花の野に咲くうたかたの 感想

あつい……>挨拶

ここ数日気温が平気で30℃を超えるもんだから堪りません。まだ六月だというのに連日の真夏日とは……。例年こんな感じだっけ?そろそろオーディオ的に厳しい季節になって参りました。私の場合、流石にエロゲプレイ中は(えちぃシーン以外でも)窓を閉めながらプレイしているもんだからもう室温が暑いのなんの。。とまぁそんな暑さにもうだりながらも夏本番が訪れる前に過ぎ去りし春を思い出すべく?"春ゲー"をプレイしていってます。
それで昨日、花の野に咲くうたかたのを完走しました。一言でいうと。あれ?思ってるのと違う……。あ、まーた始まった……って思ったでしょ!?いやいや、仰りたいこと解りますよ。事前の期待と違うじゃん!って私よく暴走するパターン多いし。今回だってあっぷりけだしきづきさんだし伝奇伝承要素色々入れてくるしと言う事で期待感MAXで喜び勇んでプレイしたんです。でも流石のレイシアもちょっとは年を重ね経験を経て少しは大人になったのです。もう自分の先入観と価値観だけで判断してむやみやたらと批判しまくるのは卒業したハズ…!しかし……今回のはなぁ。うーむ。。

花の野に咲くうたかたの(あっぷりけ)

★★★☆☆  お気に入り:桜花

GOOD

魅力的なヒロイン(特に桜花、麗奈との距離感)、素晴らしいキャスティング

BAD

プロローグがクライマックス、シナリオがコンパクトにまとまりすぎて盛り上がりに欠ける、サブヒロイン(メインである桜花以外の4人)シナリオが短く浅すぎる、フローチャートシステムの形骸化

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総評

作品を評価する上で過去作と比較すること自体の是非はさておき、本作でも莉都やさくやのような"主人公の事を深く理解してくれている知的なメインヒロイン"、月光館のような"心温まる帰る事の出来る場所"の存在や、毎度おなじみ"フローチャートシステム"も健在で、伝奇的で推理話が挿入されているシナリオも合わさって、プレイしていると過去のあっぷりけ作品を彷彿とさせ、"コンチェルトノート"と"黄昏のシンセミア"のような良質で高い完成度のシナリオを思わず期待してしまったプレイヤーは私だけではあるまい。しかしあまり期待しすぎると最後まで完走した際に肩透かしを食らうに違いないと断言しておこう。

誤解が無いように書いておくと、私はあっぷりけ作品の"コンチェルトノート"や"黄昏のシンセミア"は超がつくほど大好きだ。(未プレイのプレイヤーは本作"はなのの"をやる暇があったらそれよりも是非とも先の二作をプレイして欲しい!)それに同ライターの紅蓮華もあと一息で名作になれた隠れた良作だと考えている。(紅蓮華の場合、シナリオそのものと言うよりは演出の見せ方に原因があったのだが)f:id:laceon:20160611005520j:plain
そもそも私が伝奇成分大好き人間な上に、桐月氏の描く"気心の知れたヒロイン"と主人公との絶妙な距離感でのやり取りや、どこか温かな空気感漂うテキストやシナリオが自分の感性とかっちり合うのだろうか。そんな"あっぷりけ好き"などちらかというと擁護派の人間からしても、本作には及ばない部分が感じられてならなかった。

その理由は大きく分けて二つある。『サブヒロインシナリオの扱いの悪さ』と『トゥルーシナリオのあっけなさ』である。
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魅力的なヒロインズ

従妹で幼なじみの汐音、後輩キャラの涼子 、生真面目な生徒会長の雫はある意味定番のキャラクターで普遍的な可愛さが感じられる一方、幽霊っぽくない幽霊である桜花、金髪ロールお嬢様という見た目に反して男の親友ポジションの2nd幼馴染の麗奈の二人は中々見かけないキャラクターだと思う。お話をプレイしていると彼女らそれぞれにキャラクターとしての魅力を感じられるような話運びは流石。
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特に、プロローグにおける桜花と出会いそして共に暮らすようになるまでの流れは本当に面白かった。どことなく、いろとりどりのセカイの真紅せんせーと一緒にいる時のような、妙な安心感を覚える二人の空気に惹きつけられっぱなしでした。また、麗奈の思いっきり殴り殴られる関係の幼馴染という二人の関係には心底驚かされるとともに、ここまで想い想われる二人っていいなぁと羨ましくも思った物です。
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ちなみに今作ではこのキャラクターの魅力の一員として、声優さんによる力が少なからずあったように感じられる。先の順にそれぞれ秋野花さん、アグミオン、楠原ゆいさんというキャスト群は定番キャラクターの普遍的な魅力を存分に引き出してくれるのに一役買っていたし、麗奈役の二戒堂文乃さんはクールな語り口の中で変化する感情を上手く出していたように思う。f:id:laceon:20160610200236j:plain
特筆すべきは桜花役の有栖川みや美さん。どこか悪戯で奔放な桜花というキャラクターはみや美さんのCVなくして完成は有り得なかっただろう。個人的な話だが、一時期みや美さんが声を当てている作品ばかりを集中的にプレイしたせいか、あのキンキンとした声(とくにえっちぃシーン)が失礼ながら苦手だった。プレイ前に声優さんを確認したことは無かったのだが、プレイ中OPムービーで桜花のCVを知って愕然とした。改めて聞いてみるとそうとしか聞こえないのだが、私が駄耳なのか、みや美さんがすごいのか、本当にその瞬間まで全く気が付かなかったのだ!声優さんも得意不得意があって、ある属性のキャラクターと言えばあの人、みたく同じような方向性のキャラクターばかりが演じられる事は多々あると思う。そんな属性のイメージが強すぎると、自分は同じ声優さんの他キャラクターを思い出してしまう事が多いのだが、今回は声優さんが誰だという事に一切に煩わされることなくキャラクターとしての桜花そのものをずっと味わうことが出来た事に感動している。
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サブヒロインシナリオの扱い

ヒロインズ自体は魅力的なのだ。となると彼女たちと仲を深め愛をはぐくんでいく様をじっくりとにやけながら眺めたいと願うのがエロゲーマーと言うもの。しかしその願いは儚くも破れ去る。
桜花以外のサブヒロインはちょっとした事件があってくっ付いて、そろそろヤマバが来るかなーって思ったらもうEDかよっ!!?って展開ばかりだった。
しかもその事件自体も主人公とヒロインが一緒に問題を乗り越えていくというよりは、いずれかが頑張って気付いたら解決しているみたいなあっさりした内容で、イマイチ盛り上がりに欠けるのです。エロゲにおける所謂おまけヒロインシナリオ程度と言っても過言ではない、というと分かってもらえるでしょうか。
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この盛り上がりに欠ける一因として、"主人公とヒロインの関係性変化の場面が分かり辛かった"点があげられると思いました。
幼なじみの汐音、2nd幼馴染の麗奈は当然の様に主人公とは仲の良い関係で、後輩の涼子ちゃんは実は主人公の事を追いかけるように同じ学校へ進学したことがシナリオ中で明かされ彼女も主人公LOVE勢です。一方本編開始時点で面識がない桜花と雫も出会いを経てすぐに主人公君に好感を持ってた事が明かされるため、全員が全員共通シナリオ中でエロゲでいうところの攻略が完了していたわけです。もともと主人公への好感度が高いもんだからきっかけはふとしたものでなんでもよかった、と言ってしまえばそうなのでしょうが、そのせいでプレイしているとヤマ場を経ていつの間にか想いを伝える場面に移っておりくっ付いてた感じはぬぐえませんでした。
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そんな彼女たちサブヒロインに与えられた役目はというと、主人公の異能や舞台となった地に伝わる伝承など、本筋となるであろう桜花シナリオに向けて物語中にちりばめられた伏線の回収に過ぎません。その為プレイ中は「くっそーこんな可愛い子たちをあっさりと終わらせてしまうなんてもったいないオバケが出るぞ!!いや落ち着けこれはトゥルーである桜花シナリオを引き立てるための枝葉に過ぎないんだ。彼女たちは犠牲になったのだ」と自分に言い聞かせて我慢してきたのですが……。。
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引っ張った割に残念過ぎるトゥルーシナリオ

四人のヒロインズを踏み台にして辿りついた、本作の帰結すべきさだめとして描かれる桜花シナリオ。ご丁寧にタイトル画面の背景が変わり、"花の野に咲くうたかたの"シナリオが解法されます。
私はこの演出が大好きなんですよ。だって、普通タイトル画面が変わって新しいチャプターでたら昂ぶるじゃん!これから物語が終末に向けてどの様に収束していくのか!?ってテンションあがるじゃん。でもいざふたを開けてみれば……肝心要の幹のシナリオもそこまで変わらへんやないかーーーーーい!!!!!
本編桜花シナリオからほとんど時間的な変化がない場面からスタートして、内容自体も短く物語を通しての総括とまで言える程の密度は感じらませんでした。さすがに過去編は無いにしても、あれだけサブヒロインの各ルートにちりばめた伝承ネタを拾い上げていってくれるのかなーと言う淡い期待は無残にも裏切られたのであった!うわーん。
トゥルーシナリオで用いるための演出ではなく、作品世界観、バックグラウンドの補強の為だけにあれだけの魅力を誇るサブヒロイン達を使い捨てる必要があったのか!!?これではOPver2を入れる為だけにチャプター分けしたと言われてもしょうがないではないか。
サブヒロインズシナリオがアッサリ気味だったのにもったいぶって登場したトゥルーまであっさり終わっちゃうのはちょっとなぁ……と言うかサブヒロインが浮かばれねぇよと。
というかさ、本作ってフローチャートシステムいらなかったよね?視点変わる事も少ないし、ゲーム内時間がそれほど大きく動くわけでもないし。過去作からある意味惰性的に使っているんでしょうけど、サブエピソードが分けられちゃって物語への没入が阻害されるだけで機能してなかったような気が。

とまぁ不満ばっかり書いてますが、桜花さんとの同居生活が楽しかったのは事実。プロローグではしてやられました。
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ではまたーノシ

戦姫絶唱シンフォギア 視聴感想

シンフォギアやばい!>挨拶

ヤバいっていう表現でしかその素晴らしさを表せない私の脳内も大概ヤバいのですが。それはともかくアニメ無精者のレイシアが一週間掛からずに全話完走してしまう程に、面白さと引き込まれるような疾走感がヤバヤバでした。と言う事で今日は具体的にどこがどうヤバかったのかをちょいと書いてみたいと思います。
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"なんでもアリ"を許容させる物語展開の速さ

シンフォギアの魅力は何と言ってもその物語展開のスピード感が尋常でない事でしょう。手始めに第一話のお話を振り返ってみましょう。

第一話 あらすじ

冒頭、いきなり雨が降りしきる中、友人のお墓参りをしている少女の嘆きから物語は始まります。
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この子達はいったい誰なのか、と言った疑問を持った時には一気に物語が二年前へとさかのぼります。先程の墓標の彼女がライブに並んでいる場面を経て、華やかなステージが開幕!たかみな×水樹奈々という豪華ツインボーカルでテンションが上がります。
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と思ったら急に謎の敵が出現!観客が襲われて会場はめちゃくちゃに。
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そんな人々を救うために、変身し歌いながら華麗に戦いだす二人の歌姫。
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しかしいくらなんでも多勢に無勢。防戦の巻き添えで観客として来ていた冒頭の遺影の少女、響が犠牲に。
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こうなれば最終手段、力を開放して敵を殲滅する奏。しかしそれは同時に奏の命をも燃やす尽くすのであった。
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奏の死を慟哭する翼、一方響は懸命の手術により一命を取り留めるのであった……。

初見感想っぽく大雑把に書いて見ましたが、これだけ色々とあってまだ一話の半分(14分)ですからね!?
まだ世界設定も分からなければそもそも主人公が誰かすらもこの段階では分かっていない状況で、これだけの情報量をあの短時間に詰め込んでいるもんですから、まさしく視聴者置いてきぼりという表現がぴったりなお話でしょう。キャラクターや世界への理解が進まないため物語への同調の妨げとなる情報の過多ですが、シンフォギアでは墓参りや派手なライブに戦闘、挺身による殉職と言った心を強く揺さぶるパフォーマンスを開き直るかのごとく連打することによって、説明不足による無理解の不満よりも何が起こっているのか理解したい欲求のほうが上回るよう誘導しているように見受けられます。
こういった"勢い押し切る"と言う展開はシンフォギアの作中では度々みられて、特に最終話付近でも、fineとの突然の和解やクリスちゃん絶唱で燃え尽きた……根はいい子そうだったから悲しいなぁと嘆いていたのに次の回でふらりと復活したりしていて、さっきまでの感動の演出はなんだったの!?ズルい、良くも弄んでくれたわね!!っと色々とツッコみどころ満載のはずだったんですが、そのままテンションで押し切られたというw(ネタバレ部分反転)でも内心狂喜乱舞したのは秘密
なお一話はこの後"舞台は再び現在へ"という文字と共に、平和な学園生活を送る響が謎の敵ノイズに襲われ絶体絶命、体内に残るガングニルの力が目覚めて変身をするところで終わりとなります。平凡な魔法少女モノであればこの後半部分だけで一話丸々使っていそうですよね。
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禁じ手、挿入歌乱舞!

劇中の挿入歌……それはどのようなメディアであっても視聴者の心を昂ぶらせる魔法の演出。
天元突破グレンラガンでは最終話に空色デイズが流れ始めると共に螺旋力がゲージを振り切ったドリルで天を衝く熱すぎる展開に心が燃え上がり。
魔法少女リリカルなのはでは最終話で全員が順番に名乗り口上の上で必殺技を放って行くと言うちょっとバカっぽい展開にもかかわらず流れるBRAVE PHOENIXのおかげで胸熱で。
マブラヴ オルタネイティヴでは桜花作戦冒頭の指令の演説と共に流れるCarry onに、まるで自身も最後の決戦の地へと向かう挺身隊の一員となったかのような錯覚すら感じられ。
Airでは観鈴ちんの最後の頑張りとごーるの場面で流れる青空に、その慟哭がより一層深くなり、もはや青空のイントロを聞いただけで泣いてしまうパブロフの犬となり果てる。
挿入歌が流れ出すと、物語的にも盛り上がる場面なんだろうなと自然と身構えてしまうのは自分だけでは無いはず。
そんな本来であれば"ここぞ"と言う時にしか用いられない、"物語演出としての奥の手"であるという思い込みを逆手にとってしまったのがシンフォギアなのだ!
先に紹介した一話から豪華ツインボーカルによる二曲に加え、奏と翼それぞれの戦闘曲で計四曲というハイペースはその後も衰える事無く、戦闘の度に歌いながら戦うものだから毎度同じ曲とは言え挿入歌が掛からない方が珍しい事態になってしまっているわけだから、そりゃあもう脳汁ドバドバでまさにまるで毎話クライマックス状態!!(謎
また、ともすれば間抜けな絵面になってしまいそうな"歌いながら戦う"と言うのがあれ程かっこよく映るのは、同じ技でも毎回変わるスタイリッシュな戦闘の描写だけでなく、使い回しとは言え楽曲による部分も大きいと感じました。個人的には翼の戦闘曲がもう無性に好きで、"去りなさい 夢想に猛炎 神楽の風に滅し散華せよ!!"ってフレーズあたりは聞くたびにテンションあがっちゃって大変なことにっ!?(ノ∀`)

大味だけれどそれを上回るほどのノリ勢いで魅せるシンフォギア。とにもかくにも恐ろしいまでの疾走感であっという間に楽しませてもらいました。
幸いなことに二期、三期もあるようですのでそちらも見ていこうと思います。と言うかシンフォギアGを既に見始めていたりして。

ではまたーノシ

ツインボーカルのエロゲソングにハズレなし説

One-Chance!最高じゃないっすか!>挨拶

ピュアガールって作品のOPなんですが、KOTOKOTさんと佐藤ひろ美さんという豪華歌姫二人が元気でキュートに歌い上げる名曲で、未だによく再生するエロゲソングの一つだったりします。
One-Chance!

ピュアガール オープニングムービー
べるんさんがエロ目的でなく純粋に萌えゲーとして間違えて購入されたというお話を聞いて改めてOPを見直してみたのですが、言われてみると抜きゲーだという先入観を排除すると確かにただの萌えゲーにも見えなくない!?
eroge-pc.hatenablog.jp
実際はえろえろ満載の抜きゲーなのでお話については"えっちでした"としかいえないのですが。それでも実妹のそらは不思議とどことなく他のフロントウィング作品の妹ヒロインっぽさがあってわぎゅー可愛いですし、なにより都の●●●●冷やし中華はもう一生忘れないんじゃないかと言うくらいインパクトがありましたねw
ともあれそんな可愛くもへんたいなヒロインとイチャイチャしたい方はぜひ。

それにしてもツインボーカルっていいですよねー。もうそれだけで無条件で「イイぞ」と言いたくなるというか。そう言えば祝福のカンパネラのOPだってずっと記憶に残ってるし、と戦姫絶唱シンフォギアも一話冒頭から逆光のフリューゲルでテンションあがったものだし。と色々と思い出しながら聞いていたんですが、どれも素晴らしい……!
あれ、いっそのことまとめて記事にしてみれば良くね?と言う事でレイシアらしくも無く思い立って即行動。今日はツインボーカルのエロゲソング名曲を思い出せる限り集めてみました。(曲を冠する作品に対する)一言感想もつけてみましたが、そっちはどうでもいいのでよろしければ名曲たちを是非とも聞いてみてくださいな。

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うーむ、 なにから話せばよいのやら

気がつけば一月放置>挨拶

実生活が込み合ってくると相変わらずこの体たらくなレイシアです。
まさかいないとは思いますが、もしも更新を楽しみにしてくださっている方がいらっしゃれば申し訳ない限り。。。

元来不器用な人間なのか、一つの事で頭がいっぱいになると他の事まで手が回らなくなってしまうのは相変わらずです。
例えばテスト期間とかでも私の場合アニメにエロゲ禁しつつ乗り越えたものですが、同期や後輩や教え子の多くはそんなストイックにせずとも普通に両立している事を聞いてしょんぼりしたり。
要するに切り替えが下手って事なんでしょうね。

それはともかく、長時間更新をさぼっただけあってネタには困りそうにありません。
再プレイしたSWAN SONGの話とか、2年越に攻略完了したWHITE ALBUM2の感想とか。
シンフォギアが面白すぎて一週間かからずに通して見終わってしまった事とか、タイトルで敬遠していた俺ガイルがめちゃくちゃ面白いじゃんと今更見始めたこととか。
アイギスのSレジェンドスタンプのレジェンド召喚チケットでイリスが被って白目剥いたこととか。WWRなるロボットスマホゲーが妙にツボった事とか。
またぼちぼちやって参ります。

ではまたーノシ

プラスティック・メモリーズ 視聴感想

ううっ、見終わってしまった>挨拶

プラメモは見始めたのは今年の初め頃だったのに、どうしてこれほど最後まで見るのに時間がかかったのか。その原因はOPテーマソング、ring of fortuneのせいでした。この歌、fullバージョンを聞いてみると、恐らくアイラとの別れのシーンであろう場面が歌われているのです。私はこれを聞いて怖くなった。見始めた時点から投げられていたボールの落下地点はおおよそ見当がついてしまう、だからこそ、そのボールを真正面から受け止めるだけの勇気が持てなかった。ようはヘタレ系主人公の如く、結論を先延ばしにして逃げてしまったのです!(我ながら情けない……)
なんとか恐怖にうちかって最後までウルウルしながらも見終わったので、感想の方をば!

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あらすじ

時は近未来。人々は現代とさほど変わらない生活を、ギフティアと言うアンドロイドが広く利用される社会の中で送っていた。
ギフティアは人間に外見、身体機能など極力人間を模して創られ、感情を持ち家族や仕事仲間など幅広い用途での関係が築くかれていた。
しかし、ギフティアの耐用年数は81,920時間。これをこれを超えると人格や記憶が損傷し、自信を制御できずに時にはパートナーを襲ってしまうこともある。
そういった寿命が近づいたギフティアの回収部門(ターミナルサービス)に配属された主人公、ツカサは物静かなギフティア、アイラと出会う。
二人はギフティアの回収の仕事を通して様々な人間とギフティアの関係性と出会い、その別れの瞬間に立ち会う事になる。
思い出を引き裂くように淡々と仕事をするのを由とせず、ギフティアとその契約者が最後の別れの瞬間を笑顔で迎えられるよう、時にはドジを踏みながらもひた向きに頑張り続けるアイラの姿にツカサは惹かれていく。しかしアイラ自身の寿命も残りわずかであり回収の時が近づいていたのだった……。

アイラは強く優しく、とても可愛らしい人なので

人間とギフティア、惹かれ合って共に歩みを進めていこうとする二人に立ちはだかるのは、寿命が全く異なる種族の違いと言う壁。だがしかし、アイラとツカサは同僚たちに暖かく見守られながら、互いに語りあい、いたわりあい、微笑みあい、ゆっくりゆっくり二人のペースで歩んでいく。約束された物語の終着点へとどこまでも穏やかに歩んでいこうとする、そんな儚くも幸せそうな二人の姿を見ているととても穏やかで優しい気持ちになりました。
終わりの時を迎えるに際してどのような自分でいられるのか、周囲はどのように接するべきなのか。そんな終活について思いをはせてしまう作品でした。

内心ではギフティアなんて泣かせることしか考えてなさそうなガバガバ設定を作るんだから、ラストシーンは絶対泣かせに来るんだろうな……まぁそういうのも嫌いじゃないけど心が痛むなぁとビクビクしていましたが、そんなことは一切ありませんでした。
最後の瞬間まで、涙でウルウルしながらも、ツカサと一緒にアイラを笑って送り出すことが出来たんじゃないか。そんな気がしました。

ある意味意外だったラスト

正直な所、もっと劇的で感動的なラストにすることは可能だったと思います。稼働時間が近づくにつれて記憶や人格が壊れていく、なんて設定を使えば今まで出来ていたことが段々出来ないようになっていき、ターミナルサービスの同僚、そして最後にはツカサの顔さえ忘れてしまう……なんて話にすればまさにお涙頂戴モノの王道のようなお話もできたはずです。ワンダラーの話なんかを見ていると構想段階ではもしかするとそういう考えもあったんじゃないかとすら思えてきますが、そうならなかったのは、アイラがツカサと一緒に辿ってきた回収の仕事と二人の時間があったからなのでしょうね。

プラメモはアイラのぽんこつっぷりを愛でる作品

ただ良くも悪くもあっさりとお話を追えてしまったため、SFとしても、ラブコメとしても、涙活としても色々な意味で中途半端な印象があるのも確か。
SF版おくりびととでもいうべきプラメモ。しかしこのお話の真の見所はターミナルサービスを通して出会う様々な別れそのものではなく、それを通して育まれるアイラとツカサの心の交流と、やがて訪れる別離への向き合い方にあると思います。先に挙げた不満以上に、アイラの可愛さが際立っていたのもそう思わせる要因の一つ。
てかアイラ可愛いすぎwww
無愛想なクール系ヒロインと見せかけておいて実はドジっ子だったというギャップに一話からいきなりやられてしまいました。
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ツンクールヒロインが徐々に心を開いていくって展開や銀髪ヒロインってのがストライクゾーンど真ん中だったりとかいう贔屓目な評価以上に、頑張り屋さんなのにぽんこつっぷりをいかんなく発揮してくれる所や、~~なので、という独特の口癖に都合が悪くなったり照れたりした時の「エラー、聞き取れませんでした」なんていう技とらしい誤魔化しにしても、作中の節々でみられるアイラの仕草や表情を毎回ニヤニヤしながら見ていました。
そう言えばOPムービーのラストシーンのアイラの表情は本編の気持ちが反映されているんですよね。これ、最初は気づかないで見逃してしまいそうでしたが、これも見ていて楽しいですし、こだわりどころとしても面白いチャレンジだと思いました。
ちなみに、9話の引いた顔つきが一番好きです(何
アイラ表情の変遷 三話
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七話
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九話
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"大切な人といつかまた巡り会えますように"

またね、アイラ。




おまけ
そういえば視聴し始めた頃、ギフティアと言う設定が作者にとって余りに都合の良い物である様にしか見えず、なんとも嫌な気分になったものです。だってこんなもの、都合よく別れを生み出すための演出装置に過ぎないではないか!ギフティアに感情だけでなく身体機能や人間とほとんど変わらない外見、さらには生理機能や生殖機能と言ったものを与えられるだけの技術力がありながら、どうしてこうも都合よく寿命だけは与えてやることが出来なかったのか、と。ヒロインに理不尽な苦難を与えるってシナリオ展開の仕方はあまり好きじゃないんですよね。
しかしシナリオ的にはさておき、技術的にはギフティアの創造主は敢えてこのような欠陥を残したのではないだろうか、と思うようになりました。
ギフティアが社会に広まればどのような事態が生じるのか。それはプラメモ本編でも描かれたように、恋人、パートナー、孫と言った必要にして理想の存在を簡単に手に入れる事が出来てしまう。そうなれば、結果として人間がギフティアに極度に依存しすぎる様になることなどお見通しだったのでしょう。ギフティアと人間はあくまで異なる存在なのだ。ギフティアが人間に置き換わる事があってはならないし、人間がギフティアに依存しすぎる事もまたあってはならない事なのだ。そんな創造主の苦悩が聞こえてきそうです。

プレイしたエロゲまとめ⑤ 2006年

それは舞い散る桜のように>挨拶
週末醍醐寺まで桜を見に行ったんですが、もうほとんど咲いてませんでした。がっくし……。。

オルタ、もしらば、こんにゃく、かにしの辺りは略称の馴染み易さもばっちりで、略称四天王の称号をやろう(謎
という不思議なテンションで、2006年エロゲまとめ、いってみよう。

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プレイしたエロゲまとめ④ 2005年

エイプリルフールネタ考えてたら4/2になってた>挨拶
いや、本当なんですって。帰ってきてから一時間くらいですけど、割と真面目に記事を考えていました。浮かんだ案としては
①ブログやめて引退します→ただでも更新頻度少ないから、ネトゲの引退詐欺みたいでかっこ悪い。
②プロのエロゲーマーになるべく仕事辞めます→現状あながち冗談にならないかも!?
③妹黒ソフト立ち上げて"おにいちゃん、実妹と義妹、どっちが好きなの!?"製作決定しました→画像も貼らずにスレ立てとな!

って感じで新年度早々グダってますが。それはともあれ二か月ぶりにプレイ済作品まとめの方を。

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