色を実際に見られるなんて――感動!!作品の背景として現状一番印象に残っている通学路ですが、本当に山の上にあるだけあって素晴らしい眺望でした。
この後異人館でいくつか内部まで見学。Fateの聖地となった遠坂家屋敷のモデルもあったようですが今回は見損ねてしまいました。その代わりに見た場所と言えば……
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この背景をみてピーンと来た人は中々のエロゲーマーに違いありません。もう少しヒント……この場所で拉致される作品と言えば――
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のーぶる☆わーくすでした。そうです、プロローグで暴漢に襲われるあのシーンの背景だったりします。そこそこ人通りが多かったにもかかわらず運良く人の少ない時にシャッターを切れました。
そして聖地巡礼からはそれますが異人館の真っただ中に佇む北野天満神社へ立ち寄りました。
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神社の境内からは神戸港まで見渡せます。もっと天気が良ければ良かったですね。
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その後三宮駅へ向かいます。駅前のパイ山は作中で何度も出てくるのですが、つい最近まで全く知りませんでした。(というか興味なかったというのが正しいかもしれません)
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まさか5年越しに訪れることが出来るとは思いませんでしたが、灯里ちゃんと引き続きデートを楽しみます。記憶があやふやで大分ずれちゃってますが。
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このあと地下鉄に乗って相楽園へ。ここはぶるくすの静流さんちになっています。庭園は中々見ごたえがありましたがもっと華やいだ季節に行きたかった……。。
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そして三宮駅前のこのオブジェはましフォニーのみう先輩がアルバイトをしていた場所ですね!!
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ましフォニーの学園のモデル……らしいです。言われてみると門燈とか似てますよね。
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てな感じで一日かけて神戸をぶらぶらしてみました。それほど聖地巡礼って興味なかったんですが、思い入れのある作品の舞台を実際に尋ねる言うのはまるで登場人物たちと触れられそうに感じられ何とも不思議な気分になりますね。悪くない……悪くないぞ!いやむしろ楽しいかも?(ぇ 特に現在プレイ中の作品の舞台を訪れることが出来るなんて機会はそうそうないだろうし、旅するきっかけをくれた友人に感謝!!反省点としては、初夏とか新緑の季節に行った方が良かったですね。景色としても枯れ木ばかりで綺麗じゃないですし、背景ともより近い景色が視れると思うので。とりあえず旅行は良いもんだなぁ、としみじみ。またどこかいきたいなぁ、なんて思ったり。

ではまたーノシ